『一瞬で心をつかむできる人の文章術』はこんな企画書からはじまった!
僕が書いた本のなかでもロングセラーを続けている本です。2007年に出版された本ですが、いまだに平積みしてくださっている本屋チェーンがあるそうです。
文章術は情報が腐りませんから、息が長いんですね。
『一瞬で心をつかむ、できる人の文章術』(コスモトゥーワン)が売れたおかげで、僕は次々と本を出版することができました。ホントにこの本には感謝しています。
下記は、この本を出版するとき、出版社に僕が送った企画書です。タイトルも内容も大きく変わっていることがわかると思います。一度、『一瞬で心をつかむ、できる人の文章術』を読んでみてください。その違いにびっくりすると思います。
今でも覚えています。下記の企画書を送ると、3社の出版社からオファがありました。そのうちの1社が(株)コスモトゥーワンさんでした。
それから、編集者とのやりとりがはじまり、企画自体を大きく修正しました。何度か提案し、修正を加えて、最終的にOKとなったのです。そこから、いよいよ原稿の執筆。約3か月で書き上げ、修正、加筆などのやりとりを経て本になったわけです。
いずれにしても、3社の出版社が下記の企画書に反応してくれなかったら、いまの僕は存在していません。僕の運命を大きく開いてくれた大事な企画書を、ここで公開します。
出版社が3社もオファをくれた、その秘訣がどこにあるのか、考えながら読んでみてください。その秘訣は、すみません、僕の文章スクールでお教えします。
(高橋フミアキ)
書籍編集部 担当者御中
《書籍企画書》
■タイトル 『ハートフル文章のすすめ』
■キャッチ
「文章スクール」の名物講師が教える、とっておきの文章術
■ 著者名:高橋フミアキ (たかはしふみあき)
■企画の意図
文章はその人の心をあらわします。心がすさんでいたら、すさんだ文章になります。逆に喜びの心で書いた文章には、喜びが伝わります。感謝と喜びで文章を書くことが「ハートフル文章」です。
本書は、文章の書き方を伝授するだけでなく、書くときの心のありかたを説きます。喜びを文章で伝えれば、必ず喜びが返ってくる。人生の知恵を文章に書けば、もっと大きな知恵に出会うことができる。口先からでた言葉は人を傷つけ、周り巡って自分の身を破ってしまう。しかし、心から出た言葉は、発信した人の身を飾る。そんなハートフルな文章を書くことを本書はすすめます。
■企画の特徴
・ハートフル文章は心からでて、自分自身を豊かにする。このコンセプトを紹介します。
・前半部分はエッセイとして気軽に読めるだけでなく、文章を勉強するひとたちのためのテキストにもなるように、さまざまな文章テクニックを駆使して書いていきます。
・後半部分は「文章スクール」で実際に教えている文章テクニックや文章の書き方を伝授します。
■ターゲット
・ 主婦
・ 団塊世代
・ その子ども
■目次案
プロローグ 添付
私がハートフル文章を書くようになったいきさつ
ステップ1 ハートフル文章が人生を変えたみたい
・ 自分のやりたいことが見つかったかも
・ 何のために生まれてきたのかがわかりかけてきた
・ 寂しいときに自分を癒してくれたり
・ 感受性が強くなったことはたしか
・ 心が伝わるとやっぱ嬉しいよね
・ 感謝の手紙を受け取ると心が明るくなった
・ いつの間にか夢中になってた
・ 人間関係がちょっと変わったような気がする
・ 手に入れたいものを書けば応援者が現れた
・ 喜びを伝えると喜びが返ってきた
・ 100年後の知己を求めて小説を書いてみたりして
・ 自分の周囲をハートフルな言葉で飾ってみる
・ 自分が先に豊かで幸せになってもいいんだよね
・ 人はほうっておいても自然と豊かになっていくんだって
ステップ2 文章力を身につけた人とつけていない人
・ 何を言っているのか話がよくわかない人
・ 自分の主張を曲げない人
・ 言葉が出てこない人
・ アイデアが貧困な人
・ テレビの受け売りをする人
・ 人の話を聞かない人
・ 意味不明の日報を提出する人
・ 司会進行ができない人
・ ビジネス文書や企画書が書けない人
・ すぐ怒る瞬間湯沸し器の人
〈コラム1〉
日記療法でうつ病が治ったらしい
ステップ3 いままでの文章教室ではなぜ駄目なのか
・ 自由に書けといわれても
・ 起承転結ってなによ?
・ 国語の読解力テストって役に立つの?
・ 読書感想文にストーリーを書いたら叱られた
・ 話すように書けばいいって簡単にいいますけどねえ
・ 算数や理科、社会の成績が悪かったわけ
・ 教わったのは原稿用紙の使い方だけ
・ 添削指導しかしてくれない文章講座
・ 感じたことなんかそんなにないよ
・ よけいに書けなくなるひとこととは?
〈コラム2〉
素人の主婦が雑誌編集者になった
ステップ4 たった15分でスラスラ書けるようになった驚異の文章テク
・ 怠け者の女子中学生が一気に書き始めた
・ オチを先にみつける
・ ストーリー仕立てで書くテクニック
・ 書くための準備
マインドマップ/グループワーク
〈コラム3〉
女子高生が300枚の小説を書いてしまった
ステップ5 もっといい文章を書くための極秘テク
・ 結論を先に書くテクニック
・ 疑問を先に書くテクニック
・ 論理法を利用するテクニック
・ ストーリーを挿入するテクニック
・ じらしのテクニック
・ 推敲テクニック
〈文法ルール集〉
エピローグ
ハートフル文章を書く人の数が増えれば、社会の雰囲気はがらりと変わるはず
■装丁、単価の希望: 単行本 200ページ前後 1200円前後
■ 著者としての販売の協力
著名人の推薦。ホームページ、メルマガ、ブログ等で告知。文章スクールの教材として買い上げる。書店回り。マスコミへのPR。
■著者プロフィール 高橋フミアキ (本名:高橋文秋)
「ちょっと豊かでまあまあ幸せな作家」。株式会社東京クリエイターズネット、代表取締役社長。
作家・井伏鱒二と同じ広島県福山市加茂町出身。世田谷在住。
20代の頃、今は亡き文豪・中上健次氏と出会い、小説作法や文章の極意を学ぶ。以後、文学への思いを熱くする。「ものを書くという職業がある限り、この世に無駄な人生などどこにもない」という言葉を信条に、ハートフルな文章を心がけている。
広告代理店に10年間勤務しテレビ広告を手がける。その時、キャッチコピーやセールスレターなどの文章に目覚める。
2002年に企業組合東京クリエイターズネット(現在は株式会社)を設立し、フリーのライターやデザイナー、エディターなどをネットワークし、雑誌・書籍の編集制作、広告制作などの仕事をしている。
著書に「大富豪のおじいさんの教え」(Nanaブックス刊)がある。
以前から行っていた文章ワークショップをパワーアップさせ、2007年4月に「文章スクール」をスタートさせた。
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