テンプレート2


 

 

(2)葛藤テクニック2

 

私は○○○○○○○○(A)にするか、○○○○○○○○(B)にするか迷っていた。

実はこういうことだ。

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○。

最終結論の日は○○後だ。○○○○○○○○○○。

(A)ならばこうなる。○○○○○○○○。

(B)ならばこうなる。○○○○○○○○。

いよいよ決断の時が来た。

私は○○○○○○○○を選んだ。

 

 

 

【文章例】

 

 ミナコは、自殺するか、自殺しないか迷っていた。

 実はこういうことだ。

 ミナコはブラック企業に就職してしまったのである。すぐに辞表を出したが受理してもらえず、もう3ヶ月もずるずる引き延ばしている。もう限界だ。死ぬしかない。

最終結論の日は3日後だ。ミナコは自分の誕生日を死ぬ日と決めた。

 自殺したら、こうなる。

 遺書にはこの会社の悪行をすべて書いた。それがマスコミに流れ、当局も動きはじめるだろう。

 自殺しなかったら、こうなる。

 過労死か、倒れるかだ。そして、ブラック企業は残り、廃人を作り続けるのだ。

 いよいよ決断の時がきた。

 ミナコは、ゆっくりとビルの屋上へ昇り、夜空に舞うことを選んだ。

(286w)

 

 

 

コメント: 26
  • #26

    あいけん (月曜日, 07 7月 2014 22:07)

    『父を殺した男』

     私はアメリカ人のポールに会うか会わないかで迷っていた。
    実はこういうことだ。
     アメリカ人のポールと名乗る男から突然手紙が届いたのだ。かつてサイパン島で指揮官として戦い、戦死した父から託された写真を直接あって返したいとの事だった。また、手紙に書かれた言葉に私は思わず体が震え上がった。
    「私はあなたの父上様の命を奪った男です」
     私は困惑した。「もし会って頂けるならばできるだけ早くお返事を頂きたい」との事だった。
     終戦から20年が経つ。いくら戦争とはいえ、あの優しかった父を殺した相手である。もし会ったならばきっと私は自分を制御することができないだろう。もし会わなければ、今までどおり普通に生活する事が出来る。
    私は一晩寝ずに考え、そして決断した。
     私は父を殺した男と会う事を選んだ。
     数日後、その男が訪ねてくる日の朝。私はすがるような思いで、父が戦争前に書き残した手紙を開いた。
    「過去を乗り越え、強く生きてください。では」
     シンプルで力強く、どこか父らしい言葉に思わず胸が熱くなる。
     インターホンが鳴り、玄関を開けると、そこには白い髭を蓄えた男が立っていた。しかしどこか様子が変だ。腕の辺りを見て私は絶句した。
     男は肩から先の両腕がなく、ジャケットの袖が風にゆらゆらと揺られていた。
     私は男のその姿に、思わず涙が溢れ出てきた。そしてなぜだかわからないが、ゆっくりとその男に身を預け、父を殺した男の胸でわんわんと泣いた。涙が止まらなかった。
     どういう心境だろうか? 自分でもわからない。でもなんだか父が帰って来たような気がしたのだ。

  • #25

    あいけん (月曜日, 07 7月 2014 21:16)

     私は汚いキャベツを買うか、綺麗なキャベツを買うか迷っていた。
     実はこういうことだ。
     会社で上司に「お前は本当に使えないな」と今日も馬鹿にされた。毎日夜遅くまで頑張って仕事をしても全く評価されない。最近では、後輩にまで馬鹿にされる始末だ。
    「僕は生まれてきた意味があったんだろうか?」帰りの電車の中で心が沈む。僕は体力的にも精神的にも、僕という人生に疲れ切っていたのだった。
     最寄り駅のスーパーにふらっと立ち寄った。店の中にはすでに『ホタルの光』が鳴り響いていた。
     僕はふとキャベツ売り場で足を止めた。そこにはキャベツが2つしか残っていなかった。一つは青々しく綺麗なキャベツ。もう一つは黒い泥や虫食いで穴だらけの汚いキャベツであった。
     あと数分で閉店してしまう。僕は2つのキャベツを改めて見た。
     もし綺麗なキャベツを選んだならば、何の問題もなく美味しく食べる事が出来るだろう。しかし汚いキャベツを選んだならば、中が腐っていたりと、美味しく食べるどころでないかもしれない。
     「お客様。そろそろ閉店のお時間ですので」店員に声をかけられた。
     いよいよ決断の時が来た。僕は汚いキャベツを手にとってレジに並んだ。
     家に帰り、さっき買ったキャベツを取り出してみた。見れば見るほど黒く汚れていて、虫食いで孔だらけである。
     僕は我に返ったかのようにフゥとため息をつき、キャベツの葉を1枚剥いた。
     すると、中から想像もつかないくらいに水々しく綺麗な葉が姿を現した。なぜだろうか、それを見た瞬間、僕の目から涙が溢れ出てきた。

