サプリメントも、筋トレも運動も、食事制限も、
精神的な強さがなければ続かない。
心も潜在意識も、ダイエットを成功させる方向を目指していないと、
うまくいかないのだ。
天才ヒプノセラピストのミルトン・エリクソンは、
肥満に悩む女性たちのダイエットを催眠療法で成功させている。
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■ダイエットをあきらめていた30代女性
30代半ばの医師の奥さんが、体重減少のために、
ミルトン・エリクソンのもとへ訪れた。
ところが、この医師夫人は、
「私は、失敗することはわかってるわ」
と皮肉なことを言う。
医師夫人は、数々のダイエット法に挑戦したが、
どれも失敗していたので、ヒプノセラピーも失敗するだろうと、
あきらめていた。
つまり、潜在意識は失敗をイメージしているのだ。
医師夫人は10代のころから体重が増えはじめ、
ミルトン・エリクソンの治療院へやってきたときは、
280ポンド(約127キロ)だった。
あきらめてしまった人間に、
いくら素晴らしい療法を施しても、うまくいくわけがない。
ミルトン・エリクソンは、この医師夫人は過食を続けるだとうと確信した。
■催眠に入ってミルトン・エリクソンが指示したこととは?
ミルトン・エリクソンは、医師夫人を催眠誘導し、トランス状態に入れた。
そこで、ミルトン・エリクソンはこんなことを言った。
「今の面接と次の面接の間に、あなたは260ポンドの体重を維持するのに十分な
過食をしなければいけません」
それで、その日のセッションは終了した。
次の面接のとき、医師夫人はやってきて、こう言った。
「いままで数年のうちに、はじめて、食事を楽しみました」
そして、現在の体重は260ポンドであることを報告した。
3回目のセッションでは、催眠に入り、
「次の面接までに、体重255ポンドを過食して維持しなければいけません」
とミルトン・エリクソンは指示した。
4回目のセッションでは、「250ポンドを維持するよう」に指示した。
5回目のセッションでは、「238ポンドを維持するよう」に指示した。
「でも、あなたは、238ポンドに、3か4、あるいは5ポンド多くなっているでしょうね」
と付け加えた。
6回目のセッションで来院したとき、医師夫人はきっかり242ポンドだった。
「2人で、ばかげたゲームをしているように思えてきました。
しかし、有効に作用していると思えてからは心配しなくなりました」
と医師夫人は言った。
そこで、ミルトン・エリクソンは
「あと2週間、242ポンドの体重を維持してください」と命じた。
ところが、医師夫人は、減量したくてしかたなかった。
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■まとめ
この医師夫人は、その2週間後、体重が190ポンド(約86キロ)になった。
ミルトン・エリクソンのもとにやってきたときは280ポンドだったので、
90ポンド(約40キロ)も減量したことになる。
さらに、医師夫人は、130ポンド(約59キロ)を目指してダイエットしている。
リバウンドはまったくない。
ますます体重は減っていった。
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