「偶然」と「ひらめき」をキャッチできれば、思いもよらない未来がやってきます。
「たまたま、○○さんと飛行機で隣の席に座ったんです。それが私の人生の大きな転機となりました」とか
「この大ヒット商品は、ホントに偶然の産物です」とか、
「突然、ひらめいたんです」とか、
成功者たちは、みな「偶然」や「ひらめき」をキャッチしています。
その「偶然」や「ひらめき」のことをシンクロニシティ(シンクロ)といいます。
夢を叶えるには、シンクロが不可欠なんですよね。
『シンクロニシティ・マネジメント』(堀内恭隆/サンマーク出版)を読んでみると、意図的にシンクロを起こすことができるというのが、ストンと理解できます。
そして、その方法も明確に書いてありました。
今回は、この本をひも解きながら、シンクロをどうすればマネジメントできるかをお話しします。
詳しく知りたい方はぜひ、本書を購読してみてくださいね。
2009年、東京のお台場に実物大のガンダムが出現して話題を呼びました。
動員数は、415万人。
目標動員数の3倍近い、大ヒットとなりました。
この企画は、当時のバンダイ代表取締役社長の上野和典氏が「偶然」ひらめいた企画でした。
上野氏はこう言います。
「予想を超えた大ヒットイベントでした。成功した理由を後付けで解説することはできます。しかし、それを事前に説明することはできません。というのも、お台場ガンダムは直感でひらめいた企画だったからです。本当は、企画趣旨をロジカルに説明することすら難しかったのです」
アイドルグループ「AKB48」も、プロデューサー秋元康氏が「偶然」思いついて誕生しました。
秋元氏はこう言います。
「AKB48については『時代を先読みしたんですね』などと言われる。そんなことは、まったく予想できなかった。ヒットというものを相手にずっと仕事をしてきたが、視聴率20%も100万枚のCD売り上げも自分では目に見えない。(中略)
もし、あのとき、専門家を呼んでマーケティングをして、その分析に従っていたら絶対にAKB48の成功はなかった」
日経新聞に連載されている「私の履歴書」を読むと、「たまたま」や「偶然」という言葉がいっぱい出てきます。
日本の経済界でトップを走る人たちは、みんなシンクロを経験して成功しているのです。
では、成功する人と成功しない人の違いはどこにあるのでしょうか?
それは、偶然(シンクロ)を「偶然」で片づけなかったことです。
成功する人たちは、自分の人生にたまたまやってきたインスピレーションやひらめき、偶然起きた出来事を決して無視しなかったのです。
スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングが、世界ではじめてシンクロの概念を提唱しました。
ユングはシンクロを「集合的無意識」として解説します。
「すべての人間の集合的無意識はつながっていて、だからこそ、『偶然の一致』や『虫の知らせ』などの直感やひらめきやインスピレーションが起こる」とユングは言っています。
「集合的無意識」は、他人の潜在意識とつながっているだけでなく、人類全体、宇宙全体、過去未来ともつながっていて、すべての情報がそこにあるのです。
だから、ここにつながると、自分の魂に刻まれている「自分が設定した望む未来」につながる情報を、集合的無意識からインスピレーションとして受け取ることができるのです。
では、どうすれば集合的無意識から必要なインスピレーションを受け取ることができるのでしょうか?
3つのステップで説明しましょう。
周囲の意見に影響を受けて、自分をないがしろにしていると、自分はいったい何をしたいのか、自分は何が好きなのかさえわからなくなってしまいます。
それでは、インスピレーションを受け取ることはできません。
いまの自分の「好き・快」を徹底的に追及することです。
そうすることで、体の感覚が目覚め、自分自身としっかりとつながり、日々を快適に生きることができます。
次の5つの質問を考えてみてください。
1)あなたが「いま」一緒にいる人は「好き・快」な人でしょうか?
2)あなたが「いま」過ごしている場所は「好き・快」な場所でしょうか?
3)あなたが「いま」していることは「好き・快」なことでしょうか?
4)「いま」あなたの五感は快適ですか?
5)あなたの感情は穏やかで喜びに満ちていますか?
すべてにおいて「好き・快」と答えられるようになれば、シンクロが次々と起こります。
そのためには、好きなことを最優先で素直に求めることです。
同じように嫌いなことは拒絶しましょう。
「やりたいことはやり尽くす。しんどいことはやめてしまう」
さらに、体を目覚めさせるうえで、もっとも重要なことがあります。
それは、人間の三大欲求の「食欲」、「睡眠欲」、「性欲」を満たさないと不感症になるってことです。
本能的欲求をすべて満たしていないと、自分の「欲しいもの」と「欲しくないもの」の判断基準がわからなくなってしまいます。
そういえば、成功者はよく食べて、よく寝て、そして、よくエッチしてますよね。
自分の心の感覚を目覚めさせると、人との「運命的な出会い」が感覚でわかるようになります。
しかし、この感覚を鈍らせてしまうものがあります。
それが、「心の穴」です。
「常識」「普通」「あたりまえ」というフィルターで、みんなと同じように行動していると「心の穴」がぽっかりと空いてしまいます。
ぽっかりと「心の穴」が空いていると、その「心の穴」を誰かを使って満たそうとしてしまいます。
そうやって、とんでもない相手と恋に落ちて、バトルが始まるのです。
「常識」「普通」「あたりまえ」というフィルターで、他人の価値観を押してつけてくる人がいたら、瞬殺で無視してあげましょう。
あなたは、あなたらしく自由に生きていけばいいんです。
あなたが、あなたらしく自由に生きていると、恋愛でも、ビジネスでも、プライベートでも、「あ、この人とは、今後、おもしろいことができそうだぞ」というワクワクするような感覚が浮かんでくるようになります。
実は、その相手こそが「運命の相手」なんです。
「この地球で一緒に遊ぼう!」と決めた運命の人たちがいるんです。
その人たちとあなたは、いまの時代に合わなくなった古い価値観や文化を壊して、新しい時代に合う、新しいものに生まれ変わらせることのできる仲間たちです。
そんな「運命の仲間」とは、これまでの体験や興味のあることが重なっていて、会話のなかにシンクロがいくつも出てきますので、すぐにわかります。
「それそれ、そう思ってたの!」とか
「いま言おうとしたことと同じ!」とか、
コミュニケーションがスムーズに流れる感覚があります。
ですから、人と会って、話すとき、その会話で起きるシンクロの感覚を大切にしてみてください。
そこで生み出されるインスピレーションは、それまでにないアイデアや企画、新しい文化の種になります。
魂は人生の設計図を描いて生まれてきます。
その設計図の通りに生きていけば、魂の感覚が目覚め、宇宙の流れとつながることができます。
設計図通りに生きるとは、ひと言でいうと、「使命を自覚して、使命に生きる」ということです。
使命は1人1人固有のものですが、同時により大きな意識のものでもあります。
使命に生きることで、集合的無意識とつながることができるのです。
シンクロは24時間、いつでも、どこでも起きています。
インスピレーションやひらめきや、直感も、24時間、いつでも、どこでも起きているのです。
しかし、多くの人は気づきません。
貧乏マインドの人は、貧乏になるためのインスピレーションやひらめきや、直感を採用してしまいます。
だから、現実でも貧乏になってしまうのです。
シンクロをマネジメントするといっても、結局は、マインドを変える必要があります。
貧乏マインドをお金持ちマインドに変えるには、潜在意識にアプローチするのが一番です。
潜在意識を書き換えるのは、ヒプノセラピーの得意分野です。
シンクロ体質になりたい人は、ぜひ、一度ヒプノセラピーの個人セッションを受けてみてください。