  • #24

    山内たま (月曜日, 30 6月 2014 23:52)

    「隠密かOLか」
    リカは迷っていた。領主を暗殺して現代に戻るか。殺さず忍者として暮らすか。
    実はこういうことだ。
    昨晩、残業中にタイムトリップしてしまった。オフィスの制服姿で突然現れた私を助けてくれたのは伊賀忍者の集落の人たちだった。
    彼らは私を大陸から来た大道芸団のはぐれ者だと思っているようだったが、集落の長に事情をはなしたところ、時空のひずみを知っているので、この集落を治めている領主の暗殺に協力すれば、その場所へ連れて行ってくれる約束をしてくれた。
    決断の日は明日だ。
    暗殺に協力すれば、電池の残りわずかなスマートフォンをネタに領主へ近づき、ゲームアプリに気を取られている間に短刀で一撃・・・私は現代に戻れるかもしれない。
    暗殺を断れば、生涯この時代でいきることになるだろう。
    いよいよ決断の時がきた。
    私を監視兼世話係しているイケメン忍者の横顔がみつめ、スマートフォンを川底へ投げ捨てた。

  • #23

    山口倫可 (月曜日, 30 6月 2014 20:42)

    「地位と名誉」
    私は、訴えるか訴えないかで迷っていた。
    実はこういうことだ。
    発表寸前だった研究が、
    相談を持ちかけた親友にそっくり盗んまれてしまったのだ。
    研究してきたことに、やっと光が見えたという矢先だったのに。

    彼の記者会見の日は一週間後だ。
    その日までにどうするか決断しなければならない。

    訴えれば、彼は研究者としての地位も名誉も無くすだろう。
    訴えなければ、彼がその研究の第一人者として脚光を浴びることになるだろう。

    決断の時が来た。
    私は訴えないことを選んだ。
    この世界は狭い。
    地位と名誉を無くした者の行く末を私は知っていたからだ。

  • #22

    夏来 みか(戸部みか) (日曜日, 29 6月 2014 20:59)

    「死ぬべきか、生きるべきか」

    私は、死ぬか、生きるか迷っていた。

    実はこういう事だ。
    経営している会社で莫大な借金を抱えてしまった。
    莫大な借金は、自分の監督不行き届きによる、
    社員が不正に営業費を垂れ流しで使い続けた結末だった。
    最終結論の日は、3日後だ。その日までに、銀行に返済しなければならない。

    このまま生きながられば、返済のあてはない。
    会社はなくなり、ありとあらゆる財産が銀行に没収される。 娘が嫁に行くのを見送る事は出来る。

    死ねば、「死んでお詫び」ができる。
    それから、今までかけていた死亡保険がおり、
    借金は返済できる。そして、少なくとも自宅は残る。
    けれど、娘が嫁に行く事を、見送る事ができない。

    決断の時がきた。
    私は生きることを選んだ。
    なぜならば、妻が
    「何もなくていいじゃない。どこからでも、
    家族で協力すればなんとかなるわよ」と言ったからだった。

  • #21

    佐伯 悠河(小林亜紀) (日曜日, 29 6月 2014 20:07)

    「本当の望み」

    私はこれまでの不妊治療を続けるか、精子提供を受けるかで迷っていた。

    実はこういうことだ。
    私たち夫婦は何年も不妊治療を続けてきた。しかし妊娠には至らなかった。どうやら夫の精子に原因があるらしい。
    最終結論の日は三日後、私の排卵予定日だ。
    これまでの治療を続けるならこうなる。なんといっても愛する夫の子を産める。しかし、これまでの経緯からいって、妊娠の可能性はかなり低い。
    精子提供を受けるならこうなる。妊娠する可能性はかなり高い。我が子をこの手に抱けるかもしれない。だが、それは見ず知らずの他人との子だ。

    いよいよ決断の時が来た。
    私は不妊治療を選んだ。だって、私はただ子供がほしい訳じゃない。愛する夫との子供が欲しいのだから。

  • #20

    岡田那津子(おかだなつこ) (日曜日, 29 6月 2014 11:37)

    「僕の本気」

    僕はもう金輪際彼女と関わらない方ががいいのかどうか迷っていた。実はこういうことだ。

    彼女は、顔だけが取り柄のどうしようもない男とつきあいはじめ、薬づけになってしまっている。

    僕もほかの友人もつきあいをやめるべきだと何度も説得したのに聞く耳を持たなかった。そのうち、仕事も辞め、僕以外の友人とは全部縁を切られてしまった。唯一残った友人であり、惚れた弱みのある僕にだって、最近はお金の無心くらいしかしてこない。


