前世療法とは?
前世療法とは、催眠療法の一種であり、人間は死んでもまた生まれ変わるという転生論を前提としています。
退行催眠によりクライアントの記憶を本人の出産以前まで誘導し、心的外傷や心のブレーキなどを取り除くことができるとされています。
前世療法の第一人者は世界的権威のブライアン・ワイス博士です。
ワイス博士はこう言っています。
「我々の使命は学ぶことである。
知ることによって神に近づく。
我々はほとんど何も知らない。
知ることによって我々は神に近づき、その後に休息することができる。
それから、我々は人々を教え、助けるために戻ってくるのだ」
私たちが肉体を持ってこの世に生まれてくるのは学ぶためです。
自分の学ぶべきことを学び終わって卒業するまで輪廻転生を繰り返します。
そして、学んだことを人々に教え、助けるために、また肉体を持って生まれてくるのです。
私たちは科学は万能だと信じ込まされてきました。
科学的に証明されないものは信じてはいけないと洗脳されてきたのです。
心理的なトラブルまで、私たちは科学で解決しようとしています。
精神科の分野では薬を投与する治療が主流です。
うつ病になり病院へいくと大量の薬をもらいます。
薬を飲んだ人は、躁状態を抑えるために、まるで夢遊病者のようなうつろな動きをします。
呂律も回りません。
そして、薬を飲み続けると肝臓を悪くしてしまいます。
薬の弊害がいたるところで出ています。
私たちは、科学技術が発達すれば、人類の問題はすべて解決するだろうと信じ込まされてきました。
病気、貧困、悲惨、苦しみから逃れる道を科学技術が与えてくれるだろうと、信じて疑わなかったのです。
しかし、科学技術だけでは、こうした問題は解決できないことを私たちは知っています。
賢明なあなたならご存知ですよね?
愛のエネルギーは目に見えませんが、確実に存在しています。
輪廻転生もまた、目に見えませんが、確実に存在しているのです。
もちろん、それらは科学的に証明できません。
私たちの人生は偶然の産物ではありません。
そこには必然性があります。
私たちの人生がこうなってしまったという結果があるのなら、必ず原因があるはずです。
貧しい家に生まれてきたという結果の原因はどこにあるのでしょうか?
結婚できないという結果の原因はどこにあるのでしょうか?
こういう性格になったという結果は、どこに原因があるのでしょうか?
人生は、私たちの学びと進化を高めるために注意深く設計されています。
私たちは、両親を自分で選びます。
これまでの転生で縁のあった魂を親に選びます。
子ども、青年、成人へと肉体的に成長しながら私たちは霊的にも進化していくのです。
肉体の死によって魂が体を離れたあとも、私たちは学び続けます。
いま終わったばかりの人生を回顧し、そこでの課題を学び、次の人生を計画するのです。
計画するまでに、次の3つの段階があります。
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魂が肉体を離れたあと、私たちはいくつかの段階を経験します。
一番大切な段階は、人生を振り返る場です。
ここで私たちは、いま終わったばかりの人生を回顧します。
すべての出会い、すべての人との関係を顧みて考えます。
自分が助けた人、傷つけた人、愛した人、憎んだ人、いい影響を与えた人、悪い影響を与えた人、そのすべての人々の気持ちを味わうのです。
魂は時間を超越していますので、これらのことが一瞬で行われます。
50年か90年くらいの人生を一瞬で感じ取り、その人たちの感情を心の底から味わうのです。
ここで、自分がどのように人々と触れ合ってきたかを理解します。
この段階で反省するかもしれません。
修正すべき点を見つけるかもしれません。
あるいは、うまくやっていた点を見つけて、自分を誉めてあげるかもしれないでしょう。
そして、生きていた間の自分の行動について、または、人との接し方について、この段階で多くのことを考えます。
私は、セルフヒプノを1人でやっているとき、壇ノ浦で海に沈んでいく平家の幼い王子の前世記憶が何度も蘇ってきました。
