人間関係の悩みを解決する5つの方法
人間関係で多くの人が悩んでいると思います。
アドラーは「すべての悩みは人間関係」だと言いました。
恋愛のトラブルも、夫婦喧嘩も、家族問題も、職場の問題も、結局は人間関係ですからね。
人間関係についてこんな悩み相談を受けました。
【相談内容】
私には3年間付き合っている彼氏がいます。
昔は、ラブラブで一生この人についていこうと思っていました。
しかし、最近では、逢うたびに喧嘩です。
彼はささいなことで大きな声を出したり、嫌味を言ったりします。
暴力はありませんが、私もついつい言い返してしまい、喧嘩になってしまうのです。
デートしていてもつまらないんです。
どうしたらいいでしょうか?
【回答】
昔はラブラブだったんですね。
でも、なぜか、最近は逢うたびに喧嘩をしているということですが、そのとき、あなたはどんな気持ちですか?
最近ではどんなふうに喧嘩したのでしょうか?
その状況を教えていただければ、詳しい原因が見つかるかもしれません。
ですから、ここでは一般的な解決方法をお教えします。
喧嘩の原因は、結局は「言葉」です。
あなたがどんな言葉を使っているかがポイントになります。
「災いはすべて口から出て身を滅ぼす」
ということわざもあります。
口から出る言葉を、今一度、見直してみましょう。
そこで、私が考える5つの解決方法をご紹介しますね。
■解決方法1/相手の敷地に入らない
ものを考えたり、感じたり、判断したりするスペースのことを「敷地」と表現させていただきます。
この敷地が守られないと人は誰でも精神的に健康でいられなくなります。
ですから、敷地にズカズカと入ってこられると誰もが怒り立腹するのです。
それで人間関係が崩れてしまいます。
この敷地をお互いに尊重することが大事です。
たとえば、あなたは、よかれと思ってアドバイスしたり、一般常識などを相手に押しつけたりしていませんか?
「こうしてみて」
「こうするのが常識でしょ」
「普通は男がやるもんじゃないかなぁ」
そういった言葉です。
相手の敷地に入るような言葉を言っていないか、今一度、見直してみてください。
そんな言葉が相手を怒らせているのです。
■解決方法2/相手をジャッジしない
人間関係において良いか悪いかのジャッジをしてはいけません。
相手がやることはすべて認めてあげましょう。
「それはダメでしょ」
「もう、そういうのやめて!」
「時間にルーズな人は嫌いなの!」
そんなふうに、相手をジャッジするような言葉を言っていませんか?
それは相手を追い込むだけで、人間関係は悪化していきます。
人間関係を改善したいのであれば、あなたの意見はいったん棚に上げておいて、相手をジャッジしないようにしてみましょう。
■解決方法3/相手の心を決めつけない
ついつい、相手の心を決めつけるようなことを言っていませんか?
ちょっと連絡が来なくなったからといって、すぐに
「もう、私のことを好きじゃなくなったんだわ」
「きっと、他に好きな女ができたに違いないわ」
「あの人はモテるから絶対に毎夜遊びに行っている」
そんなふうに決めつけて話をしてしまうと人間関係は改善しません。
たしかに、彼氏は他に好きな女性が出来たのかもしれませんが、あなたが揺るぎない信頼を持っていれば、必ずあなたの元に帰ってきます。
決めつけられると、誰もがムカッときます。
あなただって、怒るはずです。
■解決方法4/自分の気持ちを正直に話す
皮肉や嫌味な言葉を相手に言っていませんか?
皮肉や嫌味な言葉は、相手を怒らせるだけで、何の効果もありません。
「どうせ、遊びに行ってたんでしょ」
「あなたなんかロクな仕事ができるわけないわよ」
「女の尻ばっかり追いかけて、貧乏になって年老いていけばいいのよ」
こんなセリフを言って、相手が、「ごめんなさい。これからは、ちゃんと君を愛します」と言うと思いますか?
言うわけないですよね。
ですから、皮肉や嫌味は、今日からやめましょう。
もっと素直になって、自分の気持ちを正直に話せばいいのです。
「とっても寂しかった」
「もっと優しくしてほしいの」
「いますぐ逢いたいから、逢いにきて」
そんなふうに正直になりましょう。
■解決方法5/相手に感謝する
感謝の気持ちをちゃんと言葉にすることです。
感謝の言葉は劇的に人間関係を改善します。
どんなことでも、感謝しましょう。
「待ち合わせに遅れて来てくれてありがとう。おかげで、読みたかった本がいっぱい読めたわ」
「3年間もこんな私とつき合ってくれてありがとう。これからもよろしくね」
「心の底からあなたに感謝してるのよ」
そんな言葉を、彼に送ってみましょう。
奇蹟がきっと起こりますよ。