    最終結論の日は3日後だ。間近に迫った彼女の誕生日に会おうという約束を取り付けた。

    今後も彼女と向き合っていくならば、こうなる。何時間でも何日でもかけて、説得をしてあの男からも、薬からも引き離す。

    ほかの友人達にように見捨ててしまえばこうなる。さっさとお金を渡して「これが最後だ」といって二度と会わない。遠くない未来、彼女はのたれ死んでしまうだろう。

    いよいよ決断の時がきた。

    「いつも、ごめんね。お金...。」といって目の前に現れた彼女の姿に僕はたじろいた。

    艶やかだった髪はぼろぼろになり、キラキラと輝いていたはずの大きな目は、すっかり窪んでまるで死に神のようだった。骨と皮だけのような生きる屍になり果てていた。

    僕は彼女の手を握り、走り出した。行き先は警察署。気がついた彼女は泣きながら僕を罵倒する。気が済むまで罵倒すればいい。気が済むまで僕を恨んでいい。殺したいほど憎んでもいいよ。どんなに罵倒されても、どんなに恨まれても、僕は彼女を救い出すって決めたんだ。僕が大好きだった彼女を取り戻すために、僕は本気で彼女に向き合うって、決めたんだ。

  • #19

    山口倫可 (土曜日, 28 6月 2014 23:10)

    すみません!タイトル忘れました。
    「ナマコ」です。

  • #18

    山口倫可 (土曜日, 28 6月 2014 23:07)

    私はそれを飲むか、飲まないかで迷っていた。
    それを飲めば高校時代のスリムな体型に戻れるかもしれない。
    一週間後に控えた母校文化祭で、書道部のヒーローだった先輩と逢う約束をした私は焦っていた。
    実はこういうことだ。
    私は大学で海洋生物学を専攻し、ナマコの生態を調べている。
    干からびても、水を与えると蘇生する習性を何かに利用できないか日夜研究していた。
    ある日、干からびたナマコを粉状にして10匹のマウスに1週間与えてみたところ、1匹を残して他はみな体重が1/2に減少した。
    人体実験は怖かったが、飲めば痩せられるかもしれない。
    でも、飲んだら副作用が出る可能性もある。体重が減少しなかった1匹のマウスは、1週間後に影も形もなくなってしまったのだ。
    決断しなければならない。
    私は鏡に映る醜く太った姿を見て、飲むことを選んだ。

  • #17

    まりこ (神田まり子) (土曜日, 28 6月 2014 02:07)

    10号天使ミカ

    天使ミカは壁一面に並んだモニターを眺めながら迷っていた。6番モニターには死の床にあるマザーテレサが映っている。8番モニターには踏切の前を行ったり来たりする少女が映っていた。自分の天使力をどちらに役立てるべきか。
    実はこうだ。ミカは天使になったばかりの10号天使だ。天使の中では一番位が低く、持っている力も、使っていい場所も限られている。10号天使は、聖人、賢人にだけ、自分の力を使うことを許される。こういう人たちに力を貸すことは、世界にとって正しいことに決まっているので、新米天使でも間違いのない力の行使ができるというのがその理由だ。聖人、賢人は頭から白いオーラが出ているのですぐ見分けがつく。この場合、6番モニターのマザーテレサの傍に行くことは正しい。しかしミカは8番モニターの少女の淋しそうな瞳が気にかかるのだ。モニターには様々な困っているの人々が映っているが、ミカは8番の少女が気になるのだ。6番のマザーテレサにはもう既にたくさんの天使が付き添って、美しい音楽を奏でたり、美しい風景を見せたり、花の香りを嗅がせたりしている。8番の少女にはまだ誰もついていない。

    「ミカ、変な気起こさないで。この子は大丈夫よ。ほら、この子の胸の火はしっかり燃えているでしょう。」
    先輩の4号天使リンダがミカに注意した。
    6番のマザーテレサにミカが力を貸すとどうなるのか。正しい力の行使は1ポイント、天使通帳にポイントがつく。10ポイント貯まるとミカは9号天使に昇格するのだ。
    8番の少女に力を貸すと、どうなるか。ルールを無視した罪は、降格なのだが、一番下位のミカは降格でなく、ミカ自身がが露になって消えてしまう。

    踏切が鳴り、遮断機が降りて電車の音が聞こえ始めた。少女の瞳が一瞬妖しく光った。
    ミカはモニター画面に飛び込んだ。

    ふらふらと踏切の前に立ってどれだけ時間が経っていただろうか。もういいや、もう疲れた、心の何かがつぶやいた。踏切に吸い寄せられる、と思った瞬間、ゆうなの耳に涼しげな鈴の音が響いた。「え、何?」ゆうなの手に1滴のしずくがついた。反射的にゆうなはそれを舐めた。なぜそんなことをしたのかゆうなにもわからない。しずくは甘かった。ゆうなはなんだか気が軽くなった。なんだか急に楽しいような、元気なような気持ちがしてきた。ゆうなは踏切から離れて歩きだした。

  • #16

    鵜養真彩巳 (土曜日, 28 6月 2014 00:01)

