潜在意識の力を活用して巨万の富を得た小説家の話
ロバート・ルイス・スチブンソンといえば、『ジキル博士とハイド氏』『宝島』など、数々の名作を世に残したイギリスの作家です。
なかでも『宝島』は、1883年に子供向け雑誌に連載されてから、いまなお世界中の子どもたちに愛されている不朽の児童文学です。
演劇やテレビドラマ、映画、アニメなどで何度も題材になっていますし、ディズニーが2002年に『トレジャー・プラネット』として宇宙に舞台を変えて公開しています。
巨万の富を得たスチブンソンは、1890年に南太平洋のサモア諸島のウボル島に家族で移住しました。
島人からは「ツシタラ(語り部)」と呼ばれて親しまれ、健康にも恵まれ、愛する家族と残りの生涯を幸せに暮らしました。
南の島に住み、あり余るほどのお金があり、愛する家族に囲まれて暮らすなんて、絵に描いたような幸福の姿です。
多くの成功した小説家が晩年は不幸な死に方をしているなか、スチブンソンだけは幸せな老後を送っています。
最後は、奥様と談笑しているとき、ワインの栓を抜こうとして突然倒れ、その2時間後に死んだのです。
苦しむこともなく、家族に憂いを残すこともなく、ピンピンコロリと逝ったのです。
■スチブンソンが成功を手にした方法
スチブンソンが成功した秘訣はどこにあったのでしょうか?
どうすれば、このような幸せを手にすることができるのでしょうか?
もちろん、一番重要なことは、売れる小説を書いたということです。
優れた小説をいくら書いたとしても、人々を喜ばせて、買ってもらえなかったら、貧乏で借金まみれになり、家族とも喧嘩の絶えない悲惨な生活を送ることになります。
スチブンソンの書いた小説が売れたから、彼は経済自由人になり、世界中の好きな場所で暮らすことができるようになり、家族とも愛のあふれる人間関係を築くことが出来たのです。
実は、スチブンソンには、大きな1つの秘密があります。
それは、彼が鮮明な夢を見ることのできる人間だったということです。
スチブンソンは、毎晩、寝る前に、必ず潜在意識に特別な指示を与えることを習慣にしていました。
彼は、潜在意識に、自分の眠っている間に、小説の話を展開するように頼んでおくのです。
たとえば、こんなふうに頼みます。
「よく売れて、儲かるような、おもしろい、よい小説を、ひとつ、私にください」
毎晩、寝る前に彼は、こんな言葉を繰り返し口に出しながら眠りに落ちていくのです。
すると、翌朝、彼の潜在意識は素晴らしい応答をくれるのでした。
スチブンソンは著書のなかで、こんなことを言っています。
「小さいブラウニーたち(スコットランドの伝説で、夜にあらわれて、掃除や脱穀などの農作業を手伝ってくれたという茶色の小人のことで、ここでは、潜在意識の知性と力をさしています)は、私に次から次へと、続きもののように話をしてくれます。それで、その話の創作者とされている私自身は、その間じゅう、ブラウニーたちが、どう話を展開させてくれるのか、全然知らないのです」
■このテクニックをビジネスに応用する方法
このテクニックは、いろんなことに応用できます。
アイデアが欲しいときに、潜在意識に語りかければいいだけなのです。
たとえば、あなたが経営者で、売上を伸ばすために、何をすればいいのか知りたかったら、それを潜在意識に教えてもらえばいいのです。
ベッドに横になりウトウトと眠気がさしてくる頃、こんなふうにつぶやいてみましょう。
「よく売れて、儲かるためには何をすればいいか、ひとつ、私に教えてください」
これを何度も繰り返しつぶやいているうちに眠ってしまうのです。
そして、その日、あなたは夢を見ます。
翌朝、その夢を忘れないうちにメモしてください。
夢はすぐに忘れてしまいますので、メモすることを忘れないでください。
「そうは言っても、夢なんか見ない体質なんです」
という人がいるかもしれません。
過去、何か月も夢を見ていないという人は、ちょっとした練習をすれば、すぐに夢が見られるようになります。
それは、ヒプノセラピーで潜在意識の創り出すイメージや声を受け取ることを繰り返せばいいだけです。
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