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意識を送る実験

最新科学でわかった「意識」が起こす奇蹟

 

『パワー・オブ・エイト』(リン・マクタガート/ダイヤモンド社)

 

「パワー・オブ・エイト」とは、8人の意識の力。

 

著者は、アメリカの医療ジャーナリストで、

人間の持つ意思が持つ可能性について実証実験をしている。

 

本書は、その実験結果をまとめたものだ。

 

著者は世界中でワークショップを開催し、

参加者を8人ほどのグループにわけて癒しの意識を送る実験を行っている。

 

すると、あらゆる場所で奇蹟のような結果が起きたというのだ。

 

私たちも、この実験を独自に実施してみたいと思う。

 

「14万人の目覚めた人々が、ポジティブな波動を発信すれば、

地球は救われる」という説がある。

 

ならば、14万人でこの実験をしてみる価値があるではないか!

 

 

■異例の速さで奇蹟が起きた!

 

 

・多発性硬化症を患っていたマレクは、補助器具なしでの歩行は困難な状態だったが、

意識を送る実験を行った翌日には、松葉杖をつかずに会場に現れた。

 

 

・マルシアは、片方の目に白内障らしき症状が出て、物が見えづらくなっていたが、

グループでの癒しを送られた翌日には、視力がほとんど回復したと述べた。

 

 

・脊柱側弯症を患っていたローラの母親は、意識を送ってもらったあと、痛みがなくなったと話した。

それから数か月後、ローラはこんな便りを送ってきた。

「まっすぐになった母の姿勢に合わせて車の室内ミラーを取り替えるほど、背骨が大きく変化しました」

 

 

・マイアミ在住のポールは、左手の腱鞘炎の状態がとても悪く、いつも矯正器具を身につけていた。

しかし、パワー・オブ・エイトのターゲットになった翌日、みんなの前で手が完璧に動くようになった。

 

 

・腰に激痛を抱えて運動をやめざるを得なかったダイアンは、

縮んだ背骨のせいで前年に比べて2.5センチ近くも背が低くなってしまっていた。

意識を送られている実験の間、強烈な熱を感じたかと思うと、

ピリピリした反応が矢継ぎ早に背中を走ったという彼女は翌日

「まるで新しい腰を手に入れたみたいです」と述べた。

 

 

 

■意識の送り手にも素晴らしい奇蹟が!

意識を送った人々にも大きな心理的変化が起こっていた。

「聖なる瞬間」と言える、精神的な絶頂に達する体験を、実験参加者たちがしているのだ。

 

「腕や手に流れるエネルギーの流れを意識すると、流れはある方向に向かって、力を大量に放出しているようでした」

 

「体中がしびれて、鳥肌が立ちました」

 

「自分の皮膚がみんなとつながっているように感じました」

 

「自分の周りに強い磁場が生まれたようでした」

 

「あの時感じていたことから離れたくありませんでした。とても意義深い経験でした」

 

「つながったわ! 宇宙と! 簡単に。間違いなく。静寂の中で実験は終わりを迎えた感覚がした」

 

「確実に、故郷と言えるものとつながった」

 

 

 

感覚が頂点に達するような経験を「宇宙の意識」と呼んだのは

カナダの精神科医リチャード・モーリス・バックだ。

 

バックは「内なる光を感じる」という表現もしている。

 

 

「宇宙はすべてが秩序を保ち、すべてのものが互いのためになるように動いており、

その世界の基礎となっているものが私たちの言う愛であり、すべての人にとっての幸せが究極なのだ」

とバックは言っている。

 

 

参加者が経験したのは、異次元へ入り込むような経験だった。

 

 

調査に回答してきた何千人のうちの半分ほどは、これまでより平穏な気持ちになり、

その平穏な気持ちが人との関係性に影響したという。

 

 

さらに、3分の2以上がみずからの人間関係に変化があったと答えている。

4分の1以上の人々が愛する人にさらに愛情を感じ、

もう4分の1の人々が、いつもは嫌いで喧嘩になる相手とも仲良くできるようになったと語っている。

 

 

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■なぜ参加者に変化が起こったのか?

