テンプレート5


 

 

(5)対立のテクニック

Aさんの意見はこうだ。

○○○○○○○○○○○○。

Bさんの意見はこうだ。

○○○○○○○○○○○○。

そのとき、こんなことがあった。

○○○○○○○○○○○○。

 

 

 

【文章例】

文子の意見はこうだ。

「女の幸せはやっぱり結婚して子どもを産むことだと思うわ」

秋子の意見はこうだ。

「そんなことない。結婚と出産だけが女の幸せとは違うわ」

そのとき、こんなことがあった。

高子が結婚したのである。「絶対に結婚なんかしない」といっていた高子が。

幸せそうな笑顔が教会じゅうにひろがった。

教会の中庭の階段。ブーケトスに女性たちが集まる。

ブーケが高く舞う。

それを追いかける女性たち。

髪を振り乱して、ブーケを獲得したのは「結婚だけが女の幸せではない」と言っていた秋子だった。(236w)

 

 

 

コメント: 24
  • #24

    あいけん (月曜日, 07 7月 2014 22:40)

    『実験』

     ある国の人は言った。
    「武器をもつのが当たり前だ。もし相手が武器をもって襲ってきたらどうやって身を守るんだ。どうやって家族を守るんだ」
     私の国の人は言った。
    「いいえ、武器を持つ人がいなくなれば襲ってくる人もいなくなるはずよ」
     ある国の人は目を真っ赤にして怒り出した。
    「これだからあなたの国は平和ボケしていると言われるんだ」
     私の国の人もその言葉に激昂した。
    「平和ボケで結構よ。あんたみたいな戦争好きの国の人には言われたくないわ」
    「なんだと、この野郎」ある国の人が私の国の人に掴みかかった。私の国の人は必死に抵抗する。
     そのとき、辺りに1発の銃声が鳴り響いた。その音と共に、まるで糸を切られた操り人形のように私の国の人はその場に倒れていく。どうやらある国の人が怒り発砲したらしい。
     まただ、と私は思った。
    「教授。実験結果が出ました」私はため息をつきながら、手にもったクリップボードの紙に『ある国発砲』と書いた。
    「そうか」
    「片方に武器を持たせた場合、実験100回のうち98回片方が撃たれて死んでいます。あの国ではなく私の国の人にだけ持たせた場合も同じ結果です」
    「あとの2回はどうなったんだ?」
    「奇跡的に撃たれた方が一命をとりとめています」
    「そうか、どちらにも武器を持たせてもだめ、片方に持たせてもだめか。さっき実験が終わったと聞いたが、どちらにも武器を持たせなかった場合の結果はどうだったのかな?」
    「片方の人が相手に殴りかかったところを100回のうち98回、近くを歩いていた複数の男性が止めています。怪我はありますが、二人共無事です」
    「あと2回はどうなったんだ?」
    「近くを歩いていた複数の女性が日傘で片方の人を叩いて止めました」
    「決まりだな」教授は少し微笑みながら、机の上の紙にサインをした。

  • #23

    あいけん (月曜日, 07 7月 2014 21:52)

    『成功』

     幼馴染である吉川と久しぶりに飲む事になった。吉川は大手商社に勤めている。オメガの腕時計を腕にぎらつかせ、ストライプ柄のジャケットの襟を正して吉川は言った。
     「大手企業に勤めて、出世をしていく事こそが成功への道だ」
     一方僕は色あせたシャツに、ジーパンという正反対の服装だった。僕はフリーのバック職人をしている。自分のバックブランドを世界中に広めたい、という夢を追いかけていた。  
    そんな僕は吉川にこう返した。
     「夢を追いかけ続ける事こそが成功への道だ」
     僕らは激論を繰り広げた後、いがみ合いながら別れた。あいつと会うといつもこうなる。
     その後、吉川から突然こんな電話が来た。
     「明日の朝9時までに何とかバックを作れないか? 発注ミスが発覚して明日の展示会に出品予定だったバックが1つ足りなくなったんだ」
     「もうあと数分で明日になるぞ。今からは無理だよ」
     「頼む。色々なお得意さんにあたってみたんだが全てダメだったんだ。もう俺にはお前しか頼るやつがいないんだ」こんなに焦っている吉川は初めてだ。
     「わかったよ。明日朝9時にお前のオフィスに持っていくよ」
     「ありがとう」
     僕はそれから徹夜でバックを作り上げた。そして約束通り吉川のオフィスに持っていった。あのプライドの高い吉川が何度も何度も頭を下げて感謝してくれたのには驚いたが、その後僕らはもっと驚く事になる。
     なんと、展示された僕のバックが世界中から評価され、注文が殺到したのだ。さらには、その才能を発掘した吉川はその会社の営業企画部の部長に昇進したのだった。

