『ザ・シークレット』


「お金も恋も、

追いかけちゃだけだ。

引き寄せなきゃ」


わかっているけど、

ついつい追いかけてしまうのが人情です。


しかし、

歴史上の著名人や成功者たちは、

何世紀も前から、

この「秘密」を理解していました。


プラトン、

ガリレオ、

ベートーベン、

カーネギー、

エジソン

アインシュタインなど。


「引き寄せの法則」を世に広め、

全世界で1000万部も売ったベストセラーが、


『ザ・シークレット』(ロンダ・バーン)です。


引き寄せの法則はダイエットにも効果があります。


著者のロンダは、

2人の娘を出産したあと、

太り過ぎてしまいました。


特に2番目の子どもを出産したあとに、

体重を減らすのは難しいと見聞きしたのです。


そういう「太った考え」が、

そのたぐいのものを引き寄せた結果、

ロンダは太ってしまったといいます。


太りすぎたと感じれば、感じるほど、

太りすぎを引き寄せてしまったのです。


「太った考え」のせいで、

小柄だったロンダは、

ずっしりと重い、

65キロになったといいます。


「体重が増えるのは、

食事が原因ではありません」


とロンダは断言します。


すべては、

間違った考え、

つまり「太った考え」の結果なのです。


理想的な体重を引き寄せるための3つのステップを、

ロンダは紹介しています。


●ステップ1/お願いする


●ステップ2/信じる


●ステップ3/受け取る


受け取るときの注意点として、

食事を楽しむことを強調しています。


これを食べたらダメだとか、

カロリーが高いからダメだとか、

まだ食べたいけど、

我慢しなきゃとか、


変なダイエット法や、

間違ったルールを決めてしまって、


食事が楽しめない人があまりにも多いようです。


あれもダメ、これもダメって言っていたら、

食事が楽しくないですし、

せっかくの風味が消えてしまいます。


ロンダは、


「他に意識を向けるのではなく、

食べることに意識を集中しなさい」


と言っています。



しっかりと食べ物を、

よく噛んで、

飲み込むまでの感覚を楽しみましょう。


心地よい感覚を

全身で感じることができれば、


その食べ物は完璧に消化されます。


その結果、

完璧な身体が手に入るのです。


ロンダは、

この方法で、

何でも好きなものを好きなだけ食べて、

53キロというベスト体重をキープしています。



本書では、

お金を引き寄せるために何をすればいいかという、


興味深いエピソードも紹介されています。


世界的ベストセラーとなっている

『こころのチキンスープ』の著者、


ジャック・キンフィールドのお話です。


ジャックは、

「お金持ちは人を騙す悪い奴らだ」という考えを持った父親に育てられました。


人生とは苦難に満ち溢れたものだと思って育ったのです。


そんなジャックが、

クレメント・ストーンに会って、

人生を変え始めたのです。


ストーンはジャックに引き寄せの法則を教えました。


ストーンは、

目標を持つことを勧めます。


当時のジャックの年収は8000ドルでしたので、


目標として、


「10万ドルにしたい」


と答えました。


どうすれば年収が10万ドルになるのか、

見当もつきません。


何の方策も可能性もありませんでした。


それでもジャックは、

ストーンの言う通り、


「私はそれを信じ、

それが本当であるかのように行動することを、

宣言します」


と言いました。


ストーンはジャックに毎日やることを指示します。


●毎日、目を閉じ、

すでにその目標を達成したようにイメージしなさい。


ストーンの指示はそれだけです。


ジャックは、

実際に10万ドルの紙幣を作って天井に貼りました。


毎朝、目を開けると真上に10万ドルがあり、

自分の目指すものを思い出すのです。


それから目を閉じて、

10万ドルを使う生活をイメージしました。


それを、

30日間、続けましたが、

何も起こりません。


突破口となるアイデアも、

何も浮かびませんし、


お金をあげるよという人物もあらわれませんでした。


30日経過したある日、

突然、


ひらめいたのです!


その頃、

ジャックのかたわらに、

自分の作った本がありました。


「この本を40万部、

1冊25セントで売れば10万ドルになる!」


いつも、

そばにその本はあったのに、

まさか出版することなど、

考えもしなかったのです。


どうせ、

売れないだろうと思っていたのでしょう。


ですから、

ひらめいたものの、


どうやって40万部を売ったらいいのかわかりません。



その後、すぐに、

『ナショナル・インクワイアラー』

という雑誌が目につきました。


いままで何万回とその雑誌を見ていたのに、

いつもただの背景ぐらいに思っていたのです。


6週間後、

ニューヨークのハンター大学で600人の先生がたの前で、

講演することがありました。


そのとき、

1人の女性が近寄ってきて、


「素晴らしいお話でした。

ぜひインタビューさせてください」


と言ってきたのです。


その女性が、


雑誌『ナショナル・インクワイアラー』の記者だったのです。



ジャックの記事が、

その雑誌に載ってから、

ジャックの本が売れ始めました。


売上が気になるところです。


結果、

10万ドルにはなりませんでした。


売上は、

9万2327ドルだったそうです。


それでもジャックと奥様は、

大喜び!


「これは凄い!」


気を良くしたジャックは、


出版社を立ち上げ、

その本を、

『こころのチキンスープ』として出版します。


そして、

1冊目の印税の小切手には、



100万ドルの数字が刻まれていました。



成功者はみんな、


「引き寄せの法則」


を使っているのです。


(高橋フミアキ)