【愛と癒しの市民大学】#1
ユング心理学 人生を楽しくするコンプレックス克服法
1875年7月26日にスイスでユングは生まれます。
父親はプロテスタントの牧師であり、
言語学の学位も持っていました。
祖父は医師。
母は霊能力を持っていました。
ユングはさまざまな宗教上の疑問を持っていましたが、
牧師の父親は何ひとつ満足な答えを与えてくれませんでした。
ユングは父親に対して不満や失望を持ったといいます。
1900年に出版されたフロイトの『夢判断』を読み、
ユングはフロイトに自分の書いた論文をフロイトに送ります。
そこから2人は急接近します。
ユングはフロイトに理想の父親を投影していたといいます。
ところが、2人の意見は食い違っていきます。
フロイトは「心の問題の根本には、必ず性的欲求が関係する」と言いましたが、
ユングは「性的欲求だけを強調するのはどうだろうか?」
と疑問を持ちます。
さらに、ユングがオカルトの研究をしていることを、
フロイトは「オカルト研究はほどほどにしなさい」とたしなめます。
そんな食い違いからユングはフロイトから距離を置くようになるのです。
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「ユング心理学で人生を好転させる方法」
ユングは人間の無意識の領域に注目した心理学者の一人です。
無意識の領域のことを「潜在意識」ともいいます。
ここに、その人の「元型」があるというのです。
そして、その「元型」は、
無意識のうちにさまざまなものの影響を受けているというのです。
たとえば、日本人ならば、知らず知らずのうちに、
古事記の神話がしみ込んでいるかもしれません。
「日本は神の国なんだ。
私たちは神の子なのだ」
という意識が潜在意識にあるかもしれません。
そんな神話が私たちに誇りを持たせます。
これは日本人という集合体が持っている同一概念ですよね。
これをユングは「集合的無意識」と呼びました。
さらに、ユングは1914年ころひどい幻覚に悩まされます。
仕事も手につかず、川原をぶらぶらする毎日を送りました。
恐怖と不安にさいなまれ、
精神にも異常をきたしてきます。
ちょうどそのとき、
第一次世界大戦が勃発します。
ユングはヨーロッパ全土をおおっていた危機的状況を、
幻覚という形で受け止めていたのだととらえました。
精神病患者の妄想のなかに、
何らかの意味があり、
その意味を紐解くことで、
病状が改善していくことを
このことから突き止めるのです。
宇宙はつながっていて、
無意識レベルで、
地球全体の感情や思考が、
個人に影響を与えているのです。
そこでユングは共時性(シンクロニシティ)が起こることを、
明らかにしています。
詳しくは、動画講義を聞いてください。
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