  • #22

    山口倫可 (水曜日, 02 7月 2014 21:56)

    「昔取った杵柄」

    兄の意見はこうだ。
    「母さんはもう施設に入れるべきだ」

    弟の意見はこうだ。
    「施設に入れるなんて可哀想だ。80歳になって、全く知らない人と一緒に生活させるのか?」

    そんなときこんなことにあった。
    母が夜8時を過ぎても帰ってこない。

    兄は蒼い顔をしてリビングに入ってきた。
    「ほらみろ、早く施設に入れた方がいいんだ。
    呆けて、うちがわからなくなったに違いない。警察に電話した方がいい」
    「そういえば…」台所にいる弟嫁が振り向き、
    「お義母さん最近よく駅前の喫茶店入って行くとこ見るわよ」と言った。
    「え?駅前の喫茶店って最近出来た?」

    そのとき、カチャリと玄関の開く音がした。
    みんな一斉に玄関に走って行く。
    「母さん、どうしたんだよ!こんな遅くまで!!」心配の余り弟が怒鳴り散らす。
    「遅くなっちゃってごめんなさいね~。ちょっとお手伝いしてたら遅くなっちゃって」

    「手伝いって?」

    「最近駅前に出来た喫茶店によく行くの…いまどき珍しくサイフォン使っているから懐かしくてね。マスターとも仲良くなっちゃって…。そろそろ帰ろうかなって思っていたら、団体さんが入ってきてお店がてんてこ舞いになっちゃって、見兼ねてカウンターに入ってお手伝いしちゃった。そしたら、マスタービックリしちゃって『もしできれば、週に何回かお手伝いしてもらえませんかっだって!で、私明日から週2日、アルバイトすることに決めてきちゃった。まだまだ、私のこと必要としてくれるところあるのねぇ」

    母は、亡くなった父とともに30年間実家の駅前で喫茶店を営んでいた。

  • #21

    浅加怜香 (水曜日, 02 7月 2014 06:15)

    『選ぶ基準』

    愛子の意見はこうだ。
    「人を選ぶ基準は外見よ。見た目ですべてが決まるわ」
    美菜の意見はこうだ。
    「そんなことはないわ。大事なのは中身よ。性格がよくなくちゃダメ」
    そのとき、こんなことがあった。

    お互いにパートナーを見つけ、愛子の結婚相手は、
    カッコよくてモデルの様なスタイルの男性。
    美菜の結婚相手は、お世辞にもカッコいいとは言えないけれど、性格がよく、誰からも好かれるような人と結婚した。

    三年後、愛子は離婚した。
    結婚当初はモデルの様な体型だったが、
    次第に太り始め、すっかり容貌が変わってしまった。
    仕事はなかなか続かず、借金は膨らむ一方で、
    お酒を飲むと暴力を振るう酷い男だった。

  • #20

    まりこ (火曜日, 01 7月 2014 02:15)

