■文章テクニック13/書く前に考える
書く前にしっかりと考えておきましょう。
小論文の試験が90分だったら、最初の40分はしっかりと考える時間に使いましょう。
考えることは、次の3点です。
1)何について書くのか?
2)自分の主張する結論は何か?
3)その結論を導いた根拠は何か?
もしも、自宅で書く場合は、
3番の根拠となる材料を集めるといいでしょう。
根拠となる材料は次の5つです。
(1)根拠となるデータ(数字)
(2)関係者や専門家の談話(意見)
(3)実態調査(資料)
(4)経緯や背景、原因など(分析)
(5)類似した例(事例)
昨今では、インターネットを利用すれば、上記の5つの材料はたいがい集まります。
そのほか、時間があれば、現場に足を運ぶとか、関係者にインタビューしてみるとか、積極的に取材してみてください。足で集めた材料で書いた文章とそうでない文章とでは、見た目は微妙な差しかありませんが、読者の胸を打つ力は大きく違ってきます。
実際にやってみましょう。
1)何について書くのか?
時間管理について書いてみましょう。
書く前に、時間管理について、考えてみます。
そもそも時間管理とは、
時間を無駄にしないということです。
時間を無駄にしないとは、どういうことでしょう?
人生の目標がなければ、すべての時間は無駄になってしまいます。
目標だけでなく、優先順位も必要となります。
優先順位の1番高いものに時間を費やし、
2番目以降には時間を使わないようにすればいいわけです。
待てよ。
何をやるかを決めるのは、案外簡単だ。
だけど、何をやらないかを決めるのは難しい。
そんな思いが浮かんできました。
テレビを見るとか、お酒を飲むとか、甘いものを食べる
といった自分を甘やかすことは、
どうしても辞められないものです。
結局、意志の弱い人は、
そうしたことで時間を浪費するわけです。
このことを結論にしましょう。
2)自分の主張する結論は何か?
最優先事項を決めることと同時に、
やらない事を決めること、
それが時間管理のカナメである。
3)結論を導いた根拠は何か?
ピータードラッカーの言葉
「大切なのは、優先事項を設定することではない。
それは簡単だ。誰にでもできる。
集中できるマネジャーがほとんどいないのは、
後先事項を設定する難しさにある。
つまり、
どの仕事に取り組まないかを決めて、
その意思決定を守ることである」