心身の病の最大の原因は、家族からも神からも、すべてから見放されたと感じる「孤独感」である。

つまり、人生のあらゆる局面でストレスを癒すことができるものは、ひとえに強いつながりを持つことだけだ。

 

 

たとえば、アメリカで生活苦を経験した人のストレスを調べると、

最も低所得層の人でも強い宗教心を持っている人、

とりわけ宗教的なコミュニティや教会に属している人の場合は、

さほどのストレスを感じることなくやり過ごしていた。

 

 

真の健康とは、純粋に全体と一緒になり互いにつながっていることが必要である。

 

 

 

一方、病気とは、つながりから離れてしまっていることであろう。

 

 

たった1つの目的のために互いにつながることが深遠な癒しとなり、

自分は偉大な全体の一部だとはっきり感じ取れることになる。

 

 

 

参加者の脳を調べてみると、通常の脳の状態とはかなり異なり、

脳全体に変化した証があった。

 

実験参加者が意識を送っている間、

脳右側頭葉、前頭葉、右頭頂葉の活動がはっきりと減少し、

ほとんど脳の活動が静まってしまった時と同じ状態になった脳波もあった。

 

 

瞑想中は、大脳皮質のアルファ波とシータ波が増加する傾向にあるのだが、

実験参加者のアルファ波は減少していた。

 

 

最も変化が著しかったのは、

右頭頂葉全体(自分と他を区別する際に使われる脳の部分)、

側頭葉(視覚に関連する後部も含めて)、

脳前頭部(計画を立てたり、意思決定をする部分)であった。

 

とくにこの変化は、意識を送り始めてからわずか10分間にあらわれた。

 

 

通常、瞑想するときは脳の「自分」を認識する領域の活動が活性化する。

 

けれどもパワー・オブ・エイトの実験参加者は、

他人に焦点を当てることで自分という感覚が薄れ、

 

 

脳右側の自己認識する領域、恐怖、心配、気分の落ち込みといった

ネガティブな感情に関係のある脳の領域がただちに抑えられる。

 

これは強いストレスや心配事が減り、感情の回復に関連している。

 

 

意識を送る実験のあと、かなりの参加者の人生に大きな変化が起こっていた。

 

「私は平和部隊に応募しました」

 

「私は非暴力主義協定に署名しました」

 

「私は毎月行われる、大人数での瞑想に加わらなくてはならないと感じています」

 

「私は自分で抱いたスリランカへの理解をもとに、平和に向かう解決策を発展させるチームを形成しました」

 

「私はすぐにエネルギー療法の施術ができる場所を探し始めました。そして病院での職を辞しました」

 

参加者たちは、こんなコメントを残している。

 

 

 

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■パワー・オブ・エイトで意識を送る方法

グループの人数は必ずしも8人でなければならないわけではないが、できれば8人が最適だ。

 

6人以上、12人以下が望ましい。

メンバーは同じ場所に集まる必要はない。

バーチャルでつながっていてもうまくいくはずだ。

 

(1)グループのなかに癒しの意識を送るターゲットになるような、

心身に何らかの問題を抱えている人がいないかを尋ねる。

 

指名された人に、意識を受け取る側の立場から、本人が抱えている問題を詳細に語ってもらう。

 

 

(2)全体としてどのような意識を送るかについて話し合い、計画を練る。

 

 

(3)円になって集まる。

みんなで手をつなぐか、円の中心に座った指名されたターゲットに、

それ以外の人が車輪のスポークのように片方の手を置く。

 

 

(4)まずは、全員で目を閉じて、空気を吸って吐いてと呼吸に集中する。

心のなかに邪魔になるものがあれば綺麗に消し、五感を働かせ、

意識の受け取り手があらゆる健康と豊かさを手にするのを想像しながら、送る意識を心に抱く。

グループのメンバー全員が心を込めて意識を送り出す。

意識を受け取る側は、受け取ることに心を開く。

 

