本を読む本



『本を読む本』(MJアドラー/CVドレーン)講談社学術文庫


この本を読んで、

私は、

ちょっとした衝撃を受けました。


しっかりと本を読もうという気持ちになったんです。


本書のなかで読書のレベルというのが紹介されています。


●初級読書

読書の第一レベルです。


●点検読書

読書の第二レベル。


●分析読書

読書の第三レベル。



私が感じたのは、

第二レベルの点検読書が

非常に大事なのではないかと言うことです。


点検読書をひとことで説明すると、

この本を本当に読みたいのかどうかを点検するということです。


つまり、

時間をかけて念入りに読むだけの価値があるかどうかを、

事前に検討しないさいと本書はススメています。


そのための方法として、


1、タイトルや前書きを点検する


2、目次を点検する


3、索引を調べる


4、カバーに書いてあるうたい文句を読む


5、その本の議論のカナメと思われるいくつかの章を読んでみる


6、ところどころ拾い読みしてみる



なるほど、

まずは、

点検してみて、

それでじっくり読む価値があると思えば、

時間をかけて読めばいいし、

「価値ナシ」と思えば、

読む必要はないというわけです。


裏を返せば、


本を作るとき、

点検読書をする人を想定して、


読む価値ありと思わせるように書いていく必要があるということなんですね。


書店で点検読書をサッとやって、

購入を決める人もいますから。


勉強になる本でした!


(高橋フミアキ)