ビジネスコラムを書いてみよう!

高橋フミアキの文章スクールでは、

参加者が力を合わせて、

ビジネス書を出版するというプロジェクトを実施しています。

 

 

タイトルは

 

『会社を辞めたいと思ったら読む本』(仮)です。

 

 

書いた原稿は、

下記の掲示板に貼り付けてください。

 

名前は本名とペンネームと、

両方書いてください。

 

 

本名しかない場合は、

その名前を書籍に掲載します。

 

 

文字数は自由です。

 

短くてもいいし、

長くてもかまいません。

 

思いっきり書いてください。

 

力作をお待ちしてますね~~

 

 

コメント: 7
  • #7

    鵜養まさみ(PN.鵜養真彩巳) (火曜日, 21 10月 2014 13:56)

    「会社を辞めたいと思っている仲間たち の話」

     のび太はため息を吐いた。オフィスを出る前に先輩に酷く叱られたのだ。のび太は今24歳。入社一年目になり、「もう新人ではないんだぞ!」とハッパをかけられた。そうはいっても、今の自分ではどうしたらいいのだろう。
    「ドラえもんの道具、欲しいなあ。」
    懐かしんでみても、もうあのネコ型ロボットはここにはいない。自分はいつも上司に怒鳴られている、本当に役に立っているのだろうか。会社を辞めたほうがいいのだろうか。のび太はまたため息を吐いた。
     彼はJR線のN駅で降りると、待ち合わせのスターバックスへ向かった。辺りはすっかり暗くなっている。今日は仕事帰りに、幼馴染みと会う約束をしていた。店内はジャズが流れ、コーヒーの香りが彼の沈んでいた気持ちを少し和らげた。カウンターでカフェモカを注文すると、そのまま2階へ向かう。金曜日の夜にしては空いており、みんながどこに座っているかすぐに判った。
    「やあ、久しぶり!遅れてごめんね。」
    のび太は空いている席に腰を下しながら言った。隣にはしずかちゃんが、昔と変わらない笑顔で挨拶する。3卓繋げたこのテーブルには、彼女をはさんでジャイアンが座り、向かいにスネ夫と出来杉君がいた。昔はよく遊んでいたのに、こうして全員で集まるのは久しぶりだ。
    「のび太の遅刻は相変わらずだねえ。」
    皮肉たっぷりにスネ夫が言うと、みんながどっと笑う。一瞬で昔に戻ったようだ。
     ひとしきり思い出話で盛り上がると、出来杉君が言った。
    「今日はみんな集まれてよかったよ。仕事はどう?」
    小さいころから優秀だった彼は、現在大学院で心理学を学んでいる。今日は出来杉君から声をかけてくれて、集まったのだ。
    「実はよ、俺、もう仕事辞めたいんだ。酷い会社だぜ、あそこは…。」
    ジャイアンの顔が曇った。
    「家電量販店で働いているんだけどよ、あそこは絶対ブラック企業だぜ。タイムカードを勝手に書き換えて、残業してないことにされていたり、上司から延々と説教されたり。」
    しずかちゃんもポツリと呟いた。
    「私、本当は幼稚園の先生になりたかったの。就職できなくて、今は契約社員よ。でも幼稚園の先生になれたら、職場で嫌な思いをしなくても済んだのかな。」
    「僕なんか、先月で会社を辞めたよ。」
    スネ夫はなぜか勝ち誇ったように言って、みんなをみつめる。
    「僕の上司は、人の扱い方を知らない奴だったんだ。僕はデキる人間なんだぜ。それなのに雑用ばっかりやらせて、まったくやる気を無くすよ。他に僕のやる気と才能を認めてくれる会社はないのかなあ。」
    スネ夫は一気にまくし立てた。その様子を黙って見ていた出来杉君が、のび太に尋ねた。
    「のび太君はどうだい?」
    「僕は…。」
    彼は言葉に詰まった。自分はそれ程、切羽詰った状況ではないのかもしれない。
    「僕は建設会社の総務部に入社をしたんだ。みんなみたいにはっきりした不満はないんだけど。」
    半分減ったカフェモカを見つめながら話を続ける。
    「僕には何ができるんだろうかって考えちゃうんだよ。上司には、もっとしっかりしろって言われるんだけど、本当に僕は会社の役にたっているのかな。」
    のび太は惨めな気持ちで、カフェオレを啜った。
    「のび太さん、そんなに思いつめないほうがいいわよ。」
    「そうだよ、そう落ち込むなって。」
    「おまえばっかりが悪いわけじゃないよ。」
    みんなが口々に励ます。
    「私の上司なんか、忙しいのかもしれないけど、何を聞いても「自分で考えて」しか言ってくれないのよ。私、社員研修すら受けてないのに。それでミスをすると、使えない奴だって、厭味を言うんだから。」
