『言葉をお金に換える文章術』(高橋フミアキ)
なぜ文章が書ければビジネスで成功するのか?
その理由と、
どんな文章を書けばいいのか具体的な文章テクニックが紹介されている本です。
ビジネスは9割は文章で決まります。
集客するときの決め手はキャッチコピーですし、
広告に書いてあるボディコピーです。
クライアントに提案するときも、
企画書やパワーポイントには文章が書いてあります。
あのカリスママーケッターの神田昌典さんも、
著書のなかで
「もしも、生まれ変わって、
何かひとつだけスキルをさずかるとしたら、
文章を書く能力を選ぶ」と言っています。
焼野原に投げ出されても、
文章を書くことさえできれば、
そこから商売を生み出すことができるからです。
(出展:『あなたの悩みが世界を救う』(神田昌典/ダイヤモンド社)
逆に文章力がなかったら、
ビジネスで成功することは難しくなります。
営業トークがいくら上手でも、
そこに提供できる資料がなかったら、
お客様は検討してくれません。
資料にはお客様を説得するデータや証言、
権威ある学者のコメントなど、
文章が書いてあるのです。
「言葉」を「お金」に換える文章力がなかったら、
ビジネスなど成功するはずがありません。
本書では、
まずは「共感」を得る文章を心がけるように説いています。
「お客様に共感されない会社は市場から退場を余儀なくされ、
共感された会社は生き残ることができます。
儲かれば何をしてもいいという会社は共感されませんし、
環境や地域に配慮しない会社もダメでしょう。
社員を奴隷のようにこき使う会社も共感を得ることはできません。
単に法律を守ればいいというものではないのです。
法律を守ることは当然のことです。
それを超えて、消費者から共感されることがいま求められています」
共感が一瞬で崩れる3つの言葉
1)命令形
命令形で言われると読者は嫌な気分になります。
命令されて喜ぶ人は、
異常な性癖を持った人以外はほとんどいません。
ですから文章のなかに命令形があると、
なかなか共感を得ることはできないのです。
しかし、
命令形の文章は簡単に正常文に直すことができます。
毎日読書をしなさい!
毎日読書しましょう。
でもいいのです。
命令形はなるべく使わないように心がけたいものです。
2)非難、中傷、悪口
ビジネスでは競合他社を蹴落としたい衝動にかられます。
比較広告を出稿して、
相手をガンガン攻めてみたいものですが、
そんなことをすると、
自分が蹴落とされてしまいます。
そうです他人を蹴落とす行為は、
必ず自分に返ってくるんですね。
「人を呪わば穴二つ」です。
気を付けましょう。
3)説教
その他、
本書では、
共感を生むための「文章の書き方」を例文付きで丁寧に解説してくれています。
消費者の心をつかむためのテンプレートもあって、
いたれり尽くせりの本です。