ソース

『ソース』(マイク・マクナス)


「ワクワクすることだけをやりなさい」とか


「ワクワクすることを仕事に」とか、


ワクワクを提唱する人は多いと思いますが、

おそらく本書が


ワクワクの本家本元です。



本書のコンセプトは


「あなたの人生の源はワクワクすることにある」です。


あなたがワクワクすることをしていれば、

結果的に他の人や社会に貢献できるんです。


だから、好きなことをやっていればいいってこと。


この教えは最高です。



しかし、

問題は、


そのワクワクをどうやって見つけるかってことです。



自分でも自分のワクワクがどこにあるのかわからないという人がいます。


自分のやりたいことが見つからないという人です。



「天職」となると

見つけている人はほんの一握りではないでしょうか?



本書で紹介されている「トッドの車輪」というツールは、

そのワクワクや天職を見つけるのにぴったりです。



このツールを使ったワークショップを何度か繰り返していけば、

どんな人でも転職を見つけることができます。


ただ、


この本を読んだだけで、

1人でやる人はほとんどいないと思います。



セミナーとか、

仲間が集まってやってみるとかしないといけないかもしれません。



たとえば、

私たちは、

家族や会社や社会の期待に答えようとします。


それが責任ある行動だと思い込んでいるのです。


しかし、

それが果たして本当に責任ある行動でしょうか?


「責任ある行動とは、

自分が心からしたいことをすること」です。



会社員であることの責任を果たすために、

嫌な仕事でも無理矢理やる気を起こしていました。


大声で叱られたり、

ネチネチと責められたり、


目標を自分で立てさせられ、

みんなの前で発表させられたり、


役職をつけられたり、

解雇をちらつかせられたり、


とにかく無理矢理やる気を出すようにしてきました。


しかし、

嫌なことをしている限り、

本当にやる気なんて出てこないんです。


モチベーション・プログラムも、

やる気研修も、


全部ウソだったんです。



能力やスキルもウソだらけです。


「君にはこういう能力があるから、

こっちに進んだらどうだい?」とか、



「君はこんな資格やこんなスキルも身につけているよね。

だったらこの仕事が適任だね」とか、



能力やスキルで人生の道を決めている人がいます。


でも、

適性があるからといって、

それを無理にする必要はありません。


好きになろうと努力することもないのです。


適性が合わなくても、

ワクワクすることをやったほうが断然いい。


ヘタでもいい、

それが心を燃やせるものなら、

絶対にやり続けたほうがいいんです。



まあ、とにかくこの本は目からウロコがいっぱい落ちていきます。



人生に迷ったら、

本書に立ち戻るといいでしょう。



(高橋フミアキ)