    しずかちゃんは、フラペチーノの生クリームをかき混ぜながら言った。
    「うちの社長も売上の成績が悪いやつに、延々と2時間も説教だぜ。」
    ジャイアンが顔を顰める。スネ夫は肩をすくめながら言った。
    「みんな、そんな会社早く辞めちゃいなよ。人生は短いんだ。無理して合わない仕事を続けることないって。」
    仕事に不満があるのは、みんな同じようだ。しかし、のび太はスネ夫に同意する気持ちにはなれなかった。三人は延々と会社や上司の悪口を言い続ける。出来杉君だけは、じっとみんなの意見に耳を傾けていた。
    「あ、もうこんな時間!」
    突然しずかちゃんが腕時計を見て立ち上がった。
    「ごめんなさい、私これからヨガに行く時間なの。ストレス解消してくるわ。今日はみんなに会えてよかった。またね!」
    仕事用のバックと、スポーツバックを手にして、彼女は颯爽と行ってしまった。
    「よし、それなら4人で飲みに行くか!」
    ジャイアンが景気良く誘ってきた。
    「ごめん、僕は明日研究室に行かなくちゃならないから。」
    「ぼ、僕も明日朝から予定が入ってるから。」
    下戸ののび太はとっさにウソをついて、ジャイアンの誘いをかわした。スネ夫が恨めしそうな顔で二人を見ながら、ジャイアンと二人でスタバを後にした。
     テーブルには、のび太と出来杉君の二人が残された。ちょっとだけ気まずい雰囲気が流れる。外は金曜の夜を楽しむ人々が行き交い、気がつくと店内はだいぶ混み合っていた。
    「のび太君が、一番頑張っているようだね。」
    突然出来杉君が口を開いた。なんのことか、よくわからない。
    「ごめんね、実は今日みんなに集まってもらったのは、僕の研究のヒントにしたかったからなんだ。」
    「どんなこと?」
    「社会人1年目の人たちが、どんな様子なのか知りたかったんだけど。」
    出来杉君は申し訳なさそうにしていたが、のび太をみると、にっこり微笑んだ。
    「みんなが会社や上司のせいにして、会社を辞めたいなんて言っていたのに、君だけは、自分に何ができるか?って考えていたよね。」
    「だって僕、一応正社員として働いているし、残業代だってちゃんともらっている。上司が毎日怒るのも、僕に原因があるわけで…。みんな程、ひどい職場じゃないなって思ったから。」
    出来杉君は一冊の本を取り出した。
    「これ、今僕が読んでいる本。アドラー心理学を研究している岸見一郎って人の本なんだ。この前インターネットに彼のインタビューが載っていたんだけど、カウンセリングに使われる三角柱という考え方があるんだって。あ、こんな話、退屈かな?」
    今度はのび太が笑いながら、大丈夫だよと伝えた。じゃあ、と言って出来杉君が座り直した。
    「三角柱の一つの面には『かわいそうな私』、もう一つには『悪いあなた』が書いてある。カウンセリングを受けている人は内容によって、この三角柱を回しながらどちらかの面について話している。ここまで、わかる?」
    「えっと、例えばスネ夫の話だと『上司から理解されない可哀そうな僕』で、『スネ夫を理解しない悪い上司』になるのかな?」
    「たぶんそうなるね。でも、そればっかり考えていてもなんの解決にもならない。まあ、飲み会でなら盛り上がるネタだけど。そこで、カウンセラーは隠れている三つ目の側面に気付かせるんだ。」
    出来杉君は冷えきったコーヒーを口にした。
    「そこには、『私には何ができるのか』と書いてある。カウンセラーが、解決方法を一緒に考えましょうと提案するんだね。」
    彼は空になったコーヒーカップを置いて、アドラー心理学の本をかばんにしまった。
    「のび太君の場合、自分でもうそこに気付いているんだよ。」
    のび太はポカンと話を聞いていたが、だんだんと照れくさく感じてきた。
    「すごいね、出来杉君。カウンセラーみたいだ。」
    「ありがとう。でも、僕も研究室じゃ先生に怒られっぱなしさ。みんな似たり寄ったりだね。僕も何ができるのか、もう一度考えなくちゃならないよ。さあ、もう帰らないと。」
     二人は後片付けをして、店の外で別れた。N駅まで歩きながら、のび太はもう一度今日の話を反芻した。今の僕には一体何ができるのだろうか?
    「…とりあえず、月曜からコピーとファイリングは進んでやろうかな。」
    Suicaの定期券を改札にかざすと、彼は足取り軽くホームへの階段を駆け上がっていった。

