■スピリチュアルとは?
もともと「スピリチュアル」という言葉は、
アメリカの宗教的性格を持つ民衆歌謡のことを言っていました。
それが、いつの間には「霊的な」とか「精神世界」とか、
「宗教的な」という意味になったのです。
物質中心の世界に行き詰まりが見えて来て、
目に見えない精神世界に注目が集まるようになり、
いまスピリチュアルな世界が見直されるようになりました。
21世紀は、魂の時代だといわれています。
物質的なものを求める時代から、
心の時代になり、
そして、
いま21世紀は魂の時代になったのです。
そもそも、
人間というのは、
霊的な存在です。
肉体と心だけではありません。
肉体と心と魂の三位一体となった存在です。
それが本質的な姿です。
ですから、スピリチュアルというのは、
そうした本質をとらえた考え方なのです。
■スピリチュアルをもっと現実に生かしましょう!
占いに頼ったり、神様にすがったりすることも
スピリチュアルには違いないのですが、
そうしたことはあまり意味がありません。
「あなたのオーラを見てあげる」とか、
「そこにお母さんの霊が来てるよ」とか、
「占いに出てるからいまの彼氏とはすぐに別れなさい」とか、
そんなことを言う人は、ちょっと危険な人たちです。
スピリチュアルなものを借りて、
他人をコントロールしようとしているだけで、
何も本質を理解していません。
たしかに、死んだ人の声が聞こえる人はいます。
宇宙人と交信できる人もいるようです。
前世の記憶をアリアリと思い出す人もいますし、
アカシック・レコードとつながって宇宙の知恵を身につけた人もいます。
しかし、そういうビックリするような現象にばかり目を向けないで、
もっと現実の生活や生き方に
スピリチュアルな考え方を取り入れることをおススメします。
■スピリチュアルを人生に生かす方法
スピリチュアルな考え方の1つに、「魂」という存在があります。
「魂」というのは、感情や思考をストップさせたときに、
それでもそこに自分がいると感じられる「意識」のことです。
魂が一番喜ぶことを見つけて、それをすれば幸せになります。
たとえば、嫌な仕事を我慢して続けていたら、魂は喜んでいません。
いずれは病気になってしまいます。
病気は魂からのメッセージです。
そんなことは、瞑想しなくても、
セラピストやカウンセラーに聞かなくてもわかりますよね。
「こんな仕事していたら、魂は喜んでいないぁ」って。
だったら、魂が喜ぶような仕事を見つけて、それをすればいいじゃないですか。
結婚生活も同じことです。
最初はこの人でいいかなと思って結婚したかもしれませんが、
何年かたって、
この人と一緒に暮らしていると魂が喜ばないと思ったら、
離婚という選択肢があってもいいと思います。
つまり、車線変更です。
ただ、
その状況が、
成長のために必要なトレーニングな場合があります。
ですから、嫌な仕事が魂の成長のためのレッスンかもしれません。
レッスンなのか?
車線変更なのか?
それは魂の声を聴けばいいのです。
そんなスピリチュアルな考え方を取り入れてみると、
人生がもっと楽にハッピーに過ごせると思いませんか?
■楽しくなる考えを採用しましょう!
スピリチュアルな人たちは、
魂がなぜ肉体をもってこの世に生まれてきたのかという、
人生の目的を知っています。
そして、その人生の目的を果たすために生きているのです。
そういう姿勢で人生のすべての出来事に取り組んでいる人たちなのです。
スピリチュアルな人たちが、
何かを求め、努力し、頑張り、成功するのは、
物質を求めたり、優越感などを求めたりする人たちとは、
理由がまったく違います。
たとえば、魂が肉体を持って生まれてくるのは、経験をするためなんです。
肉体がなければ、魂は何も経験できませんから。
ニール・ドナルド・ウォルシュさんが、
『神との対話』のなかで、
こんなことを言っています。
「愛とは、
感情(憎しみ、怒り、情欲、嫉妬、羨望など)が、
ないことではなく、
あらゆる感情の総和だ。
あらゆるものの集合、すべてである。
だから、魂が完璧な愛を経験するには、
『人間のあらゆる感情』を、
経験しなければならない。
自分が理解できないことに、
共感できるだろうか?
自分が経験しなかったことについて、
他人を許せるだろうか?
そう考えれば、
魂の旅がどんなに単純で、
しかもスゴイものかがわかるだろう。
そこでようやく、
魂が何を目指しているかが理解できるはずだ。
人間の魂の目的はすべてを経験すること、
それによってすべてになりえるのだ」
こんな考え方を採用すれば、ツラいことも、悲しいことも、
乗り越えられると思いませんか?
■両親も環境も自分で選んで生まれて来た!
他にも、スピリチュアルな考え方はいっぱいあります。
たとえば、「両親を自分で選んで生まれて来た」というものです。
母親は「あんたはバカだ!」と口ぐせのように言う人で、
父親はDV男だったとします。
スピリチュアルな考え方を持っていなかったら、
「何で、私はこんな家に生まれてきたんだろう?」
と悩むはずです。
そして、母親を恨み、父親に反抗し、
自分は両親に多大な被害をこうむっている、
被害者だと思うでしょう。
この被害者意識は大人になっても抜けず、
誰かに復讐しようとするかもしれませんし、
自分を責めて自分のことを嫌いになるかもしれません。
しかし、
「両親を自分で選んで生まれて来た」
というスピリチュアルな考え方を採用すれば、
人生は劇的に変わります。
自分で選んで、この家に生まれてきたわけですから、
被害者意識は生まれませんよね。
では、なぜ、この家を選んだのか、
それは自分の魂に聞いてみなければわかりません。
理由は千差万別ですから。
ただ、魂がこの世に肉体を持って生まれてくる目的は3つあります。
1つは、成長するためです。
自転車に乗れなかったのが、乗れるようになるのが成長です。
この例の場合は、
DVの父親をうまく対処する方法を身につけるという成長テーマがあるかもしれません。
2つは、経験するため。
貧乏な人生を送っている人は、
「前世では、お金持ちを経験したので、今度は、ちょっと貧乏を経験してみるのもいいかな」
というようにして生まれてきた可能性があります。
3つは、人生のシナリオを演じるためです。
生まれるまえに、魂は、大まかな人生のシナリオを描いています。
幼少期には貧乏のどん底を経験して、
ある人と出会い、
真実の愛を知ることで、
大金持ちになっていく
というような大まかなシナリオです。
そのシナリオを演じているだけなんですよね。
そう考えると楽しくないですか?
人生が楽しくなるような考え方を採用するか、
人生が苦しくなるような考え方を採用するかの違いです。
たしかに、
魂が
「両親を自分で選んで生まれて来た」とか、
前世があるとか、
人生のシナリオを描いて生まれてくるとか、
信じがたいものがあります。
科学的に証明できませんからね。
しかし、科学的に証明できないからといって間違っているとは限りません。
よしんば、間違っていたとしても、
スピリチュアルな考え方を受け入れたほうが、
人生は確実に楽しくなります。
いかがですか?
もちろん、信じるか信じないかは、あなたの自由です。
参考程度に読んでいただければと思います。
夢を叶えるための障害を乗り越えることができるかもしれません。