■文章テクニック19/表記の統一
文章を書くにあたり、だ・である体(常体)や、です・ます体(敬体)で文の終わりを統一するのは基本です。
これは、できている人が多いと思います。
では「送りがな」はどうでしょう。
漢字の訓読みには「送りがな」がつきます。
「走る」の「る」や「美しい」の「しい」が送りがなです。
この送りがなは省略されることがあります。
はじめに省略した形で書いたのであれば、その後も省略した形で書き続けましょう。
ただし、公式の文章はすべて省略しない形で書きましょう。
例1) × 宝くじが当り、豊かな暮らしをする。
○ 宝くじが当たり、豊かな暮らしをする。
ほかにも「繰り返す」や「身に付ける」といった言葉も注意しましょう。
「繰り返す」は「くり返す」でも間違いではありません。
しかし、はじめに「くり返す」と書いたのであれば、その後は「くり返す」に統一しましょう。
「身に付ける」と「身につける」も同様です。
あと、都道府県名などにも気をつけましょう。
例2)
× 車で東京都から神奈川へ → ○ 車で東京都から神奈川県へ
× 電車で新宿駅から東京へ → ○ 電車で新宿から東京へ
常に同じルールで表記するように心がけましょう。