  • #6

    石橋弘至(猫田にゃーお) (土曜日, 11 10月 2014 19:11)

    『会社を辞めたいと思っている君へ』

    そうか、やめたいか。自分で色々考えたんだろ。先輩ひどいよな。俺もな、職場が変わっても同じような人がいて、なぜ自分はこんな風になるんだろうと思ったこともあるよ。でもな、さすがに歳を重ねるとな、ふと、昔のあれは自分が悪かったんだと気がつくときがあるわけよ。ああ、あれは自分の接し方がよくなかったんじゃないか、表現がまずかったんじゃないかってね。ふと気が付くわけよ。そんなとき自分の能力も上がってるんだけどね。君入社1年目だろ。そういってもわかんないわな。辞めるのもいいよ。でもこれだけは守れ。人に後ろ足で砂かけるような辞め方だけはするな。社会人として礼節をつくして気持ちよく辞めろ。何十年もするとな、人生が一回り巡って、またその人たちと会うかもしれないからな。君が思っているよりはこれからおもしろいことが起きるぞ。がんばれな。

  • #5

    関根 雅史 (筆名:石賀 次樹) (金曜日, 10 10月 2014 22:55)


    『会社を辞めたいと思っている君へ』

     うん、話を聞いていると確かに君の上司や会社にも問題はあるね。でも、一方で君にも改善点はありそうだ。会社を辞める前に少しだけ考えてみてほしい。なぜ上司が君を叱るのか。特に考えてほしいことは、君に叱られる原因が全然ないのかという点だ。これに関しては、できれば周囲の人の意見も聞いてみよう。それでもし、君にどこも直すところがないというのであれば、すぐさま今の会社を辞めたらいい。
     しかし、少しでも改善点が見つかったのであれば、まずはそこを直すために全力を尽くすことをおすすめしたい。そのあとで、改めて会社を辞めるか辞めないかを検討しても遅くはないと思うよ。なぜなら君が自分の改善点を直した暁には、上司の態度も変わっているかもしれないからだ。いや、それ以上に君自身が自分の大きな変化に気づくだろうと私は想像している。

     私がこんなことを言うのには訳があるのだよ。実は自分自身がそういう体験をしてきたのだ。
     私は今の会社に入る前、二回転職している。一番目と二番目の会社を辞めた理由は、ほとんど現在の君と同じものだ。そして、今の会社も入って数年で辞めたくなった。なぜかというと、何を隠そう後輩よりも上司に叱られることが多くなったからだ。それも全く同じ仕事内容で。こんな情けないことはないよね。
     でもそのときふと気づいたんだ。「これって自分に問題があるんじゃないの?」と。――もしかすると今のままの自分では、どこの会社に行っても同じことを繰り返すだけなのではないか。
     そこで私は恥ずかしながら一念発起して、いちばん優秀だといわれている後輩のマネをすることにした。出社時間、仕事前の準備、仕事を楽しむ姿勢など、自分にない部分で吸収できることはすべて盗んでやろうと遮二無二に取り組んだ。
     すると半年後、私を取り巻く環境は一変した。まず、上司から叱られることがほとんどなくなった。それどころかしばしば褒められるようにさえなった。そして、これは全く信じられないことなのだが、あるとき私が手本としてきた後輩から、「早く先輩みたいになれるよう俺も頑張ります!」と言われたのだ。――おい、一体全体どうなっちまってんだ、とそのときは思ったよ。
     しかし、しばらくしてようやく気がついたんだ。実際には、環境は何も変わってなどいない。変わったのは自分の方なのだと。

     さて私は今、三番目に就職した会社の代表取締役をしている。信じられるかい? 君のように会社を辞めたいと思っていた人間が、その会社の社長になっているんだ。ちなみに、私が手本とした例の後輩は、専務取締役として私を支えてくれている。
     グッドラック。

    (了)

  • #4

    本名:髙荷一良 ペンネーム:高山雄大 (水曜日, 08 10月 2014 16:17)