    弟のお相手

    今日はお盆の日。一年ぶりに実家で顔を合わせた姉妹が上機嫌で話していた。姉妹の弟が同棲相手を連れてくると言う。

    姉が言った。「式挙げないし、入籍もしないって、言ってたけどね。今流行の事実婚?でも子供ができたらうちにあるベビー用品みんなあげちゃおう。ベビーベッドも。お宮参りの着物も。」
    妹が言った。「あの子、高校生ぐらいの時、俺一生結婚しないなんて言ったから、困ったわよね。姉の私たちが女の悪い見本を見せてるからだって言われて。事実婚だってよかったわよ。ところでベビー用品はうちのをあげるわ。うちのが姉ちゃんとこのよりちょっと新しいわよ。」

    その時、玄関で声がした。弟が帰って来たのだ。
    姉妹はにぎやかに玄関まで出迎えに行った。
    「お帰りなさい。」
    その時姉妹は見た。弟の後ろに恥ずかしそうに立つ弟の同棲相手を。その人は男だった。

  • #19

    まりこ (火曜日, 01 7月 2014 01:55)

    ごめんなさい、本当にごめんなさい。
    下の「美人受付嬢」はテンプレート7です。
    消したいのですが消し方がわからない・・・
    ごめんなさい。

  • #18

    まりこ (火曜日, 01 7月 2014 01:48)

    「美人受付嬢」

    今日の午後は浜田コンサルティングの受付の女の子の話で盛り上がった。場所は浜田コンサルティングの斜め前にあるスタバだ。たまたま浜田コンサルティングに出入りしているA社B社の営業マンと出くわし、席も無かったので相席にしてもらった。何となく話し始めると盛り上がってそこにC社の営業マンも加わったのだ。最近浜田コンサルティングに新しい受付嬢が入った。美人で、応対ぶりからすると頭も良さそうだが・・・その娘の話だった。

    A社の営業マンが言った。
    「俺、この間、言っちゃったんだ。メアド教えてくれない、って。ちっちゃい声でね。そしたら小さな紙を渡してくれて、普通の声で答えるんだ。メアドはこちらでございますってね。見ると浜田コンサルティングの所在地と会社のメアドが印刷された紙なんだ。ちって思ったね。隣の受付嬢も俺をじろって見るしね。ありゃあ、ちょっと意地悪な女だね。でないか、ピントのずれた女だ。」

    B社の営業マンが言った。
    「お前、アタックしたのか。実は俺も。この間ね、デートしないって言ってみたんだ。するとね、俺の顔を不思議そうに見て黙ってしまったんだ。俺の言っていることの意味がわからないっていう表情でね。あの子って家族以外の男性と接触したことがないようなお嬢様なんじゃないのか。うぶなんだよ。」

    C社のセールスマンが言った。
    「いやちょっと馬鹿なんじゃないか。俺が駄洒落を言うと、笑いもしないで、それはどういう意味でしょうか?って真顔で聞くんだ。いっつもいっつも。」

    「何にしても変わった女だぜ。」というのがみんなの結論だった。
    その結論とは別に俺は驚いた。みんな彼女にいろいろアタックしているのだ。俺も出遅れてはならない。
    俺は夕方浜田コンサルティングに寄った。そして彼女の前で、言った。「ねえ、晩飯食べに行かない?」
    彼女は答えた。「それは充電しに行こうということでございますか。」
    「そう、充電。」
    その時隣に座っていた受付嬢が言った。「ごめんなさいお客様、彼女はアンドロイドなんですよ。」

  • #17

    山内たま (月曜日, 30 6月 2014 23:56)

    「たい焼きはどこから食べるか」
    エリの意見はこうだ。
    「頭からガブっといくね。それに尻尾より、頭の方があんこ遭遇率が高いもん」
    ミサオの意見はこうだ。
    「えー、尻尾からだよ!頭からなんて可哀想すぎる!それにカリッとした尻尾が蒸気でふやける前に堪能するべき」
    その時、最後に並んでいたタケシが戻ってきた、
    「いや~、やっぱりたい焼きは開いて食べるにかぎるね~」といい、左右に開き片側にだけのったあんこをパクッと食べた。
    エリとミサオが口をそろえて「それは絶対ない!!」

