■文章テクニック17/体言止め
体言とは名詞や代名詞などのことです。
名詞や代名詞で文章を終わらせることを体言止めと言います。
では次の文章を読み比べてみてください。
1は通常の書き方、2は体言止めを使った書き方で書いています。
1.君が僕に向かって走ってくる。
2.僕に向かって走ってくる君。
どちらも同じ内容を書いている文章です。
しかし、印象が少し違います。
1の文章は「僕」から見た事実だけが伝わってきますが、
2の文章は主語である「君」が強調され、このあと「君」と「僕」に何が起こるのか、読者の想像を掻き立てます。
このように、体言止めは主語を強調したり、文章に余韻をもたせたりする効果があります。
体言止めを使うことでテンポ感が生まれ、読者を文章に引き込むことができます。
体言止めは誰にでもできる簡単なテクニックなのでぜひ使ってみてください。