 

(5)10分たったら、ゆっくりと癒しの意識を送ることをやめ、

部屋にいる自分の感覚が戻るまで少し時間をかける。

 

受け取り手がどう感じているかを尋ね、ポジティブ、ネガティブなど、

何らかの変化を感じたかどうかを聞く。

 

メンバー全員が何を経験したかを共有する。

意識を受ける側、送る側に明らかな「ワンネス」の感覚があったり、

状況の改善がみられたりすれば、書き留めておく。

 

(6)時間がたって、慣れてきたら、ターゲットをグループ以外で選んで意識を送り始める。

 

(7)健康、人間関係、仕事、人生の目標など、日常に進展があったかどうか月ごとに注意して記録を残す。

 

 

■バーチャルでグループを作る方法

(1)ミーティングの時間や頻度を決め、それに従う。

 

各グループで、毎日、あるいは毎週など、どのくらいの頻度で会いたいかを決める。

少なくとも週に1度は集まることを推奨する。

毎週、必ず時間を作る。ネット上で集まる場合、音声のみにするのかビデオでの会合にするのかを決める。

 

(2)グループ内でウェブ技術に詳しい人を1人選んでおいて、

ネット上での会合を開くのに技術的なトラブルがあった場合の連絡担当者を決める。

 

(3)会合の前に、その月や年に決めた主な「意図」を書き留めて、会合中にそれを共有する。

 

(4)自己紹介から始め、参加することでその年に達成したい望みを語る。

 

(5)質疑応答の時間を持ち、『パワー・オブ・エイト』を読んで学んだことを共有したり話し合ったりする。

 

(6)話し合いをし、情報をやり取りしているうちに、

どう応用すればいいかをどんな時でも意識できるようになる。

 

常に意識をやり取りしていることが、あなたにとってどんな意味を持つのか? 

それが日常のなかでの成功や失敗にどんな影響を与えたか?

 

(7)グループ全体に向かっての質問の時間をつくる。

 

(8)本番に入る前に練習時間を設ける。

 

最初2回の練習では、2人1組になって自分にとって大事なものを思い浮かべて、

そのイメージを送ったり、相手から受け取ったりしてみる。

 

ポジティブなものでもネガティブなものでもいい。

 

受け取る側は、相手から送られてきた物体だけでなく、それに対する感情も受け取ってみよう。

時には大嫌いもののイメージを送ってみるのも楽しい。

 

(9)あなたが送ったイメージと、相手が受け取ったものを詳細に記録しておく。

 

(10)相手が送ってきたイメージとあなたが受け取ったものを詳細に記録して残しておく。

書き留めたものは厳重に保管して1年間記録し続ける。

 

 

 

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■まとめ

意識を送るとき、心のなかをどうすればいいのか? 

 

 まず、今ここにいる感覚をしっかり感じて集中力を頂点まで高めることだ。

深い思いやりを持って、相手と波動を合わせ、有意義なつながりを構築する。

 

あなたの意識を言葉にして述べ、できるだけ詳細に語る。

心のなかで、すべての感覚を駆使して、あらゆる瞬間をリハーサルする。

 

五感すべてを使ってビジュアライズすること。

 

できるだけ鮮明にはっきりと、

意識したものがすでにできあがった事実であるかのようにビジュアライズする。

 

ターゲットとなっている人が望んでいた通りの人生、

新たな理想の現実を想像してみる。

 

ビジュアライズといっても、厳密に目に見える必要はない。

 

触る肌感覚が鋭い人もいれば、聴覚が鋭く、音でものを考える人もいる。

 

得意とする感覚を使って望み通りの現実をリハーサルすればいい。

 

 

そして、もっとも重要なのは信じることだ。

これでうまくいくと信じること!