     村人たちのたまり場、「喫茶とうへんぼく」
    今日もなじみの徳さんと耕さんがにぎやかに喋っている。そこにひとりの若者が入ってきた。肩を落としていかにも悩みを抱えているといった風だ。
    「よう、にいさん。若いのに元気がねえなぁ。そんな時はここの珈琲を飲むと元気がでるぜ」
    すかさず徳さんが話しかける。
    「徳さん、なんだよ、珈琲かよ。野暮だねぇ。こういう時はな、酒って決まってるんだよ」
    耕さんが合いの手を入れる。
    「でもまだだめだ。夜の時間までは珈琲ってことよ、なぁあんちゃん」
    「は、は……い、ありがとう、ございます」
    若者はいきなりの威勢の良い声にびっくりして返答がしどろもどろになっている。
    「で、なんだ、そんなしけたつら、ここには不似合いだ。何かたまってんなら言ってみな」
    徳さんは、勢いよく肩をたたいて話しかける。
    「え、まぁ。でも、……」
    「いいってことよ。ここは何でもいえる場所なんだ。だからと言ってここに集まるやつらは、とんちんかん野郎が多いから気の利いた話などできねぇがな」
    耕さんが場を盛り上げる。
    「は、はい」
    若者はその勢いに押されるようにポツリポツリと話し始めた。

    「実は今、会社を辞めようと思っているんです」
    思わず、徳さんと耕さんが顔を見合わせる。と同時に、奥からとうへんぼくの主人燦太郎が登場してきた。
    「ほう、それは穏やかじゃありませんね」
    燦太郎が口をはさむ。
    「就職してもうすぐ1年になるのに、いまだに叱られているばかり。もうほんとにいやになっているんです」
    「そりゃいじめかい?いじめる奴はこの徳がゆるさねぇよ」
    「すぐそれだ、徳さんは。短気はいけねぇ。ここは話し合いでいかねぇとな」
    耕さん、すかさず徳さんをなだめる。
     
     2人のやり取りを聞いていた若者は、少し元気が出たらしく珈琲に口をつけた。ほろ苦い液体が喉にゆっくり落ちていく。
    「ほかにも仕事ができないやつがいるのにいつも自分だけ呼び出されて説教されるんですよ。いやになっても不思議じゃないでしょう?自分だって必死にやっているのに。確かに営業成績は良くないですけど、少しは評価されてもいいじゃないですか」
    珈琲が合図だったかのように不満がほとばしり出た。
    「なんだ、元気になってきたじゃねぇか、若いの。人生なんて1度きりだ、そんな会社辞めちまえってんだ」
    「また、徳さん、考えなしに。そんないきなり辞めちまえと言っても次はどうするんだよ。先に次の働き口探しとく必要があるんじゃねぇの」
    「そんなの必要あるか。辞めてから考えりゃいいんだよ。今の世の中、働こうと思えばいくらでもあらい」
    「だからだめだってんだよ。辞めてから考える?それこそだめだ。そういう輩に限って次もダメ、俺には合わないって職を転々とするんだよ」
    「別にすってんコロコロてんてんとしたっていいじゃねぇか。男一匹、どこにいっても食っていけるわい、と開き直るぐらいの心意気が必要だってことよ」
    この2人、若者はそっちのけでああだこうだと言い始めた。

     その時、燦太郎が若者に声をかけた。
    「おにいさん、大変だねぇ。仕事を初めて1年だっていうのにね。叱られてばかりじゃいやになっても仕方がないかも知れないね」
    「えぇ、いっそ辞めてしまえば違った世界が見えるかなぁと思って」
    店主は、微笑みながら若者の話を聞いている。
    「そうかそうか…。で、叱られるって言ってたけど、それはどんな時?」
    「先輩からお得意先の資料用意しとけと言われるのはいいんですけど、どんな資料を用意しておけばいいのか分からない時があって…。聞くと、自分で考えろとか言われるし。必死に考えて持っていったら違うと言われ、遅れると遅いと言われ、もうどうしていいんだか…。契約が取れなかった時などは、全部自分のせいだと言われた時もあります」
    「そうか、君は大したもんだねぇ」
    「全然ですよ。自分の仕事なんかダメです。ダメダメですよ」
    「いやね、今どき言われたことすらあまり進んで取り組まないのに、君はいろいろ考えたり、しっかり資料を作ったりしてね。その努力はすごいと思うよ」
    「えっ、……」
    若者は、店主の言葉に思わず次の言葉がつげなかった。鼻の奥がつんとして涙が浮かんできたのだ。
    「いや、実は私も君と同じような時があってね。研修期間は1週間。すぐ現場に放り出されて、はじめての仕事が売掛金の回収だったんだよ。払った払わないのやり取りから、次第にお前の会社は金銭管理がなっとらんとお説教されてね。もちろんお客様の言う通りなんだけど、きつかったなぁ。でね、そのまま回収できないと何をやってるんだと上司に詰め寄られる日々だ。当時は無我夢中でさ。もう必死になって駆けずりまわったもんだよ」
    「マスターにもそんな経験があったんですか」
    若者は、にこやかに話すとうへんぼくの主人を改めて見つめなおした。白いものがまじった髪、ややたれた目じりに刻まれた皺には、そんな秘密が隠されていたのかと思った。

