母親と和解してポジティブになった40歳女性の話

彼女は、ヒプノセラピーの個人セッションを受けに私の事務所へやってきました。

40歳になったばかりの美しい女性です。

 

笑顔がチャーミングで、コミュニケーションも素晴らしく上手で、すぐに友だちになれそうなタイプでした。

 

「セラピーが必要には見えないのですが、何か夢を叶えるためにヒプノセラピーを受けたい、ということでしょうか?」

私はそんな質問を彼女に投げかけてみました。

 

1時間ほどカウンセリングしたところ、彼女から、

「叶えたい夢は、仕事と文章で大成功することです」

という答えが返ってきました。

 

そして、「自分の課題は、ものごとを先延ばしにすることと、整理整頓がヘタなことです」

 

明確な答えでした。

頭脳明晰で賢い女性だなという印象を受けました。

 

私は、催眠状態とはどういうものかを説明し、さっそく催眠導入をはじめました。

 

 

 

母親との記憶が彼女を苦しめていた!

 

彼女はすぐにトランス状態に深く入っていきます。

 

「その課題の原因となっている場面へ行ってみよう」

 

私はそう言って、「3、2、1」と数をかぞえました。

 

「私は小学校低学年です。家の中にいます」

 

彼女が答えます。

 

「他に誰かいますか?」

 

「お母さんがいます」

 

「お母さんはどんな顔をしていますか?」

 

「ひどく怒っています」

 

幼少の頃の記憶がありありと蘇ってきました。

彼女はいつも母親から厳しく言われ続けていました。

 

そのことで、母親とはコミュニケーション不全になり、

あまり口をきかなくなったようです。

 

私は催眠状態で、彼女を母親のなかに入るように言いました。

 

そして、母親が、どうして娘に対して厳しく当たってしまうのか、

その原因となる場面へ行くように指示しました。

 

すると、母親は、自分の幼少期に飛んで行きました。

そこで、彼女の母親は、母(彼女にすると祖母)から虐待を受けていたことが判明したのです。

 

彼女は母親の幼少期を知ることで、

母親の心情を理解しました。

 

そして、和解しハグしてわかれることができたのです。

 

催眠を解いて、彼女とこの物語の意味を一緒に考えました。

彼女は涙を浮かべて、

「母もつらかったんですね」

と言って、ハンカチを握りしめていました。

 

 

 

母親の気持ちが理解できた!

それから、3ヵ月後のことです。

 

彼女から、こんなメールが届きました。

 

少し長い引用ですが、

よかったら読んでみてください。

 

 

(本人の了解を得て掲載しております)

 

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先日先生にヒプノをしていただき、母に対する子供のころの寂しい感情を吐き出しました。

 

その際に私は、母の気持ちにもさせていただき「母も子供のころ、お母さん(私の祖母ですね)に甘えることが出来なかった」ことを気づかせていただきました。

 

そして、先週母から電話がかかってきたのです。

 

久しぶりでいろんな話をしているうちに、母への感情が溢れ出して「お母さんが子供のころ私にずっと厳しかったのはなんでかやっと分かったよ。お母さんもおばあちゃんに厳しくされたんでしょう」

と激しい調子で言ってしまいました。

 

私が母に対して感情をぶつけることはほとんど無かったので、自分でもビックリしたのですが、母はあっさりとそれを認めてくれました。

 

祖母は早くに両親を亡くし、親類のもとで周囲にとても気を使って子供時代を過ごしていた人だったとそのとき母に聞かされました。

 

そのため母に対して愛情がうまく注げない人だったそうで、私の母もさびしい想いをして自分の中に欠乏感を抱えて生きていた人でした。

 

その日から母に対するしこりのような想いが、スッと抜けていくのを感じました。

 

先生がヒプノで気づかせてくださったおかげです。 

自分の気持ちばかりを優先させるのではなく、母の気持ちに触れさせてくださったおかげです。

 

ずっと元気で気丈な母ですが、最近は体の衰えを感じるといいます。

そんな母に対してやっとやさしい気持ちを素直にもてるようになりました。

 

寂しい思いをしていたのは私だけじゃなく、母も、またその母も同じだった。

そこに気づかせて頂けなかったら、私はどうなっていたのだろうと思います。

 

ずっと母を恨んでいたのかもしれませんね(笑)。

 

先日心から母と和解をした日から、私はもっともっと幸せになって良いんだと思うようになりました。

 

実は今までどこか「母に認められたい、見返してやりたい」という一心で、生きていたところがあったのです。

 

電話で母と昔話をしているうちに、2人で「本当はあの人が苦手だった、あれが怖かった。こんな悩みがあった」なんて互いにカミングアウト大会になり大笑いをしてしまいました。

 

子供のころの私は、自分の小さな悩みを母に伝えることが出来ず、いつも自分の心に仕舞っていたのです。

 

不思議と「あのころに聞いてもらえていたら・・・」なんて思うことはなく、ただただ今の時間が幸せだなぁと感じました。

 

40数年間ひきずってきた想いですので、今もフッと母に対する不満を思い出すのですが、その度に「私はもう解放されていたんだった」と気づく快感と言ったらもう(笑)。

 

毎日幸せな気分です。

 

髙橋先生、本当にありがとうございます。

 

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これが私が受け取ったメールの全文です。

もちろん、本人が特定されるような情報は割愛させていただいています。

 

いかがですか?

このメールをいただいたとき、私もついもらい泣きしてしまいました。

 

私に力があるのではありません。

彼女は、自分の力で立ち直ったのです。

私は、それにただ寄り添っただけです。

 

 

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