ダイエットに失敗するのは、結局は食べてしまうからです。
食べなければ必ず痩せます。
痩せたければ食べなければいいのです。
いやいや、待てよ。
「食べなきゃ死んじゃうでしょ」
もちろん、水も食事も一切摂取しなかったら、人間は1週間もすれば死んでしまいます。
とくに水分は重要です。
水さえ吸収していれば2ヶ月は生きていけます。
3ヶ月生き続けた事例もあります。
現代人は食べ過ぎています。
食べ過ぎているから生活習慣病になるのです。
食べなければ、健康で美しい体が維持できます。
水分をしっかりと取って、1日1食。
「豆乳ヨーグルト」とか「野菜スムージー」を食べる(飲む)くらいで十分なんです。
しかし、「空腹が耐えられない」と誰もが思いますよね。
空腹はつらいですからね。
我慢できませんよね。
それで、ついつい多くの人は食べてしまいます。
食べる方がいいのか、食べないほうがいいのか。
実は、この空腹が長寿と健康の秘訣なのです。
そのことを証明する実験データがありますので、ここでご紹介しましょう。
1935年アメリカのコーネル大学マッケイ博士らは、こんな実験をしました。
マウスの摂取カロリーを65%も制限してみたのです。
すると、通常の食事をしていたマウスよりも寿命が2倍伸びたというのです。
他の動物実験でも食事制限すると寿命が伸びるという結果が得られました。
霊長類であるサルで実験しても同じように食事制限したサルのほうが2倍長生きしたのです。
普通にエサを与えられたサルは白髪が増え、顔には深いシワが刻まれ、どうみてもすっかりおじいちゃんになってしまいました。
カロリー制限したサルは毛並みがよく色艶もあり、白髪もシワもなく若々しかったといいます。
同じ研究で、興味深いデータがあります。
効果的な食事のとり方についてです。
ラットを使って3つのパターンを比較してみました。
1、 好きなだけ食べさせた。
2、 毎食、カロリーを60パーセント制限した。
3、 1日ごとに食べさせる日と断食を繰り返した。
どのグループが一番長生きしたのか?
結果は「3」のグループでした。
「3」のグループは、単に長生きしただけでなく、体重も減らず、健康的で、脳の老化や損傷も少なかったといいます。
ラットで観察されるアルツハイマーやパーキンソン病の率も少なったのです。
「断食」と「摂食」。
「空腹感」と「満腹感」。
これが交互に繰り返されることで長寿遺伝子がオンになり、生命が活性化し肌もピチピチとして若返るのです。
「お腹が減るとイライラする」
と多くの人が言います。
「私ね、お腹がすくとイライラするから気をつけてね」
と言いながらバカ喰いする人がいますが、実は、バカ喰いするからイライラするのです。
アメリカの刑務所に収容された犯罪者を調査すると8割が低血糖症だったという結果があります。
低血糖症の人に共通するのは大食で、甘い物好き。
スナック菓子やカップ麺などのジャンクフードやインスタント食品や加工食品が大好きです。
低血糖症の人が空腹になると、たしかにイライラして自制心が欠如していきます。
それが重大な犯罪を犯す原因になることもあるでしょう。
低血糖症というのは、糖分が足りなくてなるのではありません。
血糖値の急上昇と急降下を繰り返すことが原因です。
血糖値の乱高下を繰り返しているうちに、インスリンを分泌する膵臓がくたびれてしまいます。
するとインスリンは出しっぱなしになり、血糖値は低く抑制されたままになり、低血糖症になるのです。
その結果、甘いものを多くとっても低血糖という皮肉な状態が続き、体が血糖値を高めるために副腎からアドレナリンを分泌させます。
これは別名「怒りのホルモン」と呼ばれ、毒蛇の3~4倍の猛毒です。
この「怒りのホルモン」が体内に分泌されるために、ムカムカしたり、イライラしたりします。
そして、空腹時にはそれがピークに達するのです。
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伸び盛りの子どもが食事制限するのはマズいです。
子どもにはしっかりと食べさせてあげてください。
しかし、成人した大人にとって食事は万病の元です。
肌が荒れてしまったり、疲れが取れなかったり、老化が激しくて加齢臭が気になる、あるいは糖尿病などの生活習慣病になってしまったとか、そんな人は、超少食ライフに切り替えてみてください。
超少食ライフを送れば健康で長生き、いつまでも若々しく肌もピチピチでいられます。
イライラすることもなく、おだやかで平和な人生を送ることもできます。