    「よぉ、若いの。ここはな、みんなそれぞれ生きてきた歴史ってものを持ち寄って、笑って、話して、時にはケンカして、次への活力にしているんだ。お前さんも今日だけじゃなく、また来てみな、な」
    徳さんがいつになく真剣なまなざしで話す。
    「そうだな。人は、悩んだ時、何かを決めなきゃいけない時、本音をさらけ出せる場所が必要なんだよ。俺もそうだし、徳さんだってそう、誰だってそうさ」
    耕さんが話終わるか終らないうちに、ドアを勢いよく開ける音が聞こえた。

    「燦太さ~ん、もう夜の時間だから看板裏返しておいたよ。これからの時間は「酒盛りやとうへんぼく」に変身ね。もう喉がカラカラよ。キンキンに冷えたビール頂戴。大ジョッキね。…くそぉ、あの課長、セクハラばっかりしてんじゃねぇよ。たまにはこのミカにしてみろってんだよ」
    悪態をつきながら入ってきたのは、とうへんぼくのマドンナ、姉御肌のミカさんだった。
     
     若者は、決意したように立ち上がり、
    「自分は元気、山田元気と言います。また、寄らせて下さい。皆さん、ありがとうございました」

    「いつでもいらっしゃい。元気さん。大事なことを決断する時は、まず自分だけで考えすぎないことだ。もちろん最後は自分で決断するんだけど、思いつめちゃいけない。とうへんぼくは、いつも待ってるよ。あ、それと、君の大事な人たち、家族や恋人にもきちんと話してな。焦るなよ。でも君の決断は応援するぞ」
     燦太郎は、これから新たな道を探っている山田元気という若者にエールを送った。

     徳さんと耕さんは、笑顔で見送っている。ミカは口に泡をつけてビールをもう一杯と叫んでいた。

  • #3

    関澤洋斗 関沢リンダ (日曜日, 05 10月 2014 21:15)


    【宿題提出】
    「24歳の入社1年目の男性が会社を辞めたいと言っています。上司に叱られてばかりでうんざりしているのです。彼に、どんなアドバイスをするか、を文章にしてみましょう」

    どれくらいの気持ちで会社を辞めたいって言っているの?
    中途半端な気持ちでは言ってはいけないよ。

    体調を崩したり、人間不信に陥ったり、自殺したいって思ったり、
    そこまで窮地に追いつめられているのなら、その会社を辞めたほうがいいのかもしれない。

    だけど、仕事を辞めた後の環境が今の会社よりも良いなんてことは誰にも分らない。
    もしかしたら、この後の環境のほうがもっと苦しくて、つらい思いをするかもしれない。

    そうしたらまたその会社を辞めるのかい?

    何度も何度も同じことを繰り返すのかい?



    不平、不満だけで辞めることだけは間違っていると思う。

    「お前の能力だったらうちの会社じゃやっていけない」
    「周りに迷惑だから会社を辞めろ」
    「仕事する時間あるなら転職先を探せよ」

    私が入社一年目の頃は毎日こんな言葉を浴びせられたし、

    「お前の存在そのものに腹が立つ。うざい」

    とまで罵倒された。

    それでも何とか耐えながら、仕事に奔走した。

    先輩に言われた暴言の数々を忘れず、絶対にこいつらには負けないと思ったからだ。

    自分で言うのもなんだけれど、今ではその会社で1,2を争う優秀な人材と評されている。

    このままいけば役員くらいには出世するんだろうけど、今期でこの会社を辞めることにした。
    自分の可能性に賭けてみようと思ったからだ。

    もしかしたら、新しい環境はもっと苦しくて、つらい思いをするかもしれない。

    でもきっと問題ない。どんなに苦しく、つらい思いをしても、また負けないと思うだろうから。

  • #2

    土井葉子 キッチンヨウコ (日曜日, 05 10月 2014 17:45)

