■楽しみにお金のかからない人が最も裕福な人!
人生は、自分を見つけるためにあるのではなく、自分を創造するためにある。
だから、思い描く通りの人生を生きなさい。
Life isn’t about finding yourself; it’s about creating yourself. So live the life you imagined.
楽しみに金のかからない人が最も裕福である。
That man is the richest whose pleasures are the cheapest.
これは、アメリカの思想家であり詩人であり博物学者でもあるヘンリー・デイヴィッド・ソローの言葉です。
お金をかけなくても楽しいことはいっぱいあります。
そんな楽しみを持った人がもっとも裕福な人なのです。
ソローは、1817年に生まれ、1862年で没するまで、定職についていません。
生涯1度も人に雇われて仕事をするということをしたことがないのです。
親は鉛筆製造業を営んでいましたが、親のスネはかじっていません。
ハーバード大学を卒業して、教師とか、測量の仕事をしてみたことはあったみたいですが、どれもすぐに辞めています。
1849年に『コンコード川とメリマック川の一週間』という随筆集を自費出版しています。
これは当時の社会にまったく受け入れられず、1冊も売れませんでした。
30代のとき、ウォーデン湖畔の森の中に丸太小屋を建てて、自給自足の生活を2年2ヶ月間送ります。
このときの記録をまとめた本『森の生活』はいまでも多くの人に読まれています。
小さな畑を耕して野菜を育て、それを食べて生活するわけです。
晴れた日は畑に出て、雨が降れば本を読み思索して執筆する、まさに晴耕雨読の生活です。
嫌な仕事は一切しないわけです。
アナタのように仕事をしたくないと考える人は昔にもいたのです。
いかがですか?
ソローのような生き方がアナタにできますか?
そう質問すると、アナタは「できません」と即座に答えるでしょう。
しかし、想像の翼を広げてイメージの世界で遊んでみれば、いくらでもできるのです。
ヒプノセラピーで催眠状態に入れば、イメージの世界でいくらでも遊ぶことができます。
ソローのような人生を経験することもできるのです。
いかがですか?
イメージの世界で遊んでみたいですか?
遊びたくないですか?
イメージの世界ですから、お金もかかりませんし、時間もさほどかかりません。
■何の取り得もないキャリア女子がヒプノセラピーを受ける!
私はヒプノセラピーのクライアントさまと、前世遊びをすることがあります。
「今日は、誰か、自分とは違う人の人生を経験してみませんか?
イメージの世界で遊ぶんですよ。
古代エジプトの女王さまの人生でもいいですし、江戸時代の町娘の人生でもかまいません。
催眠状態でポッと浮かんできたイメージをどんどん広げていきましょう」
そんなふうに、話します。
ある30代のキャリア女子が私のオフィスに来ました。
名前を仮に奈津美さんとしましょう。
奈津美さんは、まさにアナタと同じような悩みを持っていました。
「私、わからなくなってるんです。
いったい、自分は何をしたいのか、この先どうすればいいのか、さっぱりわかりません」
1時間ほどカウンセリングして奈津美さんの考えていることを聞きました。
アナタと同じように、奈津美さんは
「自分には取り得もなければ特技と呼べるものもない、
興味も関心もこれといった趣味もない」
と言うのです。
家族環境や幼児体験なども聞きましたが、ここでは割愛させていただきますね。
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■2人の潜在意識が交信してイメージを送ってきた!
奈津美さんの幼児期の記憶が、心のブレーキとなっている可能性があります。
そういう心のブレーキを外すには、ヒプノセラピーのなかの「年齢退行療法」が適切です。
しかし、奈津美さんとおしゃべりしているうちに私の心のなかに、あるイメージが浮かんだのです。
それは中世ヨーロッパの騎士の姿でした。
これは私の潜在意識と奈津美さんの潜在意識が交信して、中世ヨーロッパの騎士のイメージを私に伝えたのだと私は考えました。
そこで、私は「今回は前世遊びをしませんか? イメージの世界で遊ぶんですよ」と奈津美さんに提案しました。
「いいですよ。楽しそうですね」
と奈津美さんは答えてくれました。
そこで、私は、奈津美さんを深い催眠状態に導きます。
そして、私は
「さあ、奈津美さん。目の前に図書館が見えますか?