  • #16

    dainosuque (月曜日, 30 6月 2014 23:10)

    僕の心の中に二人の僕がいた。
    ポジティブな僕の意見はこうだ。
    なんだよ~二回馬券外して、五万円負けたくらいで落ち込むなよ! 
    次の最終レースで残りの五万円賭けちゃおうぜ!
    絶対に当るって。
    ネガティブな僕のの意見はこうだ。
    もう今日は勝利の女神に見放されたんだよ。
    残り五万円あるんだから
    いまから彼女誘って美味しいディナー食べに行こうぜ。
    チャンスはまたくるよ。
    そして、こんなことがあった。
    僕は彼女を誘いディナーへ行った。
    彼女は満面の笑みをこぼして、美味しそうにステーキを口に運んだ。
    僕はお金なんかよりも、彼女の笑顔が見たかったのだと思った。

  • #15

    夏来 みか(戸部みか) (日曜日, 29 6月 2014 21:06)

    「現代医療」

    お父さんの意見はこうだ。
    病気なんてな、薬飲んで寝ればすぐに直る。
    医者は、何するかわからないからな。
    俺が倒れても救急車は呼んでくれるな。

    お母さんの意見はこうだ。
    今時の医療は、すごく進んでいるんだから、
    身体の具合がちょっとでも悪かったら、病院に行った方がいいわ。
    お医者さまがわからない事なんてほとんどないわよ。

    そのとき、こんな事があった。
    父が、満員電車の中で、心臓発作で倒れたのだった。
    その後、救急車で運ばれた病院の一連の対応が、
    とても素晴らしく、父は何事もなかったかのように健康体にもどった。

  • #14

    佐伯 悠河(小林亜紀) (日曜日, 29 6月 2014 20:21)

    「欲望と現実と」

    田中さんの意見はこうだ。
    「今日の昼飯は、絶対ファイトステーキハウスのステーキランチだ!」
    佐藤さんの意見はこうだ。
    「いいや、イケイケカレーの特盛セットのほうがいいに決まってる!」

    そのとき、こんなことがあった。
    総務部の鈴木さんが通りかかり、言い争う二人に声をかけたのだ。
    「あ、田中さん、佐藤さん、今週末の健康診断の問診票とメタボ診断申込書、今日中に出してくださいね」
    鈴木さんはそう言うと、にっこり笑って去っていく。

    「・・・・・・今日は千住庵のざるそばにしておくか」
    「・・・・・・そうだな」
    二人はスーツがはちきれそうなほどふくらんだ下腹をなでながら、力なくそう言い合った。

  • #13

    蘭子(佐藤晶子) (日曜日, 29 6月 2014 17:19)

    「2人のママ」

    キコちゃんママの考えかたはこう。
    「一刻も早く保育園を見つけて仕事に復帰したいの。子供は可愛いけど、家で子供と2人きりで過ごす生活なんてつまらないし、自分のものを自由に買えないなんて絶対にイヤなのよ」

    蓮くんのママの意見はこう。
    「私はせめて幼稚園に入るまでは蓮と一緒に居て、しっかりと子育てをしたいわ。その方が子供にとって良いような気がするの・・・」

    キコちゃんママは、保育園の抽選に見事当り、職場復帰をした
    蓮くんのママはリトミックにプレスクールに、ママ友と子供を交えてのランチと、毎日が忙しい。

    数年後、2人のママの状況は変化をしていた。
    キコちゃんママの、職場が倒産したのだ。
    思うように仕事が見つからず、自宅で毎日パソコンに向かっているうちに、キコちゃんママはネットで仕事をすることを思いつく。
    収入は会社勤めをしていたころの倍近くになり、今は自分のノウハウを情報商材にして販売をするビジネスに着手している。

    一方、蓮くんのママはというと、パパと離婚をすることになった。
    パパに彼女が出来ていたのだ。
    「子供のため」が口癖の蓮くんママは、パパにまったく気持ちが向かわなくなっていた。

