この本を読みんさい! / 犬の力


 

『犬の力』

 

ドン・ウィンズロウ

 

 

 

 

文学仲間から、

 

「今世紀中に発表された小説のなかで

 

最高傑作のひとつだ!」

 

と言われて、

 

「え? そんなに凄い小説なの?」

 

と半信半疑のまま購入した。

 

 

それが

 

『犬の力』だ。

 

作者はドン・ウォンズロウ。

 

 

ドンはアメリカの作家で、

主に探偵小説で人気を博した。

 

日本でも、

 

探偵ニール・ケアリーシリーズが大ヒットし、

宮部みゆきさんが大ファン。

 

 

「一本取られたって感じです」

 

 

と宮部さんは感想を漏らしている。

 

 

 

 

『犬の力』は、

 

探偵モノとはまったく違う、

スケールの大きな物語だ。

 

 

 

血みどろの麻薬戦争に巻き込まれたDEA(麻薬取締局)のエージェント、

 

ドラッグの密売人、

 

高級コールガール、

 

殺し屋、

 

キリスト教の司祭など

 

多彩な人物が登場して、

ノンストップのジェットコースター物語が繰り広げられる。

 

 

麻薬の密輸の裏側、

政治・官僚どもの腐敗、

男と女の愛憎、

 

正義と犯罪者の攻防など、

 

手に汗握るワクワク、ドキドキの小説だ。

 

 

これを読まずに死ぬのは、

 

実にもったいない!