すべての悩みが1瞬で消えてしまう4つの質問とは?

私自身、この本を読んだとき、びっくりしました!

 

たった4つの質問を自分に、あるいはクライアントに投げかけてみると、たちどころに、悩みが解決するのです。

 

それは、それは、ビックリです。

 

その本というのは『ザ・ワーク』(バイロン・ケイティ/ダイヤモンド社)

 

4つの質問をするというシンプルなワークに取り組むことで、

多くの人々が苦しみから解放されています。

 

今回は、この『ザ・ワーク』について解説します。

 

 

 

■ワークのおかげで、たちどころに悩みが解決!

たとえば、

「夫は私を裏切った!」

と夫に浮気されてしまったことで悩む主婦。

 

「お母さんは私のことを十分愛していない」

と母親との確執に悩む女子。

 

それらが、次々と解決するんです。

 

ある男性は、何十年にもわたり、

アルコール依存症の父親への怒りで苦しんでいました。

 

その男性の表情が、このワークに取り組んだ、わずか4~5分ののちに、

輝きはじめたのです。

 

また、ある女性は、

癌が広がっていると判明したばかりで、

恐れのあまり、話がなかなかできないほどでした。

 

ところが、このワークを終えるころには、

自分の状況を理解し、受け入れ、輝いていたのです。

 

スゴクないですか?

 

要は、人間の苦しみや悩みは、古代ギリシアの哲学者エピクテトスの言葉にあるように、

 

「私たちの心を乱すのは、

現実に起きていることではなく、

起きていることに対する考えである」

 

ということなんです。

 

つまり、出来事に対する反応。

それを変えれば、すべての悩みや苦しみはたちどころに消えていくってことです。

 

著者は「苦しみは自分の選択です」と言います。

 

起きてしまった出来事は、起きてしまったのです。

しかし、それに対して、

 

「苦しむのか?」

「喜ぶのか?」

 

それは、自分で選ぶことができるってことです。

 

 

 

■著者のバイロン・ケイティはごく普通の主婦

このワークは、禅の公案や、ソクラテス的対話と、驚くほど共通点があります。

内観や哲学につながるものがあるのです。

 

しかし、このワークを生み出したのは、アメリカのごく普通の主婦でした。

 

2度の結婚、3人の子ども、そして、順調なキャリアを送りながらも、

10年にわたり、怒り、妄想、絶望の日々を送っていました。

 

しかも、そのうちの2年間は、ひどいうつ状態でした。

 

家から出ることさえできず、何週間も寝込み、仕事は寝室から電話で済ませ、

入浴や歯磨きさえままならないほどだったのです。

 

子どもたちは、母親の逆鱗に触れないよう、

部屋の前を忍び足で通ったといいます。

 

そして、ついに、ケイティは、

摂食障害の女性が入る療養施設に入所することになりました。

 

そこでも、ケイティは、他の入所者たちから恐れられ、

屋根裏部屋に入れられる羽目になってしまったのです。

 

 

1986年2月の朝にケイティは目覚めた!

 

入所してから1週間ばかりたった日の朝です。

1986年の2月でした。

 

自分はベッドに寝る価値すらないと思い、

ケイティは床に横たわっていました。

 

朝になり、目覚めたとき、ケイティは、

「私」という考えがまったく消え失せているのに気が付きました。

 

「すべての怒りや悩み、私の世界、そして全世界が消え、

その瞬間、心の奥底から笑いが込み上げてきました」

 

と、このときのことをケイティは語っています。

 

ケイティが自宅に戻ったとき、家族や友人たちは、

別人になった彼女に気づきました。

 

人々は、ケイティが以前の状態に戻らないことがわかると、

何が起きたんだろうと推測し始めました。

 

奇蹟が起きたんだろうか?

 

それから、噂を聞きつけ、

「どうしたらそうなれるのか学びたい」

という人々でケイティの自宅はいっぱいになりました。

 

そこで、ケイティは、自分の内面の問いかけを、

具体的な質問形式にして伝えることにしました。

 

まもなく、ケイティは、小さな集まりに呼ばれるようになりました。

 

1992年、北カリフォルニアに呼ばれたことを皮切りにこの「ワーク」は、急速に広まりました。

 

ケイティはすべての招待を受け入れ、

1993年以降、教会の地下室や、コミュニティセンター、ホテルの会議室などで、

聴衆の規模を問わず、精力的に「ワーク」を行っています。

 

企業、法律事務所、カウンセリングルーム、病院、刑務所、教会、学校といった、

あらゆる組織で「ワーク」は活用されるようになりました。

 

では、この「ワーク」をどのように進めていけばいいのでしょうか?

 

具体的な「ワーク」の進め方をお話しします。

自分でやっても、誰かにやってもらっても、効果は同じです。

 

ですから、ぜひ、これを読んで、自分でやってみてください。

 

 

■まずは自分を苦しめている「考え」を見つける!