    悔しさと絶望感で何もする気が起きずにいると、メールが届いた。
    差出人はキコちゃんママ。
    新しいビジネスの案内メールだった。

    「何よ、こんな時に」とメールを消去するつもりが、その手を止めた。
    これは、もしかしたらチャンスなのかも。
    蓮くんママは、キコちゃんママからのメールをじっくりと読み出した。

  • #12

    星野ゆか (土曜日, 28 6月 2014 18:55)

    『男の幸せ』

    ヒロの意見はこうだ。
    「妻には子どもができてもずっと働いてほしい。何故なら、俺の給料だけではやっていけないから。収入が増えたほうがいい生活ができるし、自由に使えるお金があったほうがお互いのストレスも減る。」
    マサの意見はこうだ。
    「そうかな?今は子どもがいないから妻も働いていいと思うけれど、もし妻に子どもができたら仕事を辞めて育児に専念してほしい。何故なら、子どもにたっぷりと愛情を注いでほしいから。子どもができたら生活は大変になるけれど、僕が頑張ってお金を稼いで妻と子どもを養うつもりだ。」

    その時、こんなことがあった。
    ヒロは大阪へ、マサは福岡へ栄転になった。
    その後、ヒロとマサの妻が妊娠した。
    マサの妻は、もともと仕事に未練がなかったので、すぐに仕事を辞めた。
    マサは、妻とお腹の子どもと3人で福岡に行き、新たな生活をスタートさせた。
    ヒロの妻は、激怒した。
    「は?何で私が、あなたと一緒に大阪に行かなきゃいけないわけ?!私は今の仕事が大好きだし、私はここで子どもを産みたいの!そもそも、あなたは結婚するとき『今の仕事をずっと続けてほしい。』と言わなかった?このマンションは誰が払っているわけ?!私が仕事を辞めたら今の生活ができなくなるでしょうが!仕事を辞めてマンションを手放すなんて私は絶対に嫌!私には私の生活があるの!だから、一緒に大阪に行くことはできません。子どもは私が育てますから!」
    予想以上の激怒ぶりでヒロは困惑したが、彼女の言うとおりだったのでヒロは何も言えなかった。
    結局、ヒロは1人で大阪に行った。

    3年後の2人・・・
    マサは順調に出世していき、妻と息子と3人で幸せに暮らしていた。
    ヒロは単身赴任生活を過ごしていたが、妻が子供の父親と一緒に暮らしている事実を知った。
    妻と男への復讐を誓ったヒロは妻を脅し、億単位の慰謝料と引き換えに離婚へ応じた。

    男の幸せは妻次第・・・。

  • #11

    星野ゆか (土曜日, 28 6月 2014 18:48)

    『男の価値』

    美智子の意見はこうだ。
    「男の価値は、お金で決まるのよ。お金があったら生活の心配をしなくていいし贅沢な暮らしができるわ。」
    涼子の意見はこうだ。
    「違うわ。いくらお金があっても顔が良くなかったら、どんな子どもが産まれるか分からないじゃない。男の価値は、お金じゃなくて顔で決まるのよ。」
    リエの意見はこうだ。
    「2人とも大事なことを忘れているわ。いくらお金があってもいくら顔が良くてもDV男や浮気性だったら悲惨よ。男の価値は、誠実な心で決まるわ。」

    その時、こんなことがあった。
    美智子は有名な起業家と、涼子はイケメンモデルと、リエは小さな会社の社長と結婚した。
    美智子の夫は、倹約家で家計を握っていたため、美智子は思うような贅沢ができなかった。
    涼子の夫は、交友関係が広く毎晩家をあけていたので、涼子は寂しさから複数の男と浮気するようになった。
    1年後、2人は離婚した。

