講談社から出版社された『スティーブ・ジョブズ』上下2巻
この本は読みごたえがあります。
著者はウォルター・アイザックソンという人。
日本ではあまり有名ではない作家ですが、
アインシュタインやキッシンジャーの伝記を書いている作家です。
スティーブが唯一すべてを打ち明かした作家でもあります。
「いいことも、悪いこともすべて書いてかまわない」
とスティーブが言ったのは、この作家以外にはいません。
怒るときは激しく怒りちらすスティーブですから、
雑誌のライターもスティーブにかかったら、
いいように操られてしまいます。
だから、
スティーブが素直にすべてを語っている
この評伝は、奇跡のような本です。
23歳のとき、スティーブは恋人を妊娠させてしまいます。
でも、それは自分の子じゃないと裁判沙汰になったりしました。
後年、スティーブは自分の子じゃないと言い張ったことを後悔します。
新しく開発したコンピュータにその娘の「リサ」という名前をつけますが、
チームの調和を壊してしまうスティーブはそのプロジェクトから外されていきます。
結局、新コンピュータのリサはまったく売れない失敗作となるのです。
そんな失敗エピソードなども、
満載の本です。
スティーブ本人だけでなく、
家族や職場の仲間、去って行ったビジネスパートナーたちなど、
膨大な数の周辺取材から書かれた評伝ですので、
スティーブ・ジョブズの真実の姿が見えてきます。
今年はこの本で決まりですね!