文章テクニック2


◆文章テクニック2/無駄な言葉は削除する


 1文のなかに無駄な言葉があると伝わらない文章になってしまいます。無駄な言葉が伝えたいポイントを隠してしまうからです。読者は無駄な言葉に目がいってしまい、肝心なポイントを飛ばしてしまいます。その結果、何も伝わない文章になるのです。

 

 妻と結婚し、2年という月日が光陰矢のごとしというように、あっという間に過ぎていった。

 

 この1文には無駄な言葉がいっぱいあります。削除してみましょう。無駄な言葉を削除するときのポイントは3つ。

 

 ◇ポイント1:意味が重複するものは削除する

 妻ですから結婚しているのは当たり前です。ですから「結婚」という言葉は意味が重複しています。

 

 

 ◇ポイント2:使い古された比喩は使わない

「光陰矢のごとしというように」という言葉は使い古された比喩ですので削除しましょう。

 読者はこうした使い古された比喩を読むと「ああ、またか」と思ってしまいます。一昔前に流行った芸人さんのギャグを聞いたときのような寒い空気が流れるのです。

 

 

 ◇ポイント3:程度や状態をあらわす副詞は削除する(物凄く、非常に、ますますなど)

  「あっという間に」は状態(長さ)をあらわす副詞ですから削除しましょう。こうした副詞があると文章があいまいになって伝わらなくなります。


 先の1文の無駄な言葉を削除するこうなります。

 

 

 妻との2年

 

 

 あなたの書いた文章に無駄な言葉がないかどうか、今一度チェックしてみてください。あったらすぐに削除です。

 

 文章はスリムなほどいいのです!