    美智子「男の価値はお金ではなくて、誠実な心よ。いくらお金があっても幸せじゃないわ・・・。リエが言ったとおりだったわ。リエは未だにご主人とラブラブらしいわよ。」
    涼子「そうね~男の価値は顔ではなくて誠実な心だわ。いくら顔が良くても性格が良くないと幸せじゃないわ・・・。リエと結婚してからご主人の会社は大きくなって有名な大企業にまでなったそうよ。」
    美智子「まさかあのご主人がね・・・。そういえば、リエから妊娠報告のメールが来たわ。幸せそうで腹がたったわよ~。」
    涼子「私にも来たわよ~丁寧にツーショットまで添付されていて、正直いい迷惑だわ。ムカムカしたけれど、リエは男を見る目があったのよね・・・」

    2人はため息をつきながら、同時にケーキを食べた。

  • #10

    鵜養真彩巳 (土曜日, 28 6月 2014 00:06)

    「僕の将来について」

    パパの意見はこうだ。
    「体操選手になって、東京オリンピックを目指せ!」
    ママの意見はこうだ。
    「将来、ひとの役に立つためにうんと勉強しなさい。お医者さんになりなさい。」
    僕はなんだかよくわからないまま、毎日勉強し運動をした。

    そして僕は、15歳の誕生日に運命的なめぐり合わせに遭遇した。じいちゃんが、初めて僕をカウンターあるお寿司屋さんに連れて行ってくれたときのことである。そこのお店では、日本人も外国人もみな楽しそうに食事をしていた。そして何より、そこのお寿司がいままで食べたことのない美味しさだった。
    「じいちゃん、ここのお寿司、回転寿司よりずっとうまいよ。ぜんぜん違う。」と小声で言う僕に、
    「そうさ。ここの大将は長野オリンピックの時、その腕を見込まれて選手村で寿司を握っていたことがあるぐらいだからね。」
    そのとき、僕は初めてパパとママが言っていることが、わかった。

    そして、2020年の東京オリンピック。僕は医者にはならなかったが、世界中の人のために寿司職人としてオリンピック選手村で働いている。

  • #9

    秋カスミ(佐藤亜矢子) (木曜日, 26 6月 2014 00:03)

    『借りるか買うか』

    ハルの意見はこうだ。
    「都内でマンションに住むなら、賃貸が気楽でいいわよね。ライフスタイルに合わせて引っ越しできるし。」
    マイの意見はこうだ。
    「そんなことないわよ、賃貸なんて高い家賃をドブに捨てるようなものじゃない。やっぱり分譲よ。都内なら買ったときより高く売れることもあるのよ。資産価値の高いところならね」

    そのとき、こんなことがあった。
    マイの夫が突然のリストラにあったのだ。夫は外資系コンサルに勤めていて、年収は1000万を超えることもあった。贅沢な暮らしぶりが、自分では贅沢とも思わないほど日常になっていた。無職の夫はハローワークに行くこともせず、ぶらぶらしている。

    2年前に買った杉並のマンションのローンは月々18万円。払い続けるかローン残してマンションを手放すのか。
    パートの求人広告を手にしながら、「賃貸が気楽でいいわよね」というハルの言葉が頭をよぎった。

  • #8

    翔一(篠木 謙一) (火曜日, 24 6月 2014 00:06)

    『大繩』

    女子の意見はこうだ。
    「体育祭の大縄跳びで学年一位をとりたい。そのためにも練習を頑張ろう」
    男子の意見はこうだ。
    「別に興味ない。それに足を引っ張る奴がいるから練習なんか面倒だ」
    本来なら生徒達に解決させるべきなのだろうが、どうしたものか。
    その時、こんなことがあった。
    いつも大縄跳びで引っかかってしまう生徒が放課後に何人かと練習していた。
    「自分がみんなの足を引っ張ったことが原因で喧嘩になってしまいました。だから、こうして練習して跳べるようになりたいんです」
    翌日のホームルームで俺はそのことを生徒達の前で話した。どうするべきか話し合った結果、全員で一位を目指すことで合意し、練習を再開した。
    互いに励ましあうことも多くなり、今回の一件で生徒達の絆は強まったように見える。これなら当日も大丈夫だろう。