    「母の決断」

    母親は、娘を学校へ行かせるか、このまま家で家事をさせ続けるか迷っていた。
    実はこういうことだ。
    ここは女の子への教育の理解が無い国。最近、隣町に女子校ができた。寮も付いており、貧しい家庭には無償で教育をしてくれる。そして明日、その学校のバスが、希望者を迎えに来るという。
    母親は、自分も小さい頃学校へ行きたかったが、14歳になると親が決めた相手と結婚させられた。娘は、3人の兄弟たちが学校に通っている姿をみて、自分も学校へ行きたいと両親に訴え始めている。しかし、この村の有力者は神の教えに反する、娘を学校へ行かせた者は制裁を加える、と家々を脅して回っていた。
    最終結論は、明日の朝。
    娘を学校に行かせれば、もしかしたら自分は殺されるかもしれない。
    しかし、このまま娘を家に閉じ込めていたら、彼女の将来を殺してしまう。
    いよいよ決断の時が来た。
    「大丈夫、家のことは心配しないで。おまえは母さんの分まで学んでおいで。」
    母親は娘をバスに乗せるため、夫が寝ている間に娘を連れて家を出た。

  • #15

    翔一(篠木謙一) (木曜日, 26 6月 2014 23:12)

    『株の予測』

    私はA社にするか、B社にするか迷っていた。
    実はこういうことだ。
    株の売買を趣味で始めた私は、同額で販売されているA社とB社、どちらの株券を買うか悩んでいた。
    A社ならばこうなる。
    年商100億を超えるA社では、株主への配当金を多く受け取れる。
    B社ならばこうなる。
    年商1億のB社は配当こそ少ないが、近年成長が目まぐるしいため、将来的にはかなりの金額が見込める。
    最終結論は10日後だ。
    気分転換にネットサーフィンをしていると、とある掲示板に目が留まった。それはA社の就職面接を受けた学生が作成したものだ。そこには、A社の試験官が学生に対して横柄な態度をとっていたことなどが書かれていた。探してみると、A社の社員が労働環境などのぐちを書いた掲示板などがいくつも存在していた。
    私はB社の株券を購入することにした。
    数日後、不正を内部告発されたことによってA社に強制捜査が入ったことが新聞の一面を飾った。その影響でA社の株は売りに出され続け、株価は急落した。

  • #14

    秋 カスミ(佐藤亜矢子) (水曜日, 25 6月 2014 23:42)

    『ありのままで』
    僕は彼女に自分の本当の仕事のことを言うか言わずにいるか迷っていた。
    実はこういうことだ。
    彼女と知り合ったばかりの頃、仕事のことを聞かれ、市の職員とだけ答えた。「公務員なのね」と安心したような顔をしていたので、臨時のゴミ清掃員と言い出せなかったのだ。着々と結婚話が進んでいるのにも関わらず。
    最終結論は明日。彼女の家に挨拶に行く。

    正直に話したらこうなる。僕は彼女に嫌われる。この順調な結婚話も破談になるかもしれない。
    このまま言わずにいたらこうなる。うまく結婚までこぎつける。でも一緒に暮らせば、給与明細でばれるはずだ・・・。

    いよいよ決断の時がきた。

    僕はありのままの姿を見せ、正直に話すことにした。
    彼女は予想とは逆に、ほっとした様子でほほえんだ。自分の仕事を恥ずかしく思うことなんてなかったのだ。

    3年後の今、僕は婿養子となり、継ぐ約束で彼女の父親が営むハウスクリーニングの会社で働いている。

  • #13

    林夏子 (月曜日, 23 6月 2014 16:01)

    「指輪」

    私はダイヤの埋め込まれたプラチナの指輪を握りしめ、リサイクルショップの入り口の前で店に入ろうか入らずに帰るか迷っていた。
    実はこういうことだ。
    指輪をくれた相手は会社の上司で付き合い始めて5年になる妻子ある男性だ。
    やっぱり不倫なんてやめようと思ったり、私に好きな人が出来たりする度に彼と別れるが、しばらくしてまた連絡を取り合うようになってしまう。
    けれども親友がみんな結婚してしまい、本気でこの先のことを考えるようになった。

    最終結論の日は明後日だ。明後日私は35歳になる。
    リサイクルショップに入って彼から貰った指輪を売り払えば、関係にもけじめがつけられる。もう彼には会わない。
    リサイクルショップに入らず指輪を持ち帰れば、また彼のことを受け入れてしまうだろう。

    いよいよ決断の時が来た。
    私はリサイクルショップに入ることを選んだ。
    そこで得た軍資金をエステやネイルサロンに使って、誕生日には婚活パーティーへ繰り出す計画だ。

  • #12

    マーガレット花摘(石井真紀子) (日曜日, 22 6月 2014 21:28)


    『生き甲斐』

    里子は施設に残るか、家に帰るか、迷っていた。
    実はこういうことだ。
    息子である忠司に「老人ホームで人手が足りないらしい」と言われて連れてこられた、この老人ホームで、里子は生き甲斐を見いだしていた。