    君はもう疲れて「これ以上耐えられない。」と思っているのだろうね。休む必要があれば休暇とるなど会社から少し離れてみるのも良いかもしれない。

    君の上司はどんな思いで君に言葉をぶつけたのかな?
    怒りと勢いで感情的に自分の為に怒ったのか、それとも君のために愛をもって心を鬼にして叱ったのか。

    入社2年目のH君は、営業で当然厳しいノルマを課せられていた。しかも毎日キレては延々と怒鳴り散らす上司に耐え、なんとか実績を出そうと頑張った。
    やがてH君は身体に支障をきたし、上司のことを考えるだけで呼吸も苦しくなり、会社に行く気力を無くし2日間休んでてしまった。
    3日目にこのまま”退職”の文字が浮かんだが彼は決心した。「正直に話そう、それでクビになったとしても」と。

    翌日彼は直接社長に自分の思いのたけを伝えた。以外にも社長は「なんで早く言わなかったの?部署を変えてやってみるか?営業じゃないから給料下がるけど。」と提案してくれた。

    接客好きのH君は営業から離れることに抵抗感はあったものの、とりあえず提案を受け入れた。
    蓋を開けてみれば、キレる上司からは離れ、出張や取引先との得意な交渉なども任され、仕事は大変だがやりがいのある楽しいものになっていた。しかも1ヶ月後、給料は変わっていなかったのである!!
    H君にとって意外な展開となった。

    あれこれ一人で悩んだり、不満ばかり並べるので無く、本音を正直に伝えることで、本来君の進む道を引き寄せることもあるんじゃないだろうか。

  • #1

    長谷川知宏 (火曜日, 30 9月 2014 13:57)

    ペンネーム
    文笑家 長谷川

    【宿題の提出の件】
    (課題)
    「24歳の入社1年目の男性が会社を辞めたいと言っています。上司に叱られてばかりでうんざいりしているのです。彼に、どんなアドバイスをするか、を文章にしてみましょう」

    (▼以下回答文章)
    今、君の中ではいろいろと納得できない部分や、
    「何故こんな仕事をしているんだろう、自分がやりたかった仕事はこんなんじゃないのに」といった感情がいろいろと渦巻いていると思う。

    君が入社した時の、あの希望に満ち溢れた日と比べて、
    現実とかけ離れた毎日にうんざりしているのかもしれない。

    そんな君にただ一つ、声をかけてあげられるとしたら、
    「もし、何の制約もなければ、本当はどうなればいい?」と自分に説いてみるということだ。

    「もし、何の制約もなければ、本当はどんな仕事がしたい?」
    「もし、何の制約もなければ、本当はどんな毎日を過ごしたい?」

    僕も君と同じ歳には、同じように悩んでいたよ。

    しゃべることが苦手なのに、
    営業に配属されてまったく売れない日々・・・。

    同期がどんどん契約を進めていく中、
    売れない焦りとやりたくもない仕事を続けさせられる
    毎日にだんだん無気力になってきてしまった。

    でも、ある日ある人に教わったこの問いを、
    毎日問いかけて、紙に書き出したんだ。

    そしたら、自分がやりたいことは、
    文章を書くことを仕事にしたいということだった。

    このことに気が付いてから、
    営業トークから営業の流れを
    文章に書き出してみたんだ。

    そしたら、その月になんといきなりトップを取ってしまったんだ!

    そこからさらに文章力を生かして、
    文章力でモノを売ってみようと思ったところ、
    これもまた大当たり!

    もちろん、人によって強みは変わってくるから、
    自分が出来たことは君には当てはまらないかもしれない。

    でも、
    「もし、何の制約もなければ、本当はどんな仕事がしたい?」
    「もし、何の制約もなければ、本当はどんな毎日を過ごしたい?」
    と自分に問いかけることで、
    自分が本当にやりたいこと、得意なこと、強みが分かったんだよね。

    だから、少しずつでいい。

    どうせやめるなら、最後にこの問いかけを、
    僕と一緒にやってみないか。

    君の中には必ず原石が眠っている。
    その原石を一緒に見つけ出そうよ。