海に溺れて死んでしまい、わずか6年で終えてしまった人生を振り返り考えます。
「何の罪のないボクが、どうして殺されなきゃいけなかったんだろう?」
一緒に海に沈むお姉さまが、現在の私の娘でした。
娘の魂であるお姉さまが、
「怖くありませんよ。極楽で阿弥陀様が待っておられます。さあ、行きましょう」
と言ってくれるのです。
そのおかげで、私は喜びながら海に飛び込みます。
怖くなかったし、苦しくもありませんでした。
「この経験は何を意味しているんだろう?」
っていろいろと考えました。
「死ぬのは怖くない」ということかもしれないし、「娘をもっと大切しろ」ということかもしれない。
「争いごとはダメ」だという学びかもしれない。
そんなことをいろいろと考えました。
私たちは経験から学び、どう生きていくかを考え、いくつかの生き方のなかから選択し、行動します。
たとえば、テレビゲームばかりやっていて父親から叱られたとします。
この叱られたという経験から、いろんなことを学び考えるはずです。
「ああ、テレビゲームなんか辞めてしまおう」と考えるかもしれませんし、
「パパのいないときにゲームすればいいんだ」と考えるかもしれません。
あるいは、叱られたことでひどく父親を憎むかもしれません。
1)素直に人の指示に従ってゲームを辞める。
2)要領よくやりたいことをやる。
3)自分を叱る人を憎む。
他にもいくつかの選択肢があるでしょう。
自分はどの選択肢を選ぶかです。
それで人生が決まります。
前世では3番の「自分を叱る人を憎む」を選んだとします。
その人生がどうだったか、また同じような人生を送りたいか考え、次の人生を設計していくわけです。
私たちは、何度も輪廻転生します。
たくさんの人生を経験しているのです。
私はセリフヒプノで、中世ヨーロッパの騎士だった記憶が出てきたことがあります。
それは、男の兄弟が3人いて、家督を継ぐのは誰だという会議でした。
私は末っ子で一番優秀な子どもです。しかし、妾腹の子でした。
一番上の兄は病弱です。
父が、家督は真ん中の兄に継がせると言ったとき、私は憤慨してその場から立ち去りました。
そのあと、3人の兄弟が三つどもえになって戦争するのです。
その人生を終えて、私は、次の人生では、家族仲良く暮らそうと決意します。
この決意が次の人生の計画です。
現在、あなたが感じている苦しみ(あるいは喜び)という結果の原因がここにあります。
前世で何を学び、次の人生で、どのように生きていこうかと設計しているからです。
その設計図が間違っていたら、また同じような苦しみを味わうことになります。
過去世にあった根本の原因に気が付くと、現在の人間関係を修復できます。
気づきと理解は、強力な癒しの力を持っているのです。
私たちは、学ぶために肉体を持て生まれてきたわけですが、いったい何を学ぶためなのでしょうか?
私はいろいろ考えました。
「人を愛することを学ぶため」
という答えがすぐに浮かんできました。
愛は難しいテーマです。
よくわかりません。
人を愛しすぎると、うっとうしいとウザがられます。
しかし、誰も愛さないと、孤独に苦しみます。
どうすればいいのでしょうか?
そんなとき、孔子の言葉に出会いました。
「人間の徳のなかで最高の徳とは、中庸である」
なにごとも両極を学び、その中間を選びなさい、ということです。
要はバランス感覚です。
愛しすぎず、愛さなさすぎず、ほどよいバランスがちょうどいいのかもしれません。
これはすべてに言えることです。
仕事にしても、働きすぎず、怠けすぎないこと。
遊びも過ぎるとよくありません。
食事も、食べ過ぎないことです。
思えば、この地球も、絶妙なバランスを保っています。
空気も窒素が約80%で酸素が約20%。このバランスが崩れたら、私たち人間は生きていけません。
すべてはバランスなんですね。
バランスを学びましょう。
「バランスよく中間を選べばいいんだ」と思うと気持ちが楽になるでしょ。
気づきや学びは、気持ちを楽にさせる効果があるんです。
息苦しい人生を楽しく生きるコツがここにあります。
前世療法をやっていると、そうした学びが次々と雪崩のようにやってきますよ!