■文章テクニック4/結論を先に書いてあとはその詳細を書く
段落の最初の一文に結論を入れるのです。そして、そのあとの文はこの結論の詳細を書いていきます。
「結論を先に書いて、あとは詳細」
このことを口癖のようにしてみてください。
段落とはひとつのまとまった内容の文の集合です。
ですから、ひとつの段落はひとつのまとまった内容でなければならないのです。このことがなかなか理解できていない人が、あまりにも多いことに驚きます。
理解できていない人は、1文を書いたあと、まったく違う内容の文を書いてしまうのです。話が飛ぶといってもいいでしょう。
違う内容の文を入れてしまうと言い変えてもいいです。
僕は明るい性格をしています。大器晩成という言葉がありますが、僕はまさにそういう人間です。算数は嫌いでしたが体育が得意で鉄棒では誰にも負けませんでした。
この文章は読みづらいです。内容が飛んでしまっているからです。内容が飛んでしまうと読者は混乱してしまい、頭に文章が入ってこなくなります。
「僕は明るい性格をしています」と段落の最初の一文を書いたのであれば、次の文では性格のことを書くべきなのです。性格がどう明るいのか、エピソードや周囲の声などを入れて、僕の性格が明るいことを表現すれば、読者はちゃんと読んでくれます。
こうしたミスを防ぐためには、このテクニックが有効です。大事なことなので、繰り返します。
「結論を先に書いて、あとは詳細」
高橋フミアキ事務所では、画期的な文章スクールをスタートさせます。2013年3月30日からはじまる高橋フミアキの文章スクールが新しくなります。従来は文章の基本テクニックを教えてきました。伝わる文章を書くにはどうすればいいのか、情景が目に浮かぶ文章を書くにはどうすればいいのか、あるいは基本的な文法ルールなどを指導してきました。
新しい文章スクールでは短編小説の書き方を教えます。小説の書き方をただ学ぶだけでなく、実際に文学賞に応募するところまでバックアップします。高橋フミアキの文章スクールから続々と受賞者が誕生することでしょう。
この文章は段落の最初に結論を書いています。「高橋フミアキ事務所は画期的な文章スクールをスタートさせます」というのが結論です。そのあとに詳細を書いています。いつスタートするのか、何が画期的なのか、いままでとどう違うのか、そのいままでの部分を書いています。
新しい文章スクールの詳細は次の段落に譲りました。「短編小説の書き方を教える」というのが画期的な内容となります。
このように段落の最初は結論を書くようにしてみてください。そして次の文で結論の詳細を書いていくのです。