●パーティで声をかけられたとき
お見合いパーティや合コンなど、初対面の相手と何を話せばいいか、困りますよね。いきなり「お仕事は何をされてるんですか?」と聞くのも不躾な感じがします。自分の仕事を明かしたくない人もいますし、有名企業に勤めている人は、逆に自慢したくないという気持ちがあるかもしれません。
かといって、時候の挨拶で「今日は、良い天気でよかったですね」などと話しても盛り上がりません。
できれば、相手の心をくすぐるような、実のある話をしたいですよね。そのためには、いったい、どんな言葉を使えばいいのでしょうか?
【悪い例】
あなた「どちらにお住まいなんですか?」
相手「目黒です」
あなた「目黒のどちらですか」
相手「まあ、東急東横線の沿線です」
あなた「ということは、学芸大学あたりですか?」
相手「まぁ、そんなところです」
〈悪い理由〉
住んでいる場所を話題にするのは悪くないです。しかし、これだと根掘り葉掘り、質問責めにしているような感じがします。マズいですね。警察の取り調べ室じゃないんですから・・・。
会話も続きません。会話が続かなければ、親密な関係にもならないし、あなたは相手に好印象を与えることができません。さて、どうすればいいんでしょうか?
【良い例】
あなた「私は、いま府中市に住んでるんですね。最寄駅は京王線中河原駅です。○○さんは、どちらにお住まいですか?」
相手「私は目黒に住んでます。最寄りの駅は学芸大学です」
あなた「へえ。学芸大学ですか。行ったことはないんですけど、駅前には商店街とかありますか?」
相手「ありますよ」
あなた「居酒屋とか、焼き鳥屋とかもある?」
相手「もちろん、ありますよ」
あなた「もしかして、行きつけのお店とかあったりします?」
相手「ありますよ」
あなた「どんな店ですか?」
相手「庶民的な食堂ですけど、そこの餃子がチョーうまいんですよ」
あなた「私、餃子大好きです。今度連れて行ってください」
【ポイント】
これは、会話の基本中の基本です。
「自分から先に自己開示して、それから相手の個人情報を聞き出す」ということ。
自分の個人情報を先に言わずに、相手の個人情報を根ほり葉ほり聞き出そうとすると、相手は嫌がります。
そして、あなたが「私は、いま府中市に住んでるんですね。最寄駅は京王線中河原駅です」と先に言えば、相手は、住んでいる市町名と最寄駅を答えればいいんだなということがわかります。それだけ、答えやすくなるわけです。
こんなふうに、相手に答えやすい質問をすることを心がけてみましょう。