  • #7

    関根 雅史 (筆名:石賀次樹) (月曜日, 23 6月 2014 20:23)



    『野球それともサッカー』 

     爺ちゃんの意見はこうだ。
    「一也には野球をやらせたい。そして、将来は巨人に入団させるんだ」

     父ちゃんの意見はこうだ。
    「いや、今は野球よりサッカーの時代だ。だから一也にはサッカーをやらせたい。そして、将来はワールドカップの日本代表にさせるんだ」

     そのとき、こんなことがあった。
     一也の小学校の担任の先生が家庭訪問に来た。

    「一也君はどうも運動は苦手のようですね。でも、彼は絵を描くことはすごく得意みたいです。ぜひ絵の才能をのばすことをお薦めします」と先生は言った。

     それを母ちゃんから聞いた爺ちゃんと父ちゃんは、しょんぼりと晩酌のビールを酌み交わした。

    (了)

  • #6

    林夏子 (月曜日, 23 6月 2014 16:41)

    「お受験」

    夫の意見はこうだ。
    「大人になったら嫌でも会社や家庭に縛られて生きていかなくちゃならないんだ。今はのびのび過ごさせてやろう。近所の子と夢中になって遊んだりする経験こそ大切な宝になる。」
    妻の意見はこうだ。
    「幼児期の今こそ思考力やマナーが身につくのよ。難関校に入学できたら、お友達も一流の家庭の子女ばかりよ。一流の人間に一歩近づくわ。このまま公立に入れたらあなたのようにあの子も三流になってしまうわ。」議論は平行線だった。
    そのときこんなことがあった。
    幼稚園で子どもが友達の女の子の髪をハサミでざんぎり頭にしてしまった。理由を問い詰めると、子どもは泣きながらこういった。
    「悪い子になれば、もうお勉強しなくて良くなると思ったの。」
    この一件のあと、妻は受験の話を持ち出すことはなかった。

  • #5

    岡田那津子(おかだなつこ) (月曜日, 23 6月 2014 13:06)

    『信じる?信じない?』

    まきこの意見はこうだ。

    「ねぇ、この雑誌の占いよく当たるよ~。今月のラッキーアイテムのピンクのポーチ思わず買っちゃった。」

    あやの意見はこうだ。

    「占いなんて、本気で信じているの?ラッキーアイテム?バカじゃない?そんなの買ったって意味ないわよ。」

    そんなとき、こんなことがあった。
    取引会社の50周年記念パーティーに、担当営業であるまきことあやが訪れると、会場の隅に女性ばかりの長蛇の列ができていた。何の列なんだろう?と二人でのぞき込んでみる、そこにはテレビや雑誌によくでている著名な占い師が出張鑑定に来ていたのだ。

    占い師はあやの姿を見つけるとにっこりと笑ってこういった。

    「あら?あやさん、こんなところでお会いするなんて奇遇ね。来週、サロンでお待ちしてるわ。やっぱりそのネックレスお似合いね。私が選んだ貴方のためのラッキーアイテムですもの。」

  • #4

    マーガレット花摘(石井真紀子) (日曜日, 22 6月 2014 21:40)


    『働く?』

    鬱病で仕事を辞めた浩一は、半年が経ち焦りを感じ始めていた。
    母の意見はこうだ。
    「まだ無理して働くことはないじゃない。申請すれば障害年金だってもらえるんだし。」
    父の意見はこうだ。
    「いつまで病気のつもりでいるんだ?何でもいいからまずは働いてみろ」

    そのとき、こんなことがあった。
    父の会社が突然倒産した。父はすぐに就職活動を始めたが、なかなか決まらなかった。
    55歳の就職先はなかなか見つからなかった。
    次第に父はやる気をなくし、「眠れない」と言うようになった。
    浩一は自分と同じような症状になっていく父をみて、心理学を学び始めた。