    夫の介護のため仕事をやめてから20年経っていたが、それまでの30年間、介護の仕事をしていたのだ。はじめは戸惑いを感じていたが、今では里子にしかなだめられない認知症の入所者もいた。ほかの職員たちからもいつも「ありがとう」と言ってもらえ、仕事を辞めてからは感じられなかった充実感を感じていた。
    最終結論は10日後だ、忠司が迎えにくる前に、心を決めなくてはならない。
    施設に残ると決めたら、夫はなんというだろうか。孫の面倒もみてやれなくなる。
    家に帰ると決めたら、頼りにしてくれている入所者や職員たちが困るだろう。

    いよいよ決断の時がきた。
    「私、ここに残るわ」
    里子は忠司と嫁の光恵にそう伝えた。

    二人は顔をこわばらせた。

    「今日は父さんはこないのね」
    「母さん、父さんは・・・」
    忠司が言いかけると光恵は忠司の腕をつかんだ。
    「お義父さんは町内会の集まりだとかで・・」
    「あら。しょうがないわね。あの人もそれが生き甲斐だものね」
    里子は光恵に向かいなおり「あの人をお願いしますね」と頭を下げた。


    里子が談話室からでていくと、光恵はこらえていた涙を拭った。
    里子の夫である明が亡くなってからすでに十数年が経っていた。ここ最近、里子はそれを忘れるようになった。徐々に認知症の症状がひどくなり、明を探しに夜中に外に出るようになってしまったのだ。


    「母さんは幸せなんだよ」
    忠司は自分に言い聞かせるようにつぶやいた。

  • #11

    夏来みか (火曜日, 17 6月 2014 23:07)

    もうしわけございません。
    #10のタイトルは、
    「時間の罠」でお願いいたします。

  • #10

    夏来みか (火曜日, 17 6月 2014 23:04)

    オレは、過去にタイムトリップするか、未来にタイムトリップするか迷っていた。
    実はこういうことだ。
    オレの研究室の教授は、タイムマシンを開発した。
    オレは実験のため、過去へトリップしたり、未来へトリップしたりしていた。
    けれども、このタイムマシンは、何か根本的な欠陥があるらしく、
    オレが未来へトリップ、過去へトリップする度に、家族が一人づついなくなっていった。
    最後はこの、タイムマシンを開発した担当教授でさえ跡形もなく消え失せてしまった。
    オレにはこのタイムマシンを直す事はできない。
    過去をいじり、未来を変更した、この現在から、オレもおさらばする事とした。
    最終結論の日は、一周間後だ。そのときまでに、身辺整理を終わらせる。
    そして、最後のタイムトラベルへ旅立つのだ。
    過去へトリップすれば、子供のオレを見守り、
    タイムトリップする事を食い止める事が出来る。
    未来へトリップすれば、技術が進歩していて、オレの壊れた人生を
    元に戻す事が出来る。
    いよいよ決断のときが来た。
    オレは、過去へトリップし、タイムマシンの実験の妨害をすることにした。

  • #9

    山口倫可 (月曜日, 16 6月 2014 20:15)

    #222
    山口倫可
    (月曜日, 09 6月 2014 17:30)
    「味噌汁ごはん、パンスープ」

    ぼくはその頃、味噌汁ごはんが食べたいというべきか、パンスープで妥協するか迷っていた。
    彼女の美香は、いつもパンとスープしか食べない。しかも毎食。
    三世代家族で育ったぼくは大の和食党。
    そりゃたまにはパンも食べるけど、
    腹持ち悪いし・・・メシっていうより菓子感覚。

    美香と知り合ったのは、友達が企画した合コンだった。
    明るく笑う彼女にぼくは一目惚れ。
    バツイチキャバ嬢で子持ちなんて、大した問題じゃなかった。
    最初のデートから娘のアイちゃんも一緒。
    ちょっと戸惑ったけど、4歳のアイちゃんはとっても大人で可愛くて、
    美香のドジなところなんかを話してくれた。
    ぼくたちはすぐに仲好しになった。

    それからよく、美香んちで一緒にごはんを食べるようになった。
    中に具が入ってるおかずパンならいいんだけど、
    アンデルセンだのフォションだの
    なんたらパイとか、なんたらタルトとか
    ぼくにはどうしてもごはんに思えない。

    和食党だと告白できずにいたある日、
    美香からラインメールが来た。
    「健ちゃん、ごめん!アイが風邪ひいて熱出しちゃって・・・。
    今日は仕事開けられないの。頼れるひと健ちゃんしかいなくて」
    ぼくは、二つ返事でアイちゃんの看病を引き受けた。
    ばあちゃん仕込みの、温かい味噌汁とごはんを作ってあげよう。
    可愛い丸麩も入れた味噌汁は、めっちゃ好評で
    「アイ、こんなおいちい物知らなかった!健兄ちゃん、また作ってね」
    なんて言われちまった。

