65歳の未亡人が理想の相手と結婚した話
これは65歳の未亡人のお話です。
彼女には3人の子どもがいますが、みんな巣立っていました。
10年以上も前にご主人が他界してからは独りぼっちで年金生活をしています。
彼女は独りぼっちの寂しさは当たり前のことだとあきらめていました。
「60過ぎのおばあちゃんと誰が一緒に暮らしてくれるでしょうか?」
そんな言葉さえ口に出していたのです。
■繰り返し考えることが潜在意識に伝わる
この65歳の女性は「60過ぎのおばあちゃんと誰が一緒に暮らしてくれるでしょうか?」という言葉を繰り返し考えていました。
そうやって孤独を嫌々受け入れていたのです。
本心を覗いてみると、本当は愛する人と一緒に楽しく暮らしたいのです。
そんなことは無理だ、不可能だと思い込んでいるだけでした。
無理だ、不可能だと思い込んでいると潜在意識はそのように動きはじめます。
そして、「独りぼっちの生活」という寂しい現実がやってくるのです。
65歳で再婚するって普通考えられないですよね。
いつ死んでもおかしくない年ですし、最後は独りぼっちで死んでいくものだと誰もが思っています。
その世間一般の考え方に同化していくのが普通ですよね。
それで、この65歳の女性も「私は独りぼっちで死んでいくのだ」と繰り返し考えていました。
するとその考えは潜在意識に伝わり、現実は寂しい年金生活となったのです。
■本当の気持ちを潜在意識に入力する
彼女は私の主催するヒプノセラピーのワークショップにやってきました。
そこで、講師の私から「あなたは、本当は何がしたいの? どんな生活を送りたいの?」という質問を聞いたのです。
彼女は瞑想して、自分の心のなかを静かにのぞき込みました。
「本当はどうなりたいの? どんな生活がしたいの?」
この質問に対する答えはすぐに浮かんで来ました。
その答えとは「素敵な人と結婚して幸せな生活を送ること」でした。
「無理だとか、不可能だとか、すぐにあきらめてしまわず、本当の願望を潜在意識に伝えましょう」
講師の私の言葉を聞き、彼女は正直な気持ちをみんなの前で発表しました。
そして、こんな暗示文を書いたのです。
「私は愛されています。私はやさしくて、愛情深く、精神的深みのある男性と結婚し、幸せな生活を送っています」
この考えを繰り返し潜在意識に入力することにしました。
繰り返し考えることが潜在意識に伝わります。
ヒプノセラピーによって変性意識状態(催眠)で入力した言葉はストレートに潜在意識に伝わるので、強烈に現実は変化します。
■朝と晩に暗示文を繰り返し入力した!
ヒプノセラピーのグループセッションで学んだことを、翌日から実践しました。
彼女は、朝と晩にベッドに寝転んだまま、あの暗示文を繰り返し、念じたのです。
「私は愛されています。私はやさしくて、愛情深く、精神的深みのある男性と結婚し、幸せな生活を送っています」
約3週間、これを続けました。
すると、ある日の午後、いつもいく小料理屋のカウンターで好きな日本酒を飲んでいると、「あなたに紹介したい人がいるんだけど」と常連客の男性に声をかけられたのです。
紹介された男性は、2つ年上で、学校の教師を退職して年金暮らしをしている人でした。
奥様は3年前に亡くなっていました。
その人は、親切で愛情深く、こまやかな配慮のできる男性でした。
潜在意識に引き寄せられてやってきた人だと彼女は感じました。
祈った通りの人に巡り合えたと思ったのです。
彼女はこの男性と何度も食事に行ったりお酒を飲んだり、お互いの住んでいる部屋におじゃましたりしました。
1週間もたたないうちに、その男性は彼女にプロポーズしました。
新婚旅行は彼女はかねてから行きたいと願っていたイタリアです。
Facebookにイタリア各地の写真が彼女の笑顔とともに投稿されていました。
■先入観を捨てて本心の願望を潜在意識に伝える!
彼女は素直に先入観を捨てることができました。
彼女が幸せを手に入れることができたのは、間違った先入観を捨てることができたからです。
それは「60過ぎた老人は再婚などできない」という先入観です。
たしかに、統計学的には60過ぎの老人が結婚するケースは極めて少ないでしょう。
恥ずかしい思いがブレーキをかけるかもしれません。
肉体的な不安がブレーキとなるかもしれません。
しかし、可能性はゼロではないのです。
寂しいという孤独感は行動を起こす時を知らせるシグナルです。
行動を起こすのに、年齢は関係ありません。
結婚するのにも、年齢は関係ないのです。
そのことを彼女は知り、潜在意識を動かしたのです。
彼女は潜在意識の動かし方を学んでいました。
そして、学んだ通り実践したから幸せを手に入れることができました。
私はヒプノセラピーを使ってちょっぴりお手伝いをしただけです。
スポンサード リンク