  • #3

    関根 雅史 (筆名:石賀次樹) (木曜日, 19 6月 2014 23:09)


    『大事なのは何?』 

     杏子の意見はこうだ。
    「男性はやっぱり、見た目でしょ」
     桜子の意見はこうだ。
    「いえいえ、男の人は中身が肝心よ」

     そのとき、こんなことがあった。
     ある有名女優が婚約の記者会見を開いた。相手は外見も性格も最悪との評判の映画監督だった。
     芸能リポーターが女優に質問した。
    「監督のどこに惹かれたのですか?」
     女優は即答した。
    「そんなの、あれに決まってるでしょ、あれ。男の価値はあれよ」

     杏子と桜子は絶句した。

  • #2

    敷布団 (木曜日, 19 6月 2014 21:37)

    「わたしの離婚理由」

    「離婚よ!」
     わたしは叫んだ。
    「話し合おう!」
     と、夫が言う。
     しかしわたしは聞く耳持たずに家を飛び出した
     理由は夫の浮気。わたしは不貞を許すほど寛容ではない。
     夫から何度も着信があるが、すべて無視している。
     わたしは姉のところに来た。
     姉も夫の浮気で離婚している。わたしの味方になってくれるはずだ。
     そう期待していたのだが、夫の愚痴を言うわたしに姉はやさしく言った。
    「最も多い離婚理由って、なんだと思う?」
    「え? 相手の浮気かな? お姉ちゃんもそうでしょ?」
    「表面上はそういうことになってるけど、じつは違うの」
    「どういうこと?」
    「離婚理由で一番多いのは、コミュニケーションを取れないことなのよ。うちもそう。ほんとはわたし、離婚なんてしたくなかったんだけど、再構築の話し合いに応じてくれなくて、一緒に住んでてもまったく会話のない日が続いて、それが浮気されたことよりも悲しくて離婚を決めたの。あなたも夫が話し合いから逃げているなら、離婚すべきだと思うわ」
     それを聞いて、わたしは詰まった。
     話し合いを拒絶しているのは、わたしの方だ。どうせ夫は嘘をついて誤魔化そうとするに決まっていると思ったからだが、ひょっとしたら違うかもしれない。
     まあ、話ぐらいは聞いてもいいか。わたしはそう思い直し、スマホを手に取った。

  • #1

    高山雄大(髙荷一良) (木曜日, 19 6月 2014 19:45)

    「班はどっち?」

    権蔵さんの意見はこうだ。
    「今度新しく引っ越してくるちゅう家があるんだと。そりゃ正造さんの方で面倒見てくれや。何でも祝言をあげたばかりの夫婦らしいちゅうじゃねぇか。うちの班は10軒ほどだが、ほとんど年寄りが多いでのう。ここでのしきたりとか伝えたところで反感をもたれてもやっかいじゃ。」
    正造さんの意見はこうだ。
    「いやいや、権蔵さん。わしの班はどうしたわけか男のひとり暮らしが多くてな。先日も甲斐性なしが離婚してなぁ。若夫婦なんぞをうちの班に入れたらやっかみがすごくなってしまうがな。下手すると出歯亀になる輩が出て来てもおかしくない。そうなりゃ村の評判はがた落ちだ」
    2人は押し付け合いをしばらく続けた。

    その時、雷蔵さんが駆け込んできた。
    「権蔵さんいるかや。…、おっ正造さんもいたんか。いいあんばいだ。実はな、今度村に
    くる若夫婦。何でも都会で流行っている宝くじが当たったとかでそりゃもうすごい金持ちだそうだ」

    「なにっ、そりゃホンマか」
    「あれっ、そりゃすごい」
    権蔵さん、正造さん、それぞれ声が裏返るほどの驚きようだ。
    「ぜひ、うちの班で面倒見てあげるがな」
    「いやいや、ここはわしの出番だな」
    2人は延々と引き受け合戦を続けたそうな。