    ところが、仕事が終わって帰ってきた美香は
    テーブルに並べてある茶碗を見るなり、
    「帰って!!!」と怒鳴り散らした。
    ぼくは、なにがなんだかわけがわからず、
    彼女の家を出た。

    翌日、クマの「ごめん」スタンプつきで、
    「夕べはごめん。今日逢える?」とメールが来た。
    待ち合わせの公園に行くと、TシャツにGパンスタイルの
    美香がひとり、ブランコに乗っていた。

    「昨日はゴメン。お客さんといろいろあって、ちょっと疲れてて・・・。
    実はね、あたしも母子家庭で育ったんだ。母さんいつも忙しそうにしてた。
    帰ってもつまんないから友達の家に行くと、友達のお母さんがよくごはん食べさせてくれたんだ。
    卵焼きとか、タコウィンナーとか、あったかい、いい香りのごはんばっかりだった。
    でもね、だんだんなんか自分が惨めな気がしてきちゃってね。
    それで友達の家に行かなくなった。
    買い食いしてる方が気が楽だったんだ。
    アイにはそんな思いさせたくないって思ってたのに、
    温かいごはん食べさせてやろうと思ってたのに・・・」

    結婚式の日、神父の前でぼくは宣言した。
    「健やかなるときも、病めるときも、嬉しいことがあったときも、悲しいことがあったときも、ぼくは一生家族に暖かい味噌汁とごはんを作ることをここに誓います!」
    白いドレスに、天使の羽をつけたアイがぼくの袖を引っ張る。
    「たまには、パンとチュープも食べたいな」
    そのとき、教会の窓から金色の光りがぼくたちの上に降り注いだ。


  • #8

    高山雄大(髙荷一良) (日曜日, 15 6月 2014 23:05)

    「鬼か仏か」

    私は、鬼の顔で叱るか、仏の顔でほめるか迷っていた。
    実はこういうことだ。
    志望校を決める最後の実力テストでCランクの判定が出た。
    息子は以前に比べて良くなった結果に満足そうな笑みを浮かべている。
    「DランクからCランクになったくらいで喜んでいいものかしら」
    「まさか、このままテレビを見て過ごしはしないと思うけど」
    リビングでくつろいでいる姿を見れば見るほど心配になる。
    願書提出は3日後。最終結論は目前に迫っている。

    鬼の顔をしてドスのきいた声で叱ればこうなる。
    「ちょっと、何やってんの。受験生なんだからさっさと勉強しなさい!」
    「今やろうと思ってたんだよ。あ~あ、やる気なくした」
    親子喧嘩の修羅場が始まる。

    仏の顔をして包み込むような声でほめればこうなる。
    「C判定なら可能性は十分にあるわよ。この調子でいこうね」
    「うん、大丈夫だ。まかせとけって」
    調子にのるというより図にのる感じになる、かもしれない。

    いよいよ決断の時がきた。
    私は、
    「安心しちゃダメ。いつもまだまだという気持ちで勉強するのよ」とまなじりをあげて話した。
    そして、
    「必ず合格すると信じているからね」と笑顔で伝えた。

    優しいがちょっと厳しい鬼と仏が私という人間には同居している。

  • #7

    関根 雅史 (筆名:石賀 次樹) (土曜日, 14 6月 2014 19:21)


    『将棋名人戦』 

     この一局に勝てば、私は念願の名人だ。その一番の山場で私は迷っていた。

     実はこういうことだ。相手が指した手は明らか悪手だった。私の目には一手勝ちのシナリオが確実に見えていた。しかし、彼は七大タイトルを欲しいままに独占した天才だ。きっと定跡を超越した何か深い罠があるに違いない。

     持ち時間はすでに秒読みに入っていた。
    「一、二、三、四、五、……」
     いよいよ決断の時がきた。
     彼の一手が凡ミスなら楽勝、罠ならば未知の大苦戦。

     私は彼の仕掛けた罠を回避すべく、一見ただ駒に見えるものを取らずに攻めの一手を打った。

     対局後のインタビューで、辛うじてタイトルを防衛した名人は言った。
    「いやあ、明らかなチョンボをしたのですが、彼がそれを見逃してくれたので助かりました。まあ、これが名人戦の怖いところですね」

    (了)

  • #6

    関根 雅史 (筆名:石賀 次樹) (土曜日, 14 6月 2014)


    『ベースボール、それとも野球』

     タロウはメジャーリーグに行くか、日本球界に残るか迷っていた。

     実はこういうことだ。
     複数のメジャー球団からのオファーがあり、FA権も取得していたので、移籍するかどうかは彼の意思ひとつにゆだねられている。メジャーでのプレーはずっとタロウの夢だった。しかし、それを実現するには恋人のナナと別れなければならない。