 

まずはどんな「考え」が自分を苦しめているのかを見つけます。

 

そのために、6枚の白紙を用意しましょう。

そして、それぞれの白紙に、次のことを書き込むワークをしてみましょう。

 

●1枚目/次の言葉を書いてみてください。

・悲しい

・失望している

・恥ずかしい

・困っている

・恐れている

・イライラしている

・怒っている

 

次に

・「なぜならば」と書いてみましょう。

そして、その下になぜ悲しいのか、なぜ失望しているのか、なぜ恥ずかしいと思っているのかという理由を書いていきます。

 

たとえば、「悲しい」⇒「なぜならば」彼が別の女と浮気をしているから

 

 

●2枚目/「本当はどうしたいのか?」を書いていきます。

 

「本当はどうしたいのか?」

「本当はどうなりたいのか?」

「本当はどうしてほしいのか?」

 

それらを、思いつくかぎり書いてみましょう。

 

たとえば、

・彼とラブラブなデートをしたい。

・彼が夢中になるような女になりたい。

・彼にはいつも私だけを見ていて欲しい。

などなど

 

 

●3枚目/「~~は、~~すべきだ」を書いてみましょう。

 

「~~は、~~すべきだ」

あるいは、

「~~は、~~すべきではない」

という形式の考えを記入します。

 

たとえば

「彼は、私のことだけを見ているべきだ」

「彼は、他の女と浮気などするべきではない」

 

あらゆる「べき」を書き出してみてください。

 

●4枚目/「私は~~する必要がある」を書いてみましょう。

 

「私は~~する必要がある」という形式で記入します。

 

幸せに生きるために必要なことは何でしょうか?

それを思いつくかぎり書いてみてください。

 

たとえば

「私は彼に愛される必要がある」

「私は仕事で成功する必要がある」

「私は年収2千万円が必要である」

などなど。

 

 

●5枚目/「裁く」と書いてみてください。

 

5枚目の白紙には、問題の人物や状況について、

容赦ない批判をしてみてください。

 

あなたを不快にしているものの特徴についてリストアップしてみましょう。

 

たとえば、人物であれば、

・彼はいつも時間に遅れてくるルーズなところがある。

・彼は自己中心的で傲慢だ。

 

たとえば、状況であれば、

・年収が300万円しかないとひもじい気持ちになる。

・貧乏はみじめで恥ずかしい。

 

 

●6枚目/「2度と~~したくない」を書いてみましょう。

 

「2度と~~したくない」という形式で、

2度と体験したくないと思うことをリストアップしてください。

 

たとえば

・もう、2度と恋人に裏切られたくない

・2度と貧乏になりたくない

など

 

 

 

■あなたを苦しめている「考え」を見つける

 

こうして6枚の白紙に文章を書き込んでみると、

そこに、いくつかの考えが入っていることに気づくはずです。

 

「彼が別の女と浮気をしている」

 

「彼とラブラブなデートをしたい」

 

「彼は、私のことだけを見ているべきだ」

 

「私は仕事で成功する必要がある」

 

「貧乏はみじめで恥ずかしい」

 

「もう、2度と恋人に裏切られたくない」

 

これらは、すべて、至極まっとうな「考え」のように見えます。

全部、当たり前に、多く人が思っている「考え」ですよね。

 

しかし、こうした「考え」が、実は、あなたを苦しめているのです。

 

この「考え」を手放し、心の断捨離をしたとき、

あなたは自由になり、苦しみから解放されます。

 

その、心の断捨離をする方法が、4つの質問を自分に投げかけることです。

では、どのような質問をすればいいのかを解説しましょう。

 

 

■質問1/「それは本当ですか?」

 

「それは本当ですか?」という質問を、

静かに心を落ち着けて考えてみてください。

 

心に問いかけて、答えが浮かんでくるのを待ちます。

 

たとえば、

「彼が浮気をしたというのは本当ですか?」

 

 

■質問2/「それが本当だと、絶対に言い切れますか?」

 

この質問も、静かに心を落ち着けて考えてみてください。

 

そして、心に問いかけて、答えが浮かんでくるのを待ちます。

 

たとえば、

「彼が浮気をしていると、本当に言い切れますか?」

 

 

 

■質問3/「そう考えるとき、あなたはどのように反応しますか?」

 

「そう考えるとき、あなたはどのように反応しますか?」

その反応を紙に書いてリストアップしていきます。

 

たとえば、

「彼が浮気をしている」と考えると、

あなたはどう反応するでしょうか?

 

それをリストアップしてみましょう。

・イライラする

・怒りが込み上げてくる

・彼を説教しようと思う

・仕返ししたくなる

・落ち込み孤独になる

 

 

■質問4/「その考えがなければ、あなたはどうなりますか?」

 

「もしも・・・」を考えると、視点が変わります。

そこで、「もしも、その考えがなければ、あなたはどうなりますか?」

という質問を自分に投げかけてみるのです。

 

たとえば、

「もしも、彼が浮気をしているという考えがなかったら、あなたはどうなりますか?」

と静かに自分の心に質問してみましょう。

 

「もしも、彼が浮気をしていないと考えたら、あなたはどうなりますか?」

と言い換えてもいいです。

 

・楽しい

・嬉しい

・ラブラブな気持ちでいられる

 

など、ポジティブな気持ちになるはずです。

 

■まとめ

 

あなたを苦しめている「考え」に、

今後もしがみつくのか、それを手放すのか、

それはあなたの自由です。

 

まだ、手放さずに持っておきたいと思うかもしれませんし、

即座に手放してしまうかもしれません。

 

いずれにしても、こうして、自分の「考え」を文章にして、整理していくと、

感情も整理されていきます。

 

それだけでも、気持ちがかなり軽くなっているはずです。

 

たとえば、

「彼が浮気している」という考えにしがみつくのか、それを手放すのか、

しがみついた場合は、苦しいし、仕返ししたくなるし、彼との関係は悪化するだけ。

 

一方、手放した場合は、気持ちが楽になるし、次のことや、前向きなことに一歩踏み出すこともできます。

 

メリットとデメリットが明確になると、苦しみは消えていきます。

 

いかがですか?

この「ワーク」スゴイでしょ?

 

 

 

 

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