その図書館に入ってみましょう。
そして、棚のなかから1冊の古びた昔話の絵本を取り出しましょう。
パラパラと本をめくってみてください。そこには絵がありますよね。
どんな絵ですか?」
そんなふうに奈津美さんを誘導していきました。
私はここで注意深く「昔話の絵本」と言いました。
もしも、ここで私が「おとぎ話の絵本」と言ってしまうと、西洋の絵本を奈津美さんはイメージしてしまうだろうと思ったからです。
「昔話の絵本」とすれば、日本の話とも、西洋の話とも、どちらともとらえることができます。
■前世を体験したときの気持ちとは?
奈津美さんは、目をつむったまま、頭に浮かんだ絵本の絵を私に告げます。
それが、驚いたことに、私がイメージした通りのものでした。
「中世ヨーロッパの騎士の絵です。
白い馬に乗っています。帷子を着ていて、楯と剣を持っています」
奈津美さんは、そう答えたのです。
「それでは、その絵のなかに入ってみましょう」
私がそういうと奈津美さんは、すぐにその騎士になり切ってくれました。
それから、奈津美さんはその絵のなかの騎士になって、騎士の人生を語り始めたのです。
「いま、どんな気持ちですか?」
と私が訊ねると、奈津美さんは次のようなことを語ってくれました。
騎士は戦いに疲れ果てていました。
食糧もなく、味方もいません。
しかし、騎士は強い義務感に支配されていました。
死ぬのは怖くありませんでしたが、どこかでこの戦いは正しくないという不安な気持ちを持っていました。
ただ、馬には愛と感謝を感じていました。
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■前世の体験が現在の人生へどう影響を及ぼしたのか?
「いよいよ死ぬ瞬間が訪れます」
私は奈津美さんに騎士が死ぬときの様子を訊ねました。
「私は敵の騎士に喉を剣で突き刺されてしまいました」
と奈津美さんは答えたのです。
それから私は奈津美さんの魂が騎士の肉体から離れていくイメージをしてもらいました。
セッションを終えて催眠を解いてから、私は、奈津美さんとこの騎士の人生を再体験したことの意味を語り合いました。
「死んだとき、喉がつまったように感じましたが、
すぐに痛みも喉のつまりも消えていきました。
私は宙に浮かんで平和でした。
安らぎを感じていました。
この安らぎはいままで体験したことのないほど深いものでした。
痛みも苦しみもまったく消えて、ゆったりと浮かんだ感じの静けさだったんです」
「この体験から、何か学ぶこととか、気づいたこととか、感じたことはありますか?」
私はそう質問しました。
「私は幼い頃からいままで、首に触れるものは何でも嫌いでした。
タートルネック、スカーフ、マフラーなど身に付けたことがありません。
もしかしたら、この騎士の体験がそうさせたのかもしれませんね」
奈津美さんは少し興奮気味に言いました。
「騎士が戦いに疲れ果てていたことは、
いまの私が仕事に疲れていることを意味しているのかもしれません。
少し、休暇をもらおうと思います」
奈津美さんはそんなことも言っていました。
翌日から、奈津美さんは、中世ヨーロッパの歴史に興味を持ち始めたのです。
中世ヨーロッパを舞台にした映画も夢中で観たといいます。
中世の絵画にも関心が向きました。
ある日、東京の美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチ展がありました。
奈津美さんは、運命に引き寄せられるようにダ・ヴィンチの絵を観に行きました。
そこで、人生をともにする素敵な男性と出会ったのです。
奈津美さんは、中世ヨーロッパ研究が自分のやりたいことかどうかはわからないと言っています。
ですから、ヒプノセラピーで自分探しが出来たかどうかはわかりません。
しかし、奈津美さんは「いまとても幸せです」と言っていました!
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