     最終結論の日は一週間後。エージェントのボブに返事をする期限だ。

     メジャーリーグに行けばこうなる。
     夢の舞台に立ち、さらなる大きな夢が広がるだろう。だが、愛するナナとは離ればなれだ。
     日本球界に残ればこうなる。
     親の介護をするナナと結婚し、幸せな家庭を築くことができるだろう。しかし、子供の頃からの夢を諦めなければならない。

     いよいよ決断の時がきた。

     タロウはボブに連絡し、日本球界に残ることを伝えた。そして、彼はナナにプロポーズした。

     その後、タロウには新たな夢が芽生えた。それは日本球史にその名を刻むこと――記録と記憶の両方で無二の存在として。そう、ナナとともに歩んで。

    (了)

  • #5

    関根 雅史 (筆名:石賀 次樹) (土曜日, 14 6月 2014 19:16)


    『ドクター&ヒットマン』

     私は解毒剤を与えて彼の命を助けるか、見殺しにするか迷っていた。

     実はこういうことだ。
     私はとある神社の地下にある研究所で、秘密裏に生物兵器に対する新型ワクチンを開発していた。彼はある組織に雇われた殺し屋で、私の命を奪うために研究所に忍び込んだ。しかし彼は私の研究室に向かう途中の通路で、研究用に飼育していた毒蛇に咬まれる。
     私はその一部始終を防犯カメラで見ていた。あの毒蛇に咬まれたら、三時間以内に解毒剤を使用しないと死に至る。すでに彼は意識が朦朧とし始めていた。

     最終結論を出すまでの猶予はあと一時間だ。
     彼を助ければ、やがて私は彼に殺されるだろう。
    彼を助けなければ、私は医師としての矜持を失うことになる。

     いよいよ決断の時がきた。
     私は彼に解毒剤を投与した。

     意識を回復し状況を把握した彼は、私に向けるはずの銃口を自分の側頭部に当て引き金を引いた。
     数分後、彼の亡骸は陽炎のごとく揺れだし、ほどなく蒸発するように消えてしまった。

    (了)

  • #4

    浅加怜香 (土曜日, 14 6月 2014 14:35)

    『プチリッチ』

    私は、安いバニラアイスにするか、高いプレミアムバニラアイスにするか迷っていた。
    実は、こういうことだ。
    以前から、
    自分へのご褒美にコンビニで、
    ちょっと高いアイスクリームを買おうと
    思っていたのだ。
    しかも、プレミアムバニラアイスは、
    今日までの限定品だから、最終結論の日は、
    明日の0時を超える前までだ。
    心の中では高いプレミアムアイスしようと決めていた。

    けれど、いざ現物を見ると、値段が3倍も違うし、
    量が少ないので迷い始めた。

    安いバニラアイスを選んだからこうなる。
    味はそこそこおいしくて、量も多いから見た目も満足。
    罪悪感なく大人買いができて、
    好きなだけアイスクリームを食べることもできる。
    子どものころの夢を叶えられるのだ。
    こんなプチリッチもアリかもしれない。

    高いバニラアイスを選んだらこうなる。
    限定品だから、
    今度いつ食べられるかどうか分らないけど、
    量は少ないし、値段に見合った味かどうかは不明。

    いよいよ決断の時が来た。
    私は高いプレミアムバニラアイスを選んだ。

  • #3

    蘭子(アキコ) (金曜日, 13 6月 2014 17:54)

    私は息子の親子鑑定をするか、しないかで迷っていた。

    息子の父が他界した。

    出会ってから15年という長い年月、
    親子ほど年の違う彼は、3年前から病気がちでほとんど逢ってもいない。

    「おとうさまが死んだのよ」
    「ふぅ〜ん」
    中学生の息子の反応は、思春期特有の照れなのか、
    私に似て感情表現が苦手なのか、判断に迷う。

    私は、息子の父の弟を愛していた。
    遊び人で、少しやんちゃで紳士。
    そんな魅力を持っている弟は、既婚者だった。

    週に三回必ずお店に来る彼を見るだけで、息が停まりそうなほどドキドキする。
    それだけでも満足だったのに、
    「店が終わったあと二人で飲みに行かないか」
    私の大好きな嗄れた声で、弟はささやくように言った。

    二人でバーに飲みに行き、口説かれた記憶も無いままに、洒落たホテルでセックスをした。

    すっかり舞い上がりその日から、彼のことしか考えられない私に対し、連絡はそれから無かった。
    しかし二週間後、突然海外で暮していた実兄を連れて、店にやってきた。

    兄になぜか気に入られた私は、
    ほどなく彼の「兄の彼女」になった。

    弟への当てつけ?
    そうじゃない。
    私は弟が好きで、少しでも近い存在で居たかったのだ。

    付き合ってすぐに生理が来なくなった。
    あまりに早い妊娠なのに、兄はとても喜んでくれた。

    結婚していないと聞いていたが、兄は既婚者。
    私はシングルのまま出産をした。
    息子も認知してくれたし、毎月生活費をたっぷりと振込んでくれる彼に不満はまったくなかった。

    最終結論の日は二日後にしよう。
    息子の父の葬儀の日。
    この日までに、どうするかを決めよう。

    鑑定をして兄の子だと分かれば、もう二度と弟には会わない。
    弟の子だと分かれば、弟にそれを告げてしまおう。
    「この子は、ほんとうは貴男の子です」と。

    弟に恋こがれたのは、もう過去のこと。
    子供と私の生活をさらに安定したものにするために。

    いよいよ決断の時が来た、
    私は親子鑑定をすることを選んだ。

  • #2

    星野ゆか (金曜日, 13 6月 2014 17:02)

    『ビッグチャンス』

    33歳の結衣は、最愛の彼と結婚するか、結婚しないかで迷っていた。
    実はこういうことだ。
    結衣は、ベストセラー作家になる夢があった。
    少しでも作家デビューのチャンスをつかむために、敏腕編集者として働いていた。
    そんなある日、婚約者である哲平の海外転勤が決まった。
    哲平から「結衣、結婚しよう。シンガポールに行ったら最低でも5年は日本に帰れない。だからシンガポールについてきてほしい。」とプロポーズされた。
    結衣は「結婚するなら哲平しかいない。」と思っていたので、愛する哲平からのプロポーズは涙が出るほど嬉しかった。
    ところが皮肉にもプロポーズを受けた3日後、憧れの有名作家である、赤井太郎から直々に「僕のもとで働かないか?」というオファーがあった。
    もしビッグオファーを受ければ、ベストセラー作家を約束されたのも当然である。ただし住み込みで働き、5年間は休みがないという超激務となる。
    逆にビッグオファーを断れば、ベストセラー作家への道は閉ざされてしまい、作家になる夢を断念することになる。
    最終結論の日は、ビッグオファーの期限日である10日後だ。
    最愛の彼と結婚したら、ベストセラー作家になる夢を完全に断ち切ることになる。
    作家として活躍することはできないが、愛する彼とシンガポールで幸せな家庭を築くことができ、彼の子どもを産むことができる。
    最愛の彼と結婚しなかったら、ベストセラー作家になる夢を叶えることができ、憧れの作家人生が待っている。
    しかし必然的に彼と別れることになり、彼と築く家庭、彼の子どもを諦めることになる。
    それだけでなくベストセラー作家になったときは、既にアラフォーになっているため妊娠そのものが、厳しくなる。
    いよいよ決断の時が来た。
    結衣は、タクシーに乗った。
    タクシーが向かった先は、成田空港だった。
    結衣は、愛する哲平と幸せな家庭を築く道を選んだ。

  • #1

    星野ゆか (金曜日, 13 6月 2014 16:50)

    『愛と夢』

    リカは、愛する人の子どもを産むか、産まないか迷っていた。
    実はこういうことだ。
    リカは大学4年生だ。かねてからの夢だったアパレル企業本社への就職が決まっていた。
    さらに高校時代から4年間付き合っていた恋人、マサオの子どもを妊娠していることが分かった。妊娠3ヶ月だった。
    リカはマサオに妊娠を報告した。
    「え?!子ども・・・?」という戸惑いの反応があると思っていたが、意外にもマサオは「リカちゃん、僕の子どもを妊娠してくれてありがとう!早く子どもがほしかったから、すごく嬉しいよ!!」と大喜びし、リカを強く抱きしめた。
    マサオがそんなに喜ぶとは・・・予想もしなかった反応にリカは困惑した。
    実はリカが就職するアパレル企業は、出産・育児に対する支援体制が全くないため、「妊娠したら辞めるか、田舎の子会社に出向する」という暗黙のルールがあった。
    もし子会社に出向したら、もう2度と本社へ戻ることはできない。
    最終結論の日は、1週間後だ。この日は妊娠中絶が可能な期限日である。
    マサオの子どもを産むなら、こうなる。
    夢だったアパレル企業の就職を諦めて、マサオが一生懸命働いてリカと子どもを養うことになる。
    お金の心配をせず安心して子供を育てられるかどうかは、マサオ次第だ。すなわちマサオを信じるしかない。
    マサオの子どもを産まないなら、こうなる。
    念願のアパレル企業に就職して、夢を実現する道を進むことができる。
    そのかわり、愛するマサオと別れなければならない。
    実はマサオから、「絶対に僕の子どもを産んでほしい。もし子どもをおろしたら、僕はリカを許せない。キッパリ別れる。」と告げられていたのだ。
    いよいよ決断の時が来た。
    リカはアパレル企業の内定を辞退し、愛に生きる道を選んだ。
    そしてマサオの子どもが無事に産まれた。
    リカは、マサオと息子と3人で高級マンションに住み、愛にみちあふれた幸せな日々をすごしている。