ウツ状態の女性が見事に回復したお話

 

ウツ状態の女性が見事に回復したお話

 

 

ウツ状態のひどい女性が、ミルトン・エリクソンのところへ、

セラピーを求めてやってきた。

 

女性は15年近くウツに悩まされていた。

精神科医やカウンセリングなど、さまざまな療法を受けたようだが、

どれもうまくいかなかった。

 

 

それで、ヒプノセラピーを試すことにした。

 

 

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■この女性は冷淡な養父母に育てられた。

 

 

彼女の養父は、彼女に対して冷淡で冷ややかだった。

養母も、また、彼女を冷淡に扱った。

「悪い女の子だ」

と言っては、厳しく責め立てた。

 

年上の兄弟は、家を離れ、実家にはときどき訪れる程度だった。

 

彼女は勉強に逃げ込んだ。

高校、大学、大学院と彼女の成績はかなり優秀だった。

彼女は家を出たいと思ったが、養父母がそれを許さなかった。

「まだ、未熟なんだから、自立できるわけがないでしょ!」

ということだ。

 

しかし、成人したとき、ついに反抗して家を出ることを表明した。

すると、養父母は「親子の関係を断絶する」と言った。

兄弟も、父母の怒りを恐れて彼女と断絶した。

 

彼女は、家を出て、よその街に引っ越した。

そこで、秘書の仕事を得た。

家族との絆を断ち切り、その街で暮らすことにした。

 

ところが、彼女は、社会生活をうまく送ることができず、

 

抑ウツ状態になった。

 

 

 

■彼女のウツ状態は性の問題なのか?

 

彼女は、何人もの精神科医を訪ねた。

すると、治療はいつも性の問題だと言われ、

性の周囲をグルグル回っているように思われた。

 

この治療は、

彼女にとって、受け入れがたいものだった。

 

自分の問題は、性に関する問題なのか?

はなはだ疑問に思った。

 

彼女は、軍に参加したり、外国語を学んだりして、

自分の問題から逃れようとした。

いくら、逃げても、彼女の抑ウツ状態は改善しなかった。

 

精神科的治療や、カウンセリング、薬物などはしたくないと思うようになった。

そのころ、ミルトン・エリクソンの催眠療法を知った。

 

 

そして、ミルトン・エリクソンのもとへ訪れたのだ。

 

 

■1回目のセッションでやったこととは?

 

 

ミルトン・エリクソンの前で、

彼女は、自分の生い立ちや幼いころの経験を話すとき、涙を流した。

 

ミルトン・エリクソンは、

「催眠は、あなたの側の努力を要求されます。

そして、物事を学ぶのに努力が必要なのと同様に、

催眠を学ぶにはいくらか時間が必要です」

と言って、彼女に催眠を学ばせた。

 

それは、彼女にとって、新しい外国語を学んでいるような感覚だった。

 

しっかりと催眠を学んだあと、ミルトン・エリクソンは、彼女に催眠療法をほどこした。

 

ミルトン・エリクソンは、彼女を催眠状態にして、赤ん坊のときのことを思い出させた。

「赤ちゃんは、いかに、たくさんのよいことを自動的に、

そして無意識に学んでいるでしょうか?」

と赤ん坊の学びについて話し合った。

 

ミルトン・エリクソンは、このやり方で、

彼女が生まれてから6年間に学んだ、様々な記憶を呼び起こした。

 

 

1回目のセッションは、ここまでだった。

 

 

 

■2回目のセッションでやったこととは?

2回目のセッションでは、ミルトン・エリクソンは、

彼女を催眠状態に誘導し、6歳から10歳までに学んだことを振り返させた。

 

その学んだことをさして、

「これらのことは、人生を成長させる小さな学習だ」

とミルトン・エリクソンは言った。

 

さらに、ミルトン・エリクソンは、注意深く、彼女自身に関する記憶だけを振り返りさせ、

他のことは除外するようにした。

 

だから、彼女は、心的外傷を起こすような養父母の記憶は思い出さなかった。

 

彼女は14歳までの記憶を振り返った。

そのあと、「私は新しいアパートに引っ越しました。私は自分自身のことが好きになりはじめました」と彼女は言った。

 

もはや、彼女は抑ウツ状態ではなかった。

彼女はミルトン・エリクソンに気軽に話しかけていた。

 

 

彼女は養父母のことを単なる病気とみなし始めていた。

 

 

■3回目以降のセッションで彼女はどうなったのか?

 

3回目のセッションで、ミルトン・エリクソンは、彼女を催眠誘導して、

高校と大学のときについて振り返った。

 

4回目のセッションでは、

はじめてミルトン・エリクソンのもとへ彼女がやってきたときのことを振り返った。

 

「私は、あなたに、たくさんのことを話しましたね」

とミルトン・エリクソンは言った。

 

そして、彼女がなろうとしている「よい女の子」をミルトン・エリクソンは、

彼女に批判させた。

 

5回目のセッションに来た彼女は、

「私は服を着たままで目を覚まし、汗でびっしょり濡れていて、

自分がまくらカバーを引き裂いてしまったことに気づきました」

と言った。

 

彼女は、ベッドに横たわり、徹底的に人生の振り返りしていたのだ。

そして「私の人生はあなたに述べたこと以上に、ずっと恐ろしいものでした」

と彼女は言った。

 

その後、彼女は、抑ウツ状態はなくなり、社会に適応できるようになった。

社会的な引きこもりもなくなった。

 

もちろん、ミルトン・エリクソンは、催眠誘導して人生の振り返りだけをしたわけではない。

さまざまなヒプノセラピーの技法を使ってアプローチした。

 

その結果、彼女の抑ウツ状態が完全に回復したのだ。

 

 

■抑ウツ状態とは?

抑ウツ状態とは、ストレスや身体的な状態など、

さまざまな原因で気分が落ち込み、生きるエネルギーが乏しくなって、

その結果、身体のあちこちに不調があらわれる状態。

 

日本人の4人に1人が、

一生のうちで一度は抑ウツ状態を経験するといわれている。

しかし、残念なことに、そのうち治療を受けている人はわずかである。

 

 

 

■ウツ病・抑ウツ状態になりやすい人は、どんな人?

 

現在は、誰もが複数のストレスを持っているので、

誰もがウツ病と無関係とはいえない。

 

しかし、その中でも特に下記の素因をもつ人がストレスにさらされたうえ、

傷心、転勤、出産などで違う環境に置かれるとウツ病になりやすいといわれている。

 

(1)まじめで仕事熱心な人。

 

(2)完全主義で几帳面な人。

 

(3)仕事や家事を人任せにできない人。

 

(4)人にどう見られているか非常に気になる人

 

(5)また、女性では生理周期とともにホルモンの変化が起こる。

このようなホルモンバランスの変化は精神状態にも大きな影響を与え、

抑ウツ状態を招くきっかけになる。

一般に女性は男性の約2倍、ウツ病にかかりやすいといわれている。

 

 

 

■ウツ病・抑ウツ状態ではこんな症状があらわれやすい

 

ウツ病を早期に発見し、治療を受けるために、

どのような症状があらわれるのか知っておく必要がある。

 

下記に、それをリストアップしておく。

 

(1)物事をやるのがおっくうで早くできない。

 

(2)集中力が落ち、仕事を能率よくできない。

 

(3)人に会いたくない、人と一緒にいたくない。

 

(4)寝てもさめても同じこと(心配ごとや悲観的なこと)を考えてしまう。

 

(5)眠れない、頭重感、頭痛、めまい。

 

(6)食欲不振、胃部不快感、便秘、口が渇く。

 

(7)肩こり、背中や腰などからだの痛み。

 

(8)息苦しい、動悸がする。

 

(9)手足のしびれ感、嫌な汗や寝汗をかく。

 

 

(10)排尿困難、性欲低下、女性では月経不順など。

 

 

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■ウツ病・抑ウツ状態の治療

 

 

ウツ病・抑ウツ状態の治療には、

1)に休養、

2)に薬物療法、

3)に精神療法

 

この組み合わせで行なう。

 

とかく、日本人は、薬物に頼ってしまう傾向があるが、

多量の薬物投与は危険だ。

 

ヒプノセラピーは、(3)の精神療法の分野になる。

 

ミルトン・エリクソンが行ったように、

ヒプノセラピーが抑ウツ状態